アリウ・シセ
アリウ・シセ(Aliou Cissé、1976年3月24日 - )は、セネガル・ジガンショール出身の元サッカー選手・サッカー指導者[1]。現役時代のポジションはDF(センターバック)、MF(ボランチ)[1]。2015年3月4日よりセネガル代表監督を務めている[2]。 来歴選手としてシセは、1999-2000年のシーズンにおいてフランス国内リーグのディヴィジオン・アンで準優勝したパリ・サンジェルマンFCのチームの一員であった[1]。次シーズンのパリ・サンジェルマンFCはチャンピオンズリーグ 2000-01に参加し、シセは同リーグにおいて4試合に出場した[1]。なお、チームは4位入賞でシーズンを終えた[1]。だが、シセはその次のシーズンで出場機会を失い、モンペリエHSCと契約した[1]。その後の2002年から2006年にかけてはイングランド・プレミアリーグのバーミンガム・シティFC、ポーツマスFCに在籍した。2006年から2008年はCSスダン・アルデンヌと契約していたが次シーズンからフランス2部リーグで戦うことを決心し、ニーム・オリンピックに2008年9月1日から参加した。しかしシーズン終了時に再契約はなかった。 セネガル代表チーム選手としては、シセは2000年から2005年まで「テランガのライオン」の愛称で知られるセネガル代表チームの選手であった[1]。日本と韓国が共催した2002年のFIFAワールドカップにおいてシセは、セネガル代表チームのキャプテンを務めた[1]。なお、この時シセのいるセネガルはワールドカップ初出場でしかもデンマーク、フランス、ウルグアイと同じAグループに入り、勝ち上がりが厳しいと考えられていたがデンマークとウルグアイに引き分け、前回優勝チームのフランスに勝利して決勝トーナメントへ勝ち進んだ[3]。決勝トーナメント1回戦ではスウェーデンにゴールデンゴールで競り勝ったが、準々決勝のトルコ戦では逆にイルハン・マンスズにゴールデンゴールを入れられチームも敗退した[3]。 2002年の9月にガンビア沖で発生した旅客船ジョラ号沈没事故では、シセも親族12人を失った[4]。 指導者としてシセは2012年1月、オリンピックにおけるセネガル代表チームの監督補佐に推薦された。シセのセネガル代表チーム入りには、シセの持つ豊富な国際的サッカー経験が期待された。2013年のフランコフォン大会の際は、23歳以下セネガル代表チームの監督を務めた。 2015年、当時のセネガル代表チームの監督であったアラン・ジレスは2014-2015年のアフリカ・ネイションズ・カップでセネガルが1次予選で敗退したことの責任を取り、代表監督を辞任した[2]。2015年3月4日、セネガル・サッカー連盟(FSF)はジレスの後任にシセを指名した[2]。2016-2017年のアフリカ・ネイションズ・カップにおいてシセは監督としてセネガル代表チームを率い、チームは決勝トーナメントで優勝国のカメルーンにPK戦で敗退するが、8強入りに導いた[5]。 2018年のFIFAワールドカップ・アフリカ予選において、シセが率いるセネガル代表は本選への出場権を得た[6]。2017年12月1日、シセは組み分け抽選会のためロシアの首都・モスクワを訪れ、くじを引いた[6]。抽選の結果、セネガルがポーランド、コロンビア、日本と同じグループHに入ったことを知るとシセは、まず「バランスはいいが厳しい」グループだと感想を述べた[6]。コロンビアについては「好みのチームだ」と言った[6]。また別のインタビューでシセは、「セネガルにとって厳しいグループになるだろう。ポーランドは皆さんご存知の通り。コロンビアは国際試合の経験が豊富だ。日本はやれることは何でもやる(努力を惜しまない)だろう」と述べ、それゆえ「セネガルらしさを保ったままの代表チームで、ここ(ロシア)に再び来ようと思う」と語った[7]。 日本代表チームの監督であったヴァイッド・ハリルホジッチは抽選会直後のインタビューで「私はセネガル代表チームをよく知っている、約2メートルの長身選手たちを前に動揺せず、私たちの流儀を貫くことが重要だ」と述べた[6]。シセはセネガルに帰国後、ハリルホジッチのコメントへの感想を問われると、「サッカーに確定的なことは何一つない、シンプルに、たくさんのことを議論し、決断するだけだ」と述べた[6]。セネガルのメディアなどでは、セネガル代表チームにとって16年ぶりの出場となる2018年のワールドカップが2002年の躍進の再来となることを期待する論調が見られた[5][7](グループHにて対日本戦は引き分け、決勝トーナメントへの進出は逃した)。2022年のFIFAワールドカップ・カタール大会への出場と、それまでの51勝18分け10敗という戦績が評価され、大会直前の2022年11月10日に2024年までの契約延長が発表された[8]。 代表歴出場大会試合数
監督成績
タイトル監督
出典
外部リンク
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