アポロ440
アポロ440(アポロ・フォー・フォーティー、Apollo 440またはApollo Four Forty、@440)は、1990年にリヴァプールで結成されたイングランドの電子音楽グループである[1]。このグループは、5枚のスタジオ・アルバムを作成、録音、プロデュースし、その他のアーティストと共にコラボレーションしたりプロデュースを行い、アポロ440として、またアンビエント・シネマティック・オルタ・エゴ・ステルス・ソニック・オーケストラとしてリミックスを担当し、映画やテレビ、広告、マルチメディアに向けて音楽を作成した。彼らは10作に及ぶ全英トップ40シングルを生み、そのうち3作でトップ10を叩き出し、世界中のチャートで存在感を示してきた。 その名称は、ギリシャ神アポロとコンサート・ピッチの周波数に由来する。ちなみに、しばしば中央ハのすぐ上のイである一点イを周波数440Hzとすることを「A440」と呼び、シーケンシャル・サーキットのサンプラー/シーケンサーに「スタジオ440」がある。彼らは1996年に「Apollo 440」から「Apollo Four Forty」へと表記を変更させたが、最新アルバムで元に戻している。現在まで、アポロ440によるリミックスは、U2から、P・ディディ/ジミー・ペイジ、エンニオ・モリコーネに及ぶ。彼らのステルス・ソニック・オーケストラとしてのリミックスの中には、一連のマニック・ストリート・プリーチャーズのシングルがある。 略歴アポロ440は、トレヴァーとハワード・グレイの兄弟と、仲間のリヴァプール人であるノコと、ジェームズ・ガードナーとで結成された。ガードナーはファースト・アルバムのレコーディング後に脱退した。全メンバーが歌い、サンプリング、エレクトロニクス、コンピューター・ベースのサウンドを大量に盛り込んでいる[2]。 ロンドンのカムデン地区に拠点を移した後、アポロ440は1994年にデビュー・アルバム『ミレニアム・フィーヴァー』をレコーディングし、1995年1月30日に独自の「Stealth Sonic Recordings」レーベル(配給はエピック・レコード)からリリースした[2]。ロック、ブレイクビーツ、アンビエンターといった音楽の組み合わせにより、レコード・チャートやダンスフロアで成功を収めている。 このバンドは、イギリスでシングル「Liquid Cool」がリリースされるまで、リミックスでしか知られていなかった。そして、シングル「Krupa」と「Ain't Talkin' 'bout Dub」で成功するまで、彼ら自身の音楽的な努力が国際的に注目を集めることはなかった。特に後者のシングルは、アポロ440が脚光を浴びるのに大きく貢献した。 2007年、バンドは故ビリー・マッケンジーへのトリビュート・ギグを行った。 アポロ440の5枚目のアルバムである『The Future's What It Used to Be』は、2012年3月23日よりiTunes Storeからダウンロードできるようになった[3]。 長年にわたるコラボレーターには、ジェフ・ベック、ジャン・ミッシェル・ジャール、ビリー・マッケンジー、イアン・マッカロク、布袋寅泰が含まれている。 現在、バンドはロンドンのイズリントンへと、再び拠点を移した(愛情を込めて「アポロ・コントロール」とラベル付けされている)。 ディスコグラフィスタジオ・アルバム
シングル、EP
脚注
外部リンク |