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相樂亨

相樂 亨
個人情報
誕生日 (1976-06-25) 1976年6月25日(48歳)
出身地 日本の旗 日本
栃木県矢板市
他職業 中小企業診断士
国内
リーグ 役割
2003 - 2019 Jリーグ 審判員(副審)
2020 - Jリーグ 審判員(AVAR
国際
リーグ 役割
2007 - 2018 FIFA登録 審判員

相樂 亨(さがら とおる、1976年6月25日 - )は、栃木県下都賀郡壬生町出身のサッカー審判員。元FIFA(国際サッカー連盟)国際副審(PAR)、元プロフェッショナルレフェリー。栃木県矢板市在住[1]

経歴

宇都宮北高校を経て東洋大学経済学部経済学科卒業。高校の恩師であり当時国際審判員でもあった十河正博に触発されて大学時代からサッカー審判を行うようになり[1]、大学卒業後は地元の信用組合で勤務しながら審判活動を行い、2002年11月に1級審判員資格を取得。元々は主審を志していたが試験に落ち、十河からの「若い副審が足りない」「お前は副審に向いてる」という強いアドバイスもあって副審の道へ進むこととなる[1][2]。2003年から日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の副審を担当する。

2007年7月に行われたAFCアジアカップに派遣され、また同年8月〜9月に行われたU-17W杯にも派遣され、同大会の決勝の副審を務めた。なお、この試合の主審を務めた西村雄一とともにFIFA主催の大会で日本人で初めて決勝戦の審判を担当した。国際副審に選任されたのを機に、副審の活動に専念するため、29歳の時に信用組合を退職。信用組合退職後に中小企業診断士の資格を取得している[2]2009年からは名木利幸とともに副審としては初めてとなるプロフェッショナルレフェリー(PR、旧称・スペシャルレフェリー:SR)として活動することとなった。

2010 FIFAワールドカップ1次リーグにおいて、西村雄一・国際主審と、韓国人の鄭解相朝鮮語版・国際副審と共に、開幕日(2010年6月11日)に行われたA組ウルグアイフランス戦の副審を務めた。後日、この試合の判定について、西村、鄭両審判員とともに世界各国のメディアにて高い評価を受けた[3]。この年はアジアサッカー連盟の定める「アジア年間最優秀アシスタントレフリー」を受賞している。

2014 FIFAワールドカップでは主審の西村、副審の名木と審判団を組み[4]、開幕戦となるブラジルクロアチア戦の副審を務めた[5]

2018年限りでプロフェッショナルレフェリー登録及び国際審判登録を外れた[1][6]。今後は後進の指導に軸足を置くと共に、税理士の資格取得を目指すという[1]

2019年7月13日に行われたJ1第19節・横浜F・マリノスvs浦和レッズ日産スタジアム)戦で副審を務めた際、後半14分の、オフサイドの位置にいた横浜FM仲川輝人のゴールについて第四審の大坪博和に指示して運営担当者に得点者を確認させ、その情報を主審の松尾一に伝えてジャッジの混乱を招き、「外部情報を判定の根拠に利用しようとした」行為により大坪と共に1ヶ月の資格停止処分を受けた[7][8]

2019年シーズン限りで1級審判員を引退し[9]、2020年シーズンはビデオ・アシスタント・レフェリー (VAR) 専任で留まった[10]が、一方で2020年から辻・本郷税理士法人に勤務し、2023年からは税理士として登録されている[11]

決勝担当

開催年月日 大会 対戦カード 結果 会場 担当
2006年11月3日 2006 Jリーグヤマザキナビスコカップ ジェフユナイテッド千葉 鹿島アントラーズ
2-0
国立競技場 副審
2007年2月24日 ゼロックススーパーカップ 2007 浦和レッズ ガンバ大阪
0-4
国立競技場 副審
2009年1月1日 第88回天皇杯全日本サッカー選手権大会 ガンバ大阪 柏レイソル
1-0
国立競技場 副審
2010年2月27日 FUJI XEROX SUPER CUP2013 鹿島アントラーズ ガンバ大阪
2-2
(PK5-3)
国立競技場 副審
2011年2月26日 FUJI XEROX SUPER CUP2014 名古屋グランパス 鹿島アントラーズ
1-1
(PK3-1)
日産スタジアム 副審
2012年11月23日 2012 J1昇格プレーオフ 大分トリニータ ジェフユナイテッド千葉
1-0
国立競技場 副審
2013年1月1日 第92回天皇杯全日本サッカー選手権大会 ガンバ大阪 柏レイソル
0-1
国立競技場 副審
2013年12月8日 2013 J1昇格プレーオフ 京都サンガFC 徳島ヴォルティス
0-2
国立競技場 副審
2014年1月1日 第93回天皇杯全日本サッカー選手権大会 横浜F・マリノス サンフレッチェ広島
2-0
国立競技場 副審
2014年11月8日 2014 Jリーグヤマザキナビスコカップ サンフレッチェ広島 ガンバ大阪
2-3
埼玉スタジアム2002 副審
2014年12月13日 第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会 ガンバ大阪 モンテディオ山形
3-1
国立競技場 副審
2015年12月5日 明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップ サンフレッチェ広島 ガンバ大阪
1-1
エディオンスタジアム広島 副審
2016年10月15日 2016 JリーグYBCルヴァンカップ ガンバ大阪 浦和レッズ
1-1
(PK4-5)
埼玉スタジアム2002 副審
2016年12月3日 明治安田生命2016Jリーグチャンピオンシップ 浦和レッズ 鹿島アントラーズ
1-2
埼玉スタジアム2002 副審
2018年1月1日 第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会 セレッソ大阪 横浜F・マリノス
2-1
埼玉スタジアム2002 副審
2018年10月27日 2018 JリーグYBCルヴァンカップ 湘南ベルマーレ 横浜F・マリノス
1-0
埼玉スタジアム2002 副審
2019年10月26日 2019 JリーグYBCルヴァンカップ 北海道コンサドーレ札幌 川崎フロンターレ
3-3
(PK4-5)
埼玉スタジアム2002 AVAR
2020年2月8日 FUJI XEROX SUPER CUP2020 横浜F・マリノス ヴィッセル神戸
3-3
(PK2-3)
埼玉スタジアム2002 AVAR

受賞歴

脚注

  1. ^ a b c d e 【相樂亨】3大会連続で選出された国際副審が語るサッカーW杯の舞台裏”. LINK UP TOYO. 東洋大学 (2018年11月22日). 2019年1月26日閲覧。
  2. ^ a b 忘れられない痛恨の誤審……W杯を経験した副審・相樂亨が試合後に意を決してとった行動とは”. ぐるなび みんなのごはん (2019年5月9日). 2019年5月10日閲覧。
  3. ^ 「西村主審&相楽副審に世界で高評価」(ニッカンスポーツ、2010年6月13日付、同日閲覧)
  4. ^ 2014FIFA ワールドカップブラジル™の審判団に、西村雄一氏・相樂亨氏・名木利幸氏が選出』(プレスリリース)日本サッカー協会、2014年1月16日http://www.jfa.or.jp/coach_referee/topics/2014/6.html2014年6月12日閲覧 
  5. ^ “W杯開幕戦「ブラジル―クロアチア」は西村主審ら日本審判団”. スポーツニッポン. (2014年6月10日). https://web.archive.org/web/20140614221932/http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/06/10/kiji/K20140610008343380.html 2014年6月12日閲覧。 
  6. ^ 2019Jリーグ担当審判員決定』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2019年1月24日https://www.jleague.jp/release/post-57688/2019年1月26日閲覧 
  7. ^ “J横浜-浦和の不適切対応問題 協会が審判団を処分”. 日刊スポーツ. (2019年7月17日). https://www.nikkansports.com/soccer/news/201907170000655.html 2019年7月18日閲覧。 
  8. ^ “J1、相楽副審ら1カ月資格停止 13日の横浜M - 浦和で誤審”. 共同通信社. (2019年7月17日). https://this.kiji.is/524146252628214881?c=39546741839462401 2019年7月17日閲覧。 
  9. ^ 2020シーズン新1級審判員と2019シーズンで退いた1級審判員について』(プレスリリース)日本サッカー協会、2020年2月7日http://www.jfa.jp/news/00024424/2020年2月7日閲覧 
  10. ^ 2020Jリーグ担当審判員決定』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2020年1月30日https://www.jleague.jp/release/post-62861/2020年1月31日閲覧 
  11. ^ 辻・本郷会報誌「SCOOPE」No.263 5月号”. 辻・本郷 税理士法人. p. 14. 2024年4月7日閲覧。
  12. ^ 2017Jリーグ 受賞者一覧』(PDF)(プレスリリース)日本プロサッカーリーグhttps://www.jleague.jp/awards/2017/17N1205_AWD.pdf2019年1月6日閲覧 
  13. ^ アワード受賞者リスト”. 日本サッカー協会. 2019年1月6日閲覧。

外部リンク

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