OpenDocumentをサポートするアプリケーションの一覧OpenDocumentをサポートするアプリケーションの一覧(オープンドキュメントをサポートするアプリケーションのいちらん)では、オフィススイート用のオープンフォーマットであるOpenDocument方式をサポートするソフトウェアの一覧を列記する。 現在サポートしているソフトウェア以下のソフトウェアがOpenDocumentをサポートしている。 文書ドキュメント(.odt)ワードプロセッサー
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翻訳サポート参考文献目録
表計算ソフト(.ods)スプレッドシート
他のアプリケーションナレッジマネジメント統計
翻訳サポートプレゼンテーション・ドキュメント(.odp)
他のアプリケーション翻訳サポート図画ドキュメント(.odg)
数式ドキュメント(.odf)
検索ツール
表示ツールMozillaによると、Mozilla Firefox用の拡張機能がTalinという開発者により提案された[2]。拡張機能の公式リポジトリから入手可能[3]。 その他計画されているサポートウィキメディア財団によると、Wikipediaは2008年中旬から印刷用ウィキページの文書フォーマットにODFを採用する予定となっている[4]。 アドビシステムズは、Virtual Ubiquity社を買収してから、Adobe BuzzwordにおけるODFの将来的なサポートを発表している。[5] プログラミングにおけるサポートOpenDocumentのパッケージには、各ファイルをZIP圧縮したものが用いられている。中には単一のXMLファイルをフォーマットとするものもあるが、ほとんどのアプリケーションではパッケージ化されたフォーマットを用いている。したがって、OpenDocumentファイルを扱うためには、少なくともそのアプリケーションはZIPファイルとXMLデータを扱うことが出来なければならない。 OpenDocumentに対応したプログラムまたはプログラミングライブラリには以下のようなものがある。
マイクロソフトの対応マイクロソフトは、Office Open XMLとOpenDocument形式のファイルの相互運用を可能にするために、Open XML translatorプロジェクトを開始することを発表した[6]。SourceForge.net上で運営されているこのプロジェクトには複数のマイクロソフトのパートナーが関わっており、BSDライセンスの下でフリーに利用可能な、Microsoft Officeのプラグインを作ることを目的としている。2007年12月までに、Microsoft Word、Microsoft Excel、Microsoft PowerPointに向けてそれぞれプラグインが公開された。 しかし、マイクロソフトから独立した調査によると、Office 2007に対するサポートに欠陥があることを含めていくつかの問題点が指摘された[7]。 2009年4月公開のMicrosoft Office 2007 SP2により対応。 サードパーティのサポート現在、3つのサードパーティー製プラグインが利用可能である。すなわち、サン・マイクロシステムズ製のプラグイン、ooo-word-filter、そして OpenOpenOffice(O3)である。4つ目のプラグインが2006年5月にOpenDocument Foundationよって告知された[8]が、2007年10月で開発が中止された[9]。 サン製のプラグインによって、Microsoft Office Word、Excel、PowerPointのユーザーはOpenDocument Format(ODF)ファイルの読込、編集、保存が出来るようになる。プラグインはMicrosoft Office 2007(Service Pack 1かそれ以降)、Microsoft Office 2003、Microsoft Office XPもしくはMicrosoft Office 2000で利用可能である [10][11]。 ooo-word-filterにより、Microsoft Word 2003のユーザーはOpenDocumentファイルの読込が出来るようになる。 OpenOpenOfficeはPhase-nにより開発され、Microsoft Office上でOpenDocumentファイル(とOpenOffice.orgでサポートされているフォーマット)の読込と保存を可能とするフリーでオープンソースなプラグインである。完全にオフィススイートをインストールしたり、巨大なプラグインをインストールしたりする代わりに、O3は小サイズのプラグインをMicrosoft Officeシステムにインストールする。このプラグインは自動的にファイルを変換専用のサーバーに送信し、そして変換されたファイルを受信する。このサーバーはローカルに運用されるか(それゆえ個人情報はインターネットに流出しない)、またはサーバーをセットアップしたくない人のためにインターネットでアクセス可能となる。 アクセシビリティOpenDocumentの議論において挙がった重要な問題に、そのフォーマットが障害者に対するアクセシビリティに配慮されているか否かということがある。これに関しては、フォーマットの仕様がアクセシビリティをサポートするか、そして実装はアクセス可能なのかという2つの観点から問題提起が行われている。 仕様OpenDocumentの仕様は集中的にアクセシビリティに関してレビューされていた。それの基となっている多くのコンポーネント(例えば、音声等マルチメディアについてはSMIL、ベクターグラフィックスについてはSVG)は既に、World Wide Web Consortium(W3C)によるWeb Accessibility Initiativeのプロセスを経ている。 また、既にタグ付きPDFを(PDFアクセシビリティのサポートによって)エクスポートするOpenDocumentファイルを読み込んだり書き込んだりするアプリケーションがある。アクセシビリティの確保に必要なほとんどのデータは既にOpenDocumentフォーマットに組み込まれていることが窺える。 OASIS OpenDocument 技術委員会(TC)はOpenDocument 1.1の草案を2006年7月27日に公開し、パブリックコメントを9月25日以降に受け付けた。 このアップデートは、仕様にアクセシビリティの情報を加えるマイナーアップデートであり、主にソフトページブレークのマーキング、テーブルヘッダのマーキング、プレゼンテーションナビゲーションのマーキング、代替テキストと表題、そしてプレゼンテーションファイルにスプレッドシートが組み込まれえることに関して行われた。 アクセシビリティの専門家であるPeter Kornは、バージョン1.1のレビューを「アクセシビリティに関する私たちの全ての懸念に着手されたことについて疑いを晴らすため」に行い、「とても満足している」と述べた。 実装Peter Kornは、オープンドキュメントのアクセシビリティについて詳細な考察を行った[12]。 彼はそこで、視覚的(縮小、拡大、ブラインド)、物理的(縮小、音声操作による縮小・拡大)、音声、認識に関して多くの不十分な点を指摘した。彼はまた特定の障害に応じて、状況が変化することを指摘したが、大半の障害者にとって知られている問題は無い。
Microsoft Officeの代替製品を使っているユーザーには、何かしらの問題に遭遇することがあるが、それは、ODFフォーマットに必ずしもよるのではなく、むしろ補助テクノロジーのベンダーがそれらのOSにおいて十分な開発を成し遂げていないことによる。例えば、IBMは「ワードプロセッシング、スプレッドシート、プレゼンテーション編集機能を含むWorkplace Managed Clientから利用可能な、Workplace productivity toolsが2007年までにWindows上で利用可能となる予定である」と述べた(Sutor, 2005年11月10日)。 重要なことは、OpenDocumentはオープンソースでありオープン標準なファイルフォーマットであるため、OpenDocumentファイルを扱うために誰もが同じプログラムを使う必要は全く無いということである。それゆえ、障害をもつ人が自分の好みに合わせてプログラムを選ぶことができる。 脚注
参考文献
関連項目外部リンク |