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DF-41 (ミサイル)

DF-41/CSS-X-10
DF-41
種類 大陸間弾道ミサイル
原開発国 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
運用史
配備期間 2017年
配備先 中国人民解放軍ロケット軍
開発史
製造業者 中国運載火箭技術研究院 (CALT)
諸元
重量 ~80,000キログラム (180,000 lb)[1]
全長 ~16.5メートル (54 ft)[1]
直径 ~2.25 m (7 ft 5 in)[1]

精度 100m CEP[3]
弾頭 10-12 MIRVs[1]

エンジン 固体燃料
誘導方式 慣性誘導 + 北斗衛星導航系統[3]
発射
プラットフォーム
移動式発射台または地下サイロ
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DF-41: 東風-41Dong Feng-41)は、中華人民共和国が開発した固体燃料大陸間弾道ミサイル (ICBM)。

概要

1990年代から開発されており、一時は2010年に初期作戦能力獲得が予測され、固定サイロ式と移動式のものが開発されているとの推測されていた[4]。しかし、続報が無く、2009年に北京市で行なわれた建国60年軍事パレードでも展示されなかった[5]アメリカ合衆国国防総省のMilitary Power of the People's Republic of China 2009にも記載は見られず、開発状況は不明確な状況が続いた。

アメリカ国防総省の年次議会報告「中華人民共和国の軍事および安全保障の進展に関する年次報告(2011年版)」(Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China 2011)[6]においては、新型の移動式ICBMが開発中との観測が報告され、2012年8月にはミサイル発射実験の報道がなされた[7][8]

2014年6月に公表されたアメリカ合衆国政府による「中華人民共和国の軍事および安全保障の進展に関する年次報告(2014年版)」(Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China 2014) において、MIRVかつ道路移動式の新型ICBMとして、DF-41が開発中とのコメントが掲載され[9]、2014年8月には陝西省の環境観測センターが、同省内の軍施設にて「弾道ミサイル東風41を開発中。」とする文章をWEBに掲載し、これを国営英字紙である環球時報が引用して記事にしたことから、依然として開発段階であること、開発拠点の存在などが明らかになった[10]。2016年3月公表の「中国安全保障レポート 2016」(日本防衛省防衛研究所[11]及び2016年4月公表の「中華人民共和国の軍事および安全保障の進展に関する年次報告(2016年版)」(Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China 2016)[12]においても依然、開発中との見方を示していた。

2015年12月5日ロシアRT-23に類似した鉄道移動型の発射実験を行ったとされる[13][14]

2019年10月1日、中華人民共和国建国70周年記念の軍事パレードで初公開され[15]アメリカ合衆国LGM-30 ミニットマンの1万3,000kmを上回り、ロシアのR-36Mの1万6,000kmに次ぐ射程(1万4,000km超)のミサイルとされた[16][17][18]。10個の弾頭を搭載するMIRVであり、固体燃料ロケットで三段式。道路移動式発射台で運用されると推測されている[8][19]。迎撃に対応する貫通能力 (penetration aids) の増強によりアメリカ合衆国に対する核先制攻撃能力の強化に繋がるとの意見もある[7]

仕様

脚注

  1. ^ a b c d e DF-41 (CSS-X-10)”. Missilethreat.csis.org (12 February 2014). 2019年10月14日閲覧。
  2. ^ Archived copy”. 2014年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年3月20日閲覧。
  3. ^ a b https://missilethreat.csis.org/missile/df-41/
  4. ^ Missile Survey: Ballistic and Cruise Missiles of Selected Foreign Countries p. 10
  5. ^ Missile Mystery in Beijing
  6. ^ Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China 2011
  7. ^ a b MANCHU MISSILE LAUNCH China test fires new long-range missile”. The Washington freebeacon (August 15, 2012). 2013年1月20日閲覧。
  8. ^ a b 中国、新弾道ミサイル発射実験か 米サイト報じる”. 朝日新聞 (2012年8月24日). 2013年1月20日閲覧。
  9. ^ Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China 2014, p. 7
  10. ^ “政府の環境機関のサイトに「新型ICBM開発中」、すぐ削除 中国”. AFPBBNews (フランス通信社). (2014年8月2日). http://topics.jp.msn.com/world/general/article.aspx?articleid=5297141 2014年8月3日閲覧。 
  11. ^ 中国安全保障レポート 2016, 防衛省防衛研究所, 2016年
  12. ^ Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China 2016, 国防総省, 2016年
  13. ^ Fisher Jr, Richard (23 December 2015). “China developing new rail-mobile ICBM, say US officials”. Jane's 360. 24 December 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。25 October 2019閲覧。
  14. ^ China Tests New ICBM from Railroad Car”. The Washington freebeacon (2015年12月21日). 2019年2月25日閲覧。
  15. ^ 中国が新型ICBM「東風41」を公開 全米を射程”. 日本経済新聞 (2019年10月1日). 2019年10月1日閲覧。
  16. ^ China displays new hypersonic nuclear missile on 70th anniversary”. アルジャジーラ (2019年10月1日). 2019年10月1日閲覧。
  17. ^ China parades its latest missiles in challenge to US, others”. ワシントン・ポスト (2019年10月1日). 2019年10月1日閲覧。
  18. ^ China debuts most advanced ICBM DF-41 at parade”. 環球時報 (2019年10月1日). 2019年10月1日閲覧。
  19. ^ 軍事研究 2013年2月号, pp. 179–180, DF-41のテスト 核兵器の増強懸念(JDW誌)

関連項目

外部リンク

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