栃木駅(とちぎえき)は、栃木県栃木市沼和田町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東武鉄道の駅である[1]。
概要
栃木市中部の巴波川西岸に位置する駅で、日光例幣使街道の旧宿場町で「小江戸」と呼ばれる栃木市の代表駅である。
乗り入れ路線
JR東日本の両毛線と、東武鉄道の日光線が乗り入れ、接続駅となっている[1]。
東武日光線については、普通列車の概ね半数が、隣の新栃木駅から分岐する宇都宮線へ直通する。また駅番号として「TN 11」が付与されている。
歴史
旧駅舎は鉄道高架化のため撤去されたが、民間事業者が部材を引き取り、2004年に開業した栃木市野中町の自動車博物館「魔方陣スーパーカーミュージアム」のエントランスとして再利用している[1]。
駅構造
JR東日本
島式ホーム1面2線を有する列車交換可能な高架駅[6]。地上駅時代は2面3線の形態であった。
足利駅管理で、JR東日本ステーションサービス(2015年6月30日まではJR高崎鉄道サービス)が受託する業務委託駅。委託化直前まで管理駅で大平下駅・思川駅を管理していた(管理業務は足利駅に移管)。 Suica対応自動改札機・指定席券売機が設置されている。
のりば
番線 |
路線 |
方向 |
行先
|
1
|
■両毛線
|
下り
|
小山方面
|
2
|
上り
|
佐野・前橋・高崎方面
|
(出典:JR東日本:駅構内図)
東武鉄道
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線を有する高架駅。PASMO対応自動改札機設置駅。
かつてはJR東日本に駅業務を委託していたが、高架化完成後は自社で業務を行っている。地上駅時代は島式ホーム1面2線の形態であった。
東武栃木駅管区として、日光線栗橋駅 - 新栃木駅間および宇都宮線全駅を統括管理する。
のりば
- 上記の路線名は旅客案内上の名称(「東武スカイツリーライン」は愛称)で表記している。実際の案内では東武動物公園駅も「東武スカイツリーライン」の駅に内包されている。
- 2番線から発車する電車はすべて当駅始発である。1番線に到着後、新大平下寄りの引き上げ線に入ってから折り返し2番線に入線する形態で、配線上新大平下方面から2番線には入線できない。また新栃木から回送される電車は、2番線に直接入線する。かつて2番線は宇都宮線直通を中心にほぼ終日に渡り使用されていたが、2020年(令和2年)6月6日以降は運行形態変更により折り返し列車が削減されたため、2番線の使用頻度も大きく減少している。
改札外の施設
利用状況
JR東日本
JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は4,388人である[JR 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は下記の通り。
年度別1日平均乗車人員推移
年度
|
1日平均 乗車人員
|
出典
|
2000年(平成12年)
|
5,747 |
[JR 2]
|
2001年(平成13年)
|
5,646 |
[JR 3]
|
2002年(平成14年)
|
5,389 |
[JR 4]
|
2003年(平成15年)
|
5,398 |
[JR 5]
|
2004年(平成16年)
|
5,300 |
[JR 6]
|
2005年(平成17年)
|
5,279 |
[JR 7]
|
2006年(平成18年)
|
5,197 |
[JR 8]
|
2007年(平成19年)
|
5,189 |
[JR 9]
|
2008年(平成20年)
|
5,202 |
[JR 10]
|
2009年(平成21年)
|
5,085 |
[JR 11]
|
2010年(平成22年)
|
5,124 |
[JR 12]
|
2011年(平成23年)
|
5,038 |
[JR 13]
|
2012年(平成24年)
|
5,206 |
[JR 14]
|
2013年(平成25年)
|
5,286 |
[JR 15]
|
2014年(平成26年)
|
5,185 |
[JR 16]
|
2015年(平成27年)
|
5,244 |
[JR 17]
|
2016年(平成28年)
|
5,201 |
[JR 18]
|
2017年(平成29年)
|
5,169 |
[JR 19]
|
2018年(平成30年)
|
5,049 |
[JR 20]
|
2019年(令和元年)
|
4,857 |
[JR 21]
|
2020年(令和02年)
|
3,887 |
[JR 22]
|
2021年(令和03年)
|
4,064 |
[JR 23]
|
2022年(令和04年)
|
4,308 |
[JR 24]
|
2023年(令和05年)
|
4,388 |
[JR 1]
|
東武鉄道
東武鉄道によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗降人員は9,553人である[東武 1]。
2001年度(平成13年度)以降の1日平均乗降人員および乗車人員の推移は下記の通り。
年度別一日平均乗降・乗車人員[10][東武 2][11]
年度
|
一日平均 乗降人員
|
一日平均 乗車人員
|
出典
|
2001年(平成13年)
|
11,719 |
|
[東武 3]
|
2002年(平成14年)
|
11,112 |
|
[東武 4]
|
2003年(平成15年)
|
11,115 |
|
[東武 5]
|
2004年(平成16年)
|
11,124 |
|
[東武 6]
|
2005年(平成17年)
|
11,216 |
|
[東武 7]
|
2006年(平成18年)
|
11,451 |
|
[東武 8]
|
2007年(平成19年)
|
11,169 |
|
[東武 9]
|
2008年(平成20年)
|
11,204 |
5,699 |
[東武 10][県統計 1]
|
2009年(平成21年)
|
10,859 |
5,501 |
[東武 11][県統計 2]
|
2010年(平成22年)
|
10,876 |
5,523 |
[東武 12][県統計 3]
|
2011年(平成23年)
|
10,760 |
5,392 |
[東武 13][県統計 4]
|
2012年(平成24年)
|
11,187 |
5,580 |
[東武 14][県統計 5]
|
2013年(平成25年)
|
11,431 |
5,722 |
[東武 15][県統計 6]
|
2014年(平成26年)
|
11,354 |
5,714 |
[東武 16][県統計 7]
|
2015年(平成27年)
|
11,525 |
5,802 |
[東武 17][県統計 8]
|
2016年(平成28年)
|
11,663 |
5,832 |
[東武 18][県統計 9]
|
2017年(平成29年)
|
11,888 |
5,940 |
[東武 19][県統計 10]
|
2018年(平成30年)
|
11,946 |
5,975 |
[東武 20][県統計 11]
|
2019年(令和元年)
|
11,449 |
|
[東武 21]
|
2020年(令和02年)
|
8,692 |
|
[東武 22]
|
2021年(令和03年)
|
9,330 |
4,666 |
[東武 23]
|
2022年(令和04年)
|
9,617 |
4,807 |
[東武 24]
|
2023年(令和05年)
|
9,553 |
4,780 |
[東武 1]
|
駅周辺
北口
駅前からは蔵の街大通りで約1 kmほど北に離れた市街地へとつながっている。大通り沿道は景観整備が完了し、土曜日・休日には「蔵の街」見物に多くの観光客が沿道を歩く様子が見られる。
旧駅舎時代は狭隘な駅前広場であったが、駅周辺の区画整理事業と平行して新駅舎完成後に駅前広場整備が進んだ。2000年の東武栃木駅、2003年のJR栃木駅の高架化に伴いシビックコア重点整備地区として再開発・区画整理事業が行われ、これまでに國學院大学栃木学園教育センターや栃木県立学悠館高等学校、高層マンションなどが複数建設された他、栃木地方合同庁舎やシビックセンターの建設が予定されている。広場には彫刻家前田哲明の「煌樹(こうじゅ)」が、駅前モニュメントとして設置されている[12]。イトーヨーカドー撤退など、区画整理事業後も空き地となっているところが随所に目立っていたが、マンション建設や銀行支店、飲食店等の進出などにより、2005年12月中旬の時点では、高架沿い以外では空地は少なくなっている。
また、入舟町にあった栃木市役所は、2014年2月に万町にかつてあった福田屋百貨店栃木店の建物を改装して移設した。新市役所には、1階に東武宇都宮百貨店栃木店も同年3月に開業している(2015年3月に栃木市役所店に改称)。
河合町
沼和田町
|
境町
|
片柳町一丁目
片柳町二丁目
|
南口
南口は1984年に栃木県立栃木南高等学校(現・栃木県立栃木翔南高等学校)の通学口として設置された。北口からの続きの市街地となっている。
沼和田町
- 栃木沼和田郵便局
- 栃木労働基準監督署
- セレモールとちぎ
- ぬまわだ保育園
- 岩下食品 栃木本社
- とりせん 栃木駅南口店
|
境町
川連
|
バス路線
北口
夜行高速バス
南口
停留所 |
運行会社 |
系統・行先 |
備考
|
栃木駅南口
|
栃木市営バス
|
藤岡線:ヨークベニマル栃木祝町店/道の駅かぞわたらせ/谷中湖
|
道の駅かぞわたらせ行は平日、谷中湖行は土・日・祝日運行
|
岩舟線:とちぎ花センター前/道の駅みかも
|
平日午後の便のみ佐野市の佐野新都市エリアに乗り入れ
|
隣の駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■両毛線
- 思川駅 - 栃木駅 - 大平下駅
- 東武鉄道
- 日光線
- ■急行・■普通
- 新大平下駅(TN 10) - 栃木駅(TN 11) - 新栃木駅(TN 12)
過去の接続路線
脚注
記事本文
利用客数
JR東日本
東武鉄道
- 1日平均乗降人員
- 栃木県統計年鑑
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
栃木駅に関連するカテゴリがあります。