渦蔵型掃海艇
渦蔵型掃海艇(ウォザンがたそうかいてい、英: Wozang-class mine countermeasure vessel)は、中国人民解放軍海軍の機雷掃討艇の艦級に付与されたNATOコードネーム。人民解放軍海軍での制式名は082-I型掃海艇(中国語: 082-I型扫雷艇)[1]。なお082-II型とする異説もある[2]。 設計本型は、人民解放軍海軍として初めて、前駆式の機雷処分具(ROV)による機雷掃討に対応した対機雷戦艦艇(MCMV)である。船型は長船首楼型に変更されており、船質も、少なくとも本型2番艇ではガラス繊維強化プラスチック(GFRP)とされている。1番艇については、GFRPとする説と、082型と同様の低磁性鋼を踏襲していたという説がある[1]。 機雷探知機は可変深度ソナーとされている。長船首楼の後端部にはROVの格納庫が設けられているが、ここに搭載されるH/TJM-01機雷処分具は、フランスのプルート・プラスの山寨版といわれている。掃海具は備えていないが、新型の遠隔操縦式掃海艇である529型掃海艇の管制能力を備えている[1]。 なお機雷処分用を兼ねた主兵装としては、1番艇では25mm連装機銃が搭載されたが、2番艇では遠隔操作型の30mm単装機銃に変更されている[3]。 配備
2004年と2012年に1隻ずつが建造され、いずれも東海艦隊に配属された。また2015年現在、更に2隻が建造中とされている[3]。 参考文献
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