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天目山 (浙江省)

天目山
標高 1506 m
所在地 中華人民共和国の旗 中華人民共和国浙江省
位置 北緯30度20分0秒 東経119度25分0秒 / 北緯30.33333度 東経119.41667度 / 30.33333; 119.41667座標: 北緯30度20分0秒 東経119度25分0秒 / 北緯30.33333度 東経119.41667度 / 30.33333; 119.41667
天目山 (浙江省)の位置(中華人民共和国内)
天目山 (浙江省)
天目山 (浙江省) (中華人民共和国)
プロジェクト 山
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天目山 (浙江省)
各種表記
繁体字 天目山
簡体字 天目山
拼音 Tiānmù Shān
発音: ティエンムーシャン
日本語読み: てんもくざん
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天目山(てんもくざん)は、中華人民共和国浙江省杭州市臨安区の北西に位置する山。西天目山(1506メートル)と東天目山(1480メートル)の2つの峰がある[1]。山の名は峰の頂上近くにある2つの池に由来する。山の北西部は天目山国家級自然保護区になっている。天目山はUNESCOによる人間と生物圏英語版の一部である生物圏保存地域である[2]。山は緑が多く、亜熱帯気候に属し、年間の降水量が1767 mm、年平均気温が17.3 ℃に達する。

天目山はスギ属の巨木、瀧、天目茶、雲のめぐる峰々、タケノコ、寺院、尼寺、および奇岩によって知られる[3]。山にはアラカシイジュSchima superba)、イチョウカワイスギCryptomeria fortunei)、ニイタカアカマツチャノキ[2]などの2000種以上の植物が生育し[4]、西天目山は真に野生のイチョウの最後の分布地になっている[5]スギのうちでは乾隆帝によって命名された「大樹王」が卓越している。2009年に計測した結果、高さ26.5メートル、直径2.33メートル、体積42.9立方メートルであった[6]。天目山は数百種類の鳥や動物の住処でもあり、39種類の絶滅危惧種および保護種が含まれる[7]。その中にはウンピョウマエガミホエジカ英語版が含まれる[4]

中国語では「天目山」の語で莫干山を含む周囲の山脈をも指すことがある。

天目山の歴史は古く、仏教道教儒教の聖地[8]でもある。東晋升平年間(357年 - 361年)に竺法曠禅師によってこの地に仏教がもたらされた。その後は禅の修行に来る僧侶が増え、の時代には洪言西土が跡を継いだ。至元16年(1279年)に高峰禅師が西天目山の獅子岩と倚松結廬を訪れると、その弟子である断崖了義[9]中峰明本[10]もつづき、獅子正禅寺を建立した。その後は中国のみならず日本、インド朝鮮などから禅の修行に来る人々が増え続けた。康熙4年(1665年)には禅源寺、大振高峰、中峰法席が作られ、最盛期を迎えた。また天目山は韋駄天(仏教を守る護法神)を祀る場所としても有名で、禅源寺では韋駄天の記念日には法事がよく行われている。

関連項目

脚注

  1. ^ Tianmushan National Reserve (Hangzhou)”. luopan.com. 2009年6月10日閲覧。
  2. ^ a b Tianmushan Biosphere Reserve, China” (英語). UNESCO (2019年7月31日). 2023年2月1日閲覧。
  3. ^ Hangzhou”. China Custom Tours. 2009年6月10日閲覧。
  4. ^ a b Lu, Rong (2007年7月31日). “Climbing high to blessed coolness”. China Daily. 2009年6月10日閲覧。
  5. ^ André van Beek, Teris (2000). Ginkgo biloba. Harwood Academic. pp. 548. ISBN 90-5702-488-8  p. 9.
  6. ^ Tianmu Mountain”. 2009年6月10日閲覧。
  7. ^ Tianmushan - The Eyes of Heaven Mountain”. 2009年6月10日閲覧。
  8. ^ 天目山_360百科”. baike.so.com. 2019年6月30日閲覧。
  9. ^ 断崖了義禅師悟道因縁”. mp.weixin.qq.com. 2019年6月30日閲覧。
  10. ^ 中峰明本_360百科”. baike.so.com. 2019年6月30日閲覧。

外部リンク

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