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この項目では、アニメーターの木村貴宏について記述しています。競輪選手の同名の人物については「木村貴宏 (競輪選手)」をご覧ください。 |
木村 貴宏(きむら たかひろ、1964年[1][2]5月19日[2] - 2023年3月5日[3])は、日本の男性アニメーター、イラストレーター、キャラクターデザイナー。福岡県出身[1][2]。別名義にすがわら あわじ(すがわら あわぢ)の名も用いる。
経歴・人物
大学に入る頃に放送された『装甲騎兵ボトムズ』の迫力ある作画が大好きになり、特に谷口守秦のアレンジが強めに入った「谷口キリコ」と呼ばれる独特の画風を好んだ[1]。その後ボトムズに関係したスタッフにより制作された『蒼き流星SPTレイズナー』の放送中に「アニメの仕事に就きたい」と考えるようになり[1]、アニメ誌に連載されていたスタッフのコラムが楽しそうという理由で、在学していた大学を辞め、谷口守泰の主宰するアニメアールに入る[4]。
『蒼き流星SPTレイズナー』第37話「エイジ対ル・カイン」の動画でデビュー[4]。原画デビューは『レモンエンジェル』[4]。『ダーティペア FLASH』で初のキャラクターデザインを担当(キャラクターデザインの作業自体はアダルトゲーム『ヴァリアブル・ジオ』の方が先だったが、『ダーティペア FLASH』の方が早く世に出た)[5]。その後『勇者王ガオガイガー』[5]・『ベターマン』・『BRIGADOON まりんとメラン』を担当したのち、キャラクターデザイナーとしての仕事に専念するため上京[4]。キャラクターデザイナーとして『神魂合体ゴーダンナー!!』を担当、シリーズ構成担当の倉田英之の誘いで参加[6]した『ガン×ソード』では、監督の谷口悟朗のリクエストにより絵柄を少し変える[7]。
自身の絵柄について、「根幹には女性の描いた、セクシーな女性キャラというのが大好きというものがある」と述べ、高橋留美子やいのまたむつみの影響があると語っている[4]。また『コードギアス』シリーズへの参加については、サンライズからのオファーの際に女性漫画家集団であるCLAMPがキャラクター原案を手掛けると聞き、彼女たちの独特のキャラクターのデザインラインや、服飾デザインに魅力を感じていたことから、その発想や過程を目にすることで自らの成長につなげようとしたことを挙げている[6]。
2023年3月9日に『コードギアス』プロジェクトの公式Twitterアカウントで、2023年3月5日に死去したことが発表された(58歳没)。晩年は国の指定難病であるアミロイドーシスによる闘病生活を送っていたことも、家族の意向により併せて公表された[3]。
参加作品
テレビアニメ
- 1985年
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- 1986年
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- 1987年
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- 1988年
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- 1989年
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- 1990年
-
- 1991年
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- 1992年
-
- ママは小学4年生(原画(#2・#7・#12・#18・#27・#32・#39・#45・#50))
- 1993年
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- 1994年
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- 機動武闘伝Gガンダム(作画監督(#12・#19・#23・#28・#34・#40・#45)、原画(#4・#12・#19・#23・#28・#34・#40・#45))
- 1996年
-
- シティーハンター ザ・シークレット・サービス(原画)
- 水色時代(原画(#11・#20))
- 1997年
-
- キューティーハニーF(原画)
- シティーハンター グッド・バイ・マイ・スイート・ハート(原画)
- 勇者王ガオガイガー(キャラクターデザイン、作画監督(#1・#12・#17・#22・#29・#36・#42・#49)、原画(#1・#6・#12・#17・#19・#22・#29・#36・#37・#41・#42・#48・#49))
- 1998年
-
- 1999年
-
- COLORFUL(原画(#1))
- ベターマン(キャラクターデザイン、キャラクター総作画監督(#2・#3・#4・#11・#13)、キャラクター作画監督(#1・#5・#10・#15・#21・#26)、OP・ED作監、原画(#1・#5・#10・#15・#21))
- 2000年
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- 2001年
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- 2002年
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- 2003年
-
- 2004年
-
- 2005年
-
- ガン×ソード[8](キャラクターデザイン、キャラクター作画監督(#1・#13・#26)、作画監督(#17[9]・#20[10])、原画(OP・#20)、エンディングイラスト)
- 2006年
-
- 2007年
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- 2008年
-
- かんなぎ(エンドイラスト(#10))※大河内RICCAと連名
- コードギアス 反逆のルルーシュR2(キャラクターデザイン、メインアニメーター、原画)
- 2009年
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- 2010年
-
- 2011年
-
- 2013年
-
- 2014年
-
- 2015年
-
劇場アニメ
- 1989年
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- 1992年
-
- 1995年
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- 1996年
-
- 2000年
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- 2002年
-
- 2003年
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- 2010年
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- 2011年
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- 2012年
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- 2019年
-
- 2021年
-
- 2024年
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- 公開年不明
-
OVA
- 1986年
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- 1987年
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- 1988年
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- 1989年
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- 1990年
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- 1991年
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- 1992年
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- 1993年
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- 1994年
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- 1995年
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- 1996年
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- 1997年
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- 1999年
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- 2000年
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- 2001年
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- 2003年
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- 2010年
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- 2011年
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- 2012年
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- 2024年
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漫画
デジタルコミック
小説
- メガブレイドシリーズ(カバー絵、挿絵)
- ヴァリアブル・ジオシリーズ(カバー絵、挿絵)
- VIPER-F40(カバー絵・挿絵)※すがわらあわじ名義
- スクライドさん(挿絵)
- 覇界王~ガオガイガー対ベターマン~(キャラクターデザイン、カバー絵、挿絵)
イラストレーション
イメージキャラクター
- ぱにっく
- 後述する『あの街の恋の詩』を制作したP-factoryの母体である。アニメ原画やセル画を販売するネット通販ショップ「ぱにっく☆MEDIA MIX」を運営する一方で同作の制作などの活動を行っていた。
- 木村はイメージキャラクター『ぱにっくちゃん』や、1997年8月8日にイマジニアから発売された同名のセガサターン用ゲームソフト[14]のキャラクターデザインを担当した。
ゲーム
18禁ゲーム
「木村貴宏」名義
キャラクターデザイン、原画、作画監督を担当。
「すがわらあわじ(すがわらあわぢ)」名義
全てソニア作品。キャラクターデザイン、原画、作画監督を担当。
- VIPER-V16 -RISE-(1995年12月)
- VIPER-F40(1997年11月)
- VIPER-GTB -RISE AFTER-(2000年1月)
- VIPER-GT1(2000年8月)※実質上の作画監督は小娘
実写作品
「木村貴宏」名義
「すがわらあわじ」名義
画集
脚注