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生田滋

生田 滋いくた しげる
人物情報
生誕 (1935-11-02) 1935年11月2日
満洲国の旗 満洲国 ハルビン市
死没 2024年1月17日(2024-01-17)(88歳没)
日本の旗 日本 東京都
出身校 東京大学文学部
学問
研究分野 東南アジア史(前近代の東南アジア史、大航海時代史、古琉球史)
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生田 滋(いくた しげる、1935年11月2日 - 2024年1月17日)は、日本東南アジア史研究者。大東文化大学名誉教授。専門は、前近代の東南アジア史、大航海時代史、古琉球史。旧満洲国ハルビン市生まれ。

経歴

1959年東京大学文学部東洋史学科を卒業。1961年、同大学院人文科学研究科修士課程(東洋史専攻)を修了。同年、財団法人東洋文庫入職。同文庫附置ユネスコ東アジア文化研究センター研究員、同調査資料室長を経て、1986年から大東文化大学国際関係学部国際文化学科教授。2006年3月、同大を定年退職。同年から同大名誉教授。

2024年1月17日午前6時、病気療養中のところ東京都内の病院で死去、満88歳没[1]

人物

東南アジア史を出発点として、西洋史と東洋史を合わせる新しい研究領域の開拓した。岩波書店の「大航海時代叢書」における業績は、ヨーロッパ人のアジアに関する地誌や旅行記を、ヨーロッパ海外進出史の成果をふまえつつ、アジア史の視点から捉えなおすものだった。また、財団法人東洋文庫附置ユネスコ東アジア文化研究センターの在職中には、同法人の東南アジア関連の蔵書の充実に貢献した。加えて、1989年からは沖縄県教育委員会の歴代宝案編集事業に委員として参画し、琉球史を世界史に位置付ける研究をつづけた[2]

著作

  • 大航海時代モルッカ諸島 ポルトガルスペインテルナテ王国丁字貿易』中央公論社中公新書〉、1998年。ISBN 4121014332 
  • ヴァスコ・ダ・ガマ 東洋の扉を開く』原書房、1992年。ISBN 4562023066 
  • 『東南アジア近代史 1500‐1900』大東文化大学国際関係学部(文部科学省「特色ある大学教育支援プログラム(2006年度)選定「アジア理解教育の総合的取り組み」刊行物シリーズNo.1)、2007年。ISBN 978-4-9903587-0-9
  • 『東南アジア現代史 1900‐2000』大東文化大学国際関係学部(文部科学省「特色ある大学教育支援プログラム(2006年度)選定「アジア理解教育の総合的取り組み」刊行物シリーズNo.14)、2009年、ISBN 978-4-9904305-7-3

共編

  • 『西欧文明と東アジア』榎一雄編、平凡社(東西文明の交流5)、1971年
  • 『東南アジア現代史Ⅱ フィリンピン・マレーシア・シンガポール』池端雪浦共著、山川出版社(世界の現代史6)、1977年、ISBN 978-4-634-42060-1
  • 『東南アジア現代史Ⅳ ビルマ・タイ』和田久徳・萩原弘明共著、山川出版社(世界の現代史8)、1983年、ISBN 978-4-634-42080-9
  • 『南島の稲作文化 与那国島を中心に』法政大学出版局、1984年。ISBN 4588352040 
  • 『大航海時代』福武書店 サイエンス・アイ、1984年。 新版1986年。講演冊子(他は高橋均増田義郎
  • 『東アジア民族の興亡 漢民族と異民族との四千年』日本経済新聞社、1997年。ISBN 4532162289 
  • 『瀬戸内の海人たちⅡ 水軍—情報がもたらした文化と経済』森浩一・網野善彦・山内譲共著、愛媛新聞社、1998年、ISBN 900248-55-x c0021
  • 『東南アジアの伝統と発展』石澤良昭共著、中央公論社〈世界の歴史13〉、1998年。 中公文庫、2009年。ISBN 4122052211
  • 『ヨーロッパ世界の拡張 東西交易から植民地支配へ』世界思想社〈世界思想ゼミナール〉、2001年。ISBN 4790708543 

分担執筆

  • 『アジアの芸術と文化―エロスをめぐって』田辺清編、未来社(21世紀の民族と国家第10巻)、1998年、ISBN 4-624-93410-5
  • 『海の回廊と文化の出会い ―アジア・世界をつなぐ―』橋本征治編著、関西大学出版部(関西大学東西学術研究所 国際共同研究シリーズ7)、2009年、ISBN 978-4-87354-474-8 C3022

翻訳

脚注

  1. ^ <訃報>生田滋氏 沖縄県歴代宝案編集委員 89歳”. 琉球新報デジタル (2024年1月18日). 2024年1月19日閲覧。
  2. ^ 濱下武志 (2024年2月6日). “追悼 生田滋さん”. 沖縄タイムス: 11. 
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