関門海峡フェリー(かんもんかいきょうフェリー)は、かつて関門海峡を通り山口県下関市と福岡県北九州市小倉北区を結ぶフェリーを運航していた海運会社。SHKライングループ。
概要
関門海峡フェリー株式会社は、海運業のほかに、乗船・下船を行っている両港のターミナルで食堂の経営[1]、損害保険代理業や車輌のリース業も行っていた[1]。
海運業においてはフェリーのほかに、不定期に関門海峡クルーズなどの企画運航を行っていた[1]。
2000年代に入り、原油価格上昇による経費増や関門橋の通行料金値下げなどによるフェリーの利用台数減を受けて経営合理化を進めたが、2010年(平成22年)度のフェリー利用台数がピーク時の4割以下の16万8千台にまで落ち込み、2011年(平成23年)11月30日をもってフェリーの運航を休止した[2]。
関連年表
航路
関門海峡フェリー
航路休止時点の運航状況を示す。
船舶
- 三菱重工業下関造船所建造、1963年6月竣工、1972年就航(買船)、もと淡路フェリーボート「路潮丸」
- 330.83総トン、全長54.31m、型幅9.00m、型深さ3.20m、ディーゼル2基、機関出力1,100ps、航海速力12.5ノット
- 旅客定員350名、大型バス6台・乗用車6台
- 1975年、協力産業に売船、「第八まごめ丸」に改名、1985年日本船舶明細書より削除
- 三菱重工業下関造船所建造、1963年6月竣工、1972年就航(買船)、もと淡路フェリーボート「淡潮丸」
- 330.83総トン、全長54.31m、型幅9.00m、型深さ3.22m、ディーゼル2基、機関出力1,100ps、航海速力12.5ノット
- 旅客定員350名、大型バス6台・乗用車6台
- 1974年、天草商船に売船、1976年フィリピンに売船
- 三菱重工業下関造船所建造、1964年6月竣工、1972年7月就航(買船)、もと淡路フェリーボート「晴潮丸」
- 347.2総トン、全長54.31m、型幅9m、型深さ3.2m、ディーゼル2基、機関出力1,100ps、航海速力12.5ノット
- 旅客定員350名、乗用車21台
- 1977年フィリピンに売船
- 安芸工業所建造、1972年8月竣工、両頭船
- 499.81総トン、全長54.50m、型幅14.00m、型深さ3.60m、ディーゼル2基、機関出力2,000ps、航海速力11.5ノット
- 旅客定員400名、大型車12台・普通車12台
- 2001年日本船舶明細書より削除[8]
- 桑田船渠建造、1974年10月竣工、両頭船
- 487.67総トン、全長54.50m、型幅12.00m、型深さ3.60m、ディーゼル2基、機関出力2,000ps、航海速力11.0ノット
- 旅客定員92名、大型車12台・小型車12台
- 1997年インドネシアに売船[8]
- 旭洋造船建造、1995年10月26日竣工、両頭船
- 680総トン、全長55.53m、型幅12.00m、型深さ3.70m、ディーゼル2基、機関出力1,700ps、航海速力8.00ノット
- 旅客定員250名、トラック11台・乗用車16台
- 航路休止まで就航
- 藤原造船所建造、1988年11月竣工、1999年8月9日就航(買船)、もと協和汽船「第十おおしま」、両頭船
- 674総トン、全長56.6m、型幅12.8m、型深さ3.82m、ディーゼル2基、機関出力2,000ps、航海速力10ノット
- 旅客定員350名、トラック12台・乗用車12台
- 2007年フィリピンに売船
脚注
関連項目
外部リンク