福澤克雄
福澤 克雄(ふくざわ かつお、旧姓:山越、1964年〈昭和39年〉1月17日[1] - )は、日本のディレクター・演出家・映画監督。元・ラグビー選手。TBSテレビ・制作局ドラマ制作部所属。TBSテレビでの役職は上席役員待遇のエキスパート職。東京都生まれ。 概要『日経エンタテインメント!』の調査によると2020年現在、日本で最も視聴率を獲得するテレビドラマディレクターとされる。特に『半沢直樹』は、平成時代の日本のテレビドラマ最高視聴率(42.2%)を獲得した。 大柄な体格から、藤子・F・不二雄の漫画「ドラえもん」のキャラクター剛田武(ジャイアン)にちなんだ「ジャイさん」が愛称となっている[1]。名付け親の武田鉄矢からは「ジャイ」と呼ばれている[2]。福澤がTBSに入社したばかりで助監督として弁当や茶の手配をしていたころから知っており[2]、直ぐに目がいくようなジャイアンみたいな大男だから「ジャイ」と呼ぶようになったと言う[2]。 福澤諭吉の玄孫である[3][4]。諭吉の次男・福澤捨次郎(時事新報社長)を曾祖父、福澤時太郎を祖父とし、時太郎の子である福澤和子の子である。学生時代やTBS入社時は山越姓だったが、両親の離婚により、母方の福澤姓になった。叔父に和子の弟の福澤武(三菱地所会長)、親族に福澤幸雄(レーサー)などがいる。幼稚舎から大学まで慶應義塾で過ごした。慶應義塾大学法学部政治学科卒業[5][6]。 来歴・人物学生時代まではラグビーの有名選手だった。慶應義塾幼稚舎(小学校)から始め、その後慶應義塾普通部(中学校)、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学と一貫して続けた[3]。特に慶應義塾高等学校蹴球部(高校ラグビー部)在籍時は、ラグビー高校日本代表にも選ばれた。 慶應義塾體育會蹴球部(大学ラグビー部)在籍中は上田昭夫監督の下、1985年に全国大学ラグビーフットボール選手権大会で優勝、同年の大学日本一と社会人日本一が対戦し、真のラグビー日本一を決める日本ラグビーフットボール選手権大会においてはトヨタ自動車(現トヨタ自動車ヴェルブリッツ)を破り、慶應史上初のラグビー日本一に輝いた。 個人としては、大学時代に関東代表、学生日本代表、日本代表A(23歳以下日本代表)にも選ばれ、190センチ100キロという体格だった。 大学卒業後は富士フイルムに入社するも、映画・テレビドラマに関わりたいという夢を捨てきれず、1989年、東京放送(TBSテレビ)に中途採用[5]。入社早々、ドラマ部に配属され『3年B組金八先生』シリーズ、『砂の器』『さとうきび畑の唄』『華麗なる一族』など、数多くのテレビドラマの演出を手掛ける[7]。特に『3年B組金八先生』では第4シリーズから第7シリーズまで35本の演出を手掛け、「金八」人気の再燃に貢献した。 2005年に、2006年1月に東宝系の劇場で公開予定だった映画『涙そうそう』の監督を担当していたが、撮影中に病気で倒れて入院し降板した[8][9]。これにより制作が延期された。結局、監督を土井裕泰に代えて制作を再開、2006年9月30日に映画は公開された(涙そうそうプロジェクトを参考)。 2008年11月22日劇場公開の映画『私は貝になりたい』で、初の映画監督を務めた。2019年3月から豊橋ふるさと大使[10]。 エピソード
作品テレビドラマ連続ドラマ※◎は最高視聴率が25%以上、かつ太字は30%以上、太字は40%以上を記録した作品。
単発ドラマ
監修
映画受賞歴
脚注
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