戸田幸宏
戸田 幸宏(とだ ゆきひろ、1970年[1]12月19日 - )は、日本の漫画原作者、テレビプロデューサー、テレビディレクター、脚本家、映画監督。 人物東京都出身。日本大学藝術学部文芸学科卒業[1]。NHKエンタープライズ情報文化番組チーフ・プロデューサー[2]。 略歴書籍・雑誌の編集者として扶桑社および角川書店に勤務しつつ脚本家を目指し、夜を徹して脚本を執筆しさまざまなコンクールに応募するものの落選が続く[3]。1995年に集英社「第1回ヤングジャンプ原作大賞」を受賞し漫画原作者としてデビュー。受賞作が漫画化され掲載されると反響を呼び、続編が連載化される[3]。週刊ヤングジャンプ(集英社)に『暴力の都』(1996年 - 1999年、画:中祥人、全12巻)、週刊モーニング(講談社)に『キマイラ』(2003年 - 2005年、画:八坂考訓、全5巻)を連載する[1]。 フリーライターを経て、WOWOWに入社しテレビプロデューサーに転身。大林宣彦監督によるドラマW『理由』(2004年、原作:宮部みゆき)などの企画・製作を手掛ける[1]。 その後NHKエンタープライズに所属し、NHKのドキュメンタリー番組や情報番組などのディレクターをつとめる[1]。 2010年、テレビディレクターとしての職務のかたわらで執筆した『肉体の悪魔』が「MONO-KAKI大賞」シナリオ部門にて大賞(第一回神保町花月脚本賞)を受賞し[4]、翌2011年10月に神保町花月で上演された[5]。また、2012年には『最後の仕事』が「第12回テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞」で大賞を受賞し[6][7]、2014年1月にテレビ朝日系でテレビドラマ化された。 2013年、NHKのドキュメンタリー番組の企画として“障害者の性”を題材に取材したが実現に至らず、フィクションの形式で映像化することを決意した。週末と有給休暇を使って自己資金で撮影し、自主製作映画にして初監督作品『暗闇から手をのばせ』を完成させる[1]。自主製作映画の経験は一切なかったが、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013」でオフシアター・コンペティション部門グランプリとメディア、興行側が選ぶ「シネガーアワード」で2冠に輝いた[8]。 グランプリの副賞としてスカパー!より提供される次回作制作支援金をもとに“性犯罪被害”を題材とした新作『あなたもまた虫である』を制作し、翌2014年の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014」にて完成披露プレミア上映を予定していたが[9]、参考文献とされた手記『性犯罪被害にあうということ』『性犯罪被害とたたかうということ』の著者・小林美佳および出版社・朝日新聞出版からの映画祭直前の抗議ならびに差止め要請により上映中止となった。小林美佳は、当初原作者として企画に参加していたが撮影直前に降板し、同映画のマスターテープ廃棄を求めて提訴しており、現在も係争中である。映画『あなたもまた虫である』は主演の橋本マナミが強姦されたり全裸になる場面が頻繁に登場する衝撃作であった。 2014年12月放送のプレミアムドラマ『ナンシー関のいた17年』でテレビドラマ初演出[2]。現在はテレビドラマの脚本・演出を担当する[3]。 作品漫画原作テレビドラマ
映画
舞台
出演ラジオ
受賞
脚注
外部リンク |