方南町駅
方南町駅(ほうなんちょうえき)は、東京都杉並区堀ノ内一丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)丸ノ内線(分岐線)の駅で、分岐線の終着駅である。駅番号はMb 03[2]。 歴史
駅構造東京メトロの駅では数少ない、他の地下鉄や鉄道路線と接続がない単独終端駅である。かつての営団時代は単独終端駅は多数あったが、路線自体の延長による途中駅化や他の路線の接続によって少なくなり、自社では現在では当駅のほか、千代田線の北綾瀬駅のみである[注釈 1]。 頭端式ホーム1面2線を有する地下駅である。1番、3a・3b番出入口(西改札)は環七通り(東京都道318号環状七号線)と方南通り(東京都道14号新宿国立線)との交差地点にあり、2番出入口(東改札)は方南通り沿いの方南二丁目に位置する。 当駅のホームは、建設時から6両編成対応として計画されていたが、ホーム有効長は他の荻窪線(当時)の各駅が120 m(新中野駅のみ140 m)であるのに対し、当駅は110 mと短かった[12]。このため過走余裕等の問題から、長らく当駅には最大で3両編成までの電車が乗り入れており[7]、2004年に設置されたホームドアも3両分のみの設置となっていた(他は固定柵のみ設置)。 2012年度事業計画で、ホーム有効長を延伸し6両編成の停車を可能とすることなどが発表され[13]、2013年11月初旬に駅改良工事の着手をした[14]。ホーム延伸工事のため、2018年5月26日よりダイヤを改正し、2番線の使用を休止して1番線のみで運用、同年9月22日から翌年2019年1月25日までは、逆に1番線の使用を休止して2番線のみでの運用となっていた[10]。ホーム延伸工事の完成により、当駅ホームは110 m長から26 m延伸した136 m長となり、合わせてホームドアも6両分設置し、当駅にも6両編成の乗り入れが可能となった[11][7]。 トイレ・エレベーター・エスカレーターは西改札側にのみ設置されており、東改札側には設置されていない。元々狭い場所に建設された経緯があり、バリアフリー化は困難な状況だった[7]。しかし、新たに土地を取得することでバリアフリー化工事に着手し、従来は地下部分に収容していた施設を、地下1階・地上3階建てのビルに収容した[7]。2017年12月にこのビル内に設けたエレベーターとエスカレーターを備えた3a・3b番出入口の供用を開始した[7][8]。バリアフリー化工事と合わせたホーム延伸改良工事は、約8年の歳月と約70億円の費用を要した[7]。 2013年5月頃より、個人が市販の戦隊ヒーロー風のコスプレスーツとマスクを付け「ベビーカーおろすんジャー」と名乗り、不定期にエレベーターの無い駅階段でベビーカーや重い荷物を運ぶボランティア活動を行っている[15][16]。この模様は日本での新聞などで取り上げられ、世界のメディアでも紹介された[16]。2013年9月頃より、駅側が荷物運びを補助する警備員を配置している[16]。 のりば
(出典:東京メトロ:構内図)
発車メロディ6両編成の列車の乗り入れ開始と同時に、スイッチ制作の発車メロディ(発車サイン音)が導入されている。 曲は1番線が「スペシャルゲスト」(塩塚博作曲)、2番線が「希望の電車」(福嶋尚哉作曲)である[注釈 2][18]。 利用状況2023年度の1日平均乗降人員は38,148人であり[メトロ 1]、東京メトロ全130駅中94位。 近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下表の通りである。
駅周辺
バス路線1番出入口(西口)からは「方南町駅」停留所(方南通り・和泉4/堀の内1側)と「方南八幡通り」停留所(環七通り・和泉4/方南2側)が近く、2番出入口(東口)からは「峰」停留所(方南通り・方南2 / 南台5側)が近い。特記のないものはすべて京王バスの運行路線である。
隣の駅
脚注注釈出典
参考文献
関連項目外部リンク
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