1918年 全米選手権(1918ねんぜんべいせんしゅけん)に関する記事。
概要
熊谷一弥が日本人初のグランドスラムベスト4進出を果たした。次に日本人男子がシングルスでベスト4に進出したのは96年後の2014年である(錦織圭)。
男子シングルス
準々決勝
- ハワード・ヴォシェル vs. クレイグ・ビドル 6-2, 6-3, 9-7
- リンドレイ・マレー vs. ナサニエル・ナイルズ 7-5, 6-4, 2-6, 7-5
- 熊谷一弥 vs. ライル・メイハン 4-6, 6-3, 6-0, 6-1
- ビル・チルデン vs. ウォルター・メリル・ホール 3-6, 6-1, 5-7, 7-5, 6-1
準決勝
- リンドレイ・マレー vs. ハワード・ヴォシェル 6-4, 6-3, 8-6
- ビル・チルデン vs. 熊谷一弥 6-2, 6-2, 6-0
決勝
女子シングルス
大会前年度優勝者
1917年度優勝者、モーラ・ビュルステット
チャレンジラウンド
準々決勝
- ヘレーネ・ポラック vs. ドロシー・ウォーカー 6-1, 6-0
- クレア・カッセル vs. エレオノラ・シアーズ 6-2, 6-4
- ヘレン・ルドゥ vs. バーバラ・フッカー 6-4, 6-1
- エリナー・ゴス vs. エミリー・ストークス・ウィーバー 6-2, 6-4
準決勝
- ヘレーネ・ポラック vs. クレア・カッセル 6-3, 6-0
- エリナー・ゴス vs. ヘレン・ルドゥ 6-3, 6-4
決勝
- エリナー・ゴス vs. ヘレーネ・ポラック 6-2, 7-5
オールカマーズ決勝
決勝戦の結果
大会の流れ
- 1881年から1967年まで、全米選手権は各部門が個別の名称を持ち、大会会場も別々のテニスクラブで開かれた。これが他の3つのテニス4大大会と大きく異なる点である。
- 男子シングルス 名称:全米シングルス選手権(U.S. National Singles Championship)/会場:ニューヨーク市クイーンズ区フォレストヒルズ、ウエストサイド・テニスクラブ (会場移転、1915年-1920年)
- 男子ダブルス 名称:全米ダブルス選手権(U.S. National Doubles Championship)/会場:マサチューセッツ州ボストン市、ロングウッド・クリケット・クラブ (1917年-1933年まで)
- 女子シングルス 名称:全米女子シングルス選手権(U.S. Women's National Singles Championship)/会場:ペンシルベニア州、フィラデルフィア・クリケット・クラブ (女子部門競技はすべてこの会場、1887年-1920年まで)
- 女子ダブルス 名称:全米女子ダブルス選手権(U.S. Women's National Doubles Championship)/会場:フィラデルフィア・クリケット・クラブ (1889年-1920年まで)
- 混合ダブルス 名称:全米混合ダブルス選手権(U.S. Mixed Doubles Championship)/会場:フィラデルフィア・クリケット・クラブ (1892年-1920年まで)
- 優勝決定方式としての「チャレンジ・ラウンド」(Challenge Round, 挑戦者決定戦)と「オールカマーズ・ファイナル」(All-Comers Final)が、本年度の女子シングルスを最後に全米選手権から撤廃された。男子シングルスではひと足早く、1912年に旧方式が廃止されている。
- 大会前年度優勝者を除く選手は「チャレンジ・ラウンド」に出場し、前年度優勝者への挑戦権を争う。前年度優勝者は、無条件で「オールカマーズ・ファイナル」に出場できる。チャレンジ・ラウンドの勝者と前年度優勝者による「オールカマーズ・ファイナル」で、当年度の選手権優勝者を決定した。
- 1914年夏に勃発した第1次世界大戦の影響で、他のテニス競技大会は開催中止となったが、全米選手権だけは戦時中も途切れることなく続行された。ただし、戦時中は多くの選手たちが軍務に就いたことから、通常の年に比べて出場選手数が少ない。
- 初期の全米選手権のように、外国人出場者が少なかった時期は、地元アメリカ人選手の国籍表示を省略する。
外部リンク
- 全米オープンの歴史 (英語、全米オープンテニス公式サイト内)
- 抽選表:男子・女子 (男子はGrand Slam Tennis Archive、女子はTennisForum.com提供スレッドによる)
参考文献
- Roger M. Williams, “The U.S. Open: Game, Set, Unmatched”(全米オープン-ゲーム・セット・試合は続く) Time-Life Books, New York (1997) ISBN 0-7835-5260-2 各部門ごとの開催地について、本書の189ページを参照した。
- Bud Collins, “Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia” Sport Classic Books, Toronto (2003 Ed.) ISBN 0-9731443-4-3
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