大門 正克(おおかど まさかつ、1953年4月 - )は、日本の経済学者・歴史学者。専攻は日本近現代経済史・農村社会史。早稲田大学教育・総合科学学術院特任教授。横浜国立大学副学長・理事・経済学部教授。歴史学研究会編集長。
来歴・人物
千葉県出身。1977年、一橋大学経済学部卒業。1982年、一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。大学・大学院では中村政則に師事する。また西田美昭の大学院ゼミにも参加。1996年一橋大学博士(経済学)。
一橋大学助手、大月短期大学講師を経て、1987年同短大助教授。その後、都留文科大学教授を経て、横浜国立大学大学院国際社会科学研究院グローバル経済専攻教授。2007年横浜国立大学経済学部長、2015年、長谷部勇一学長の下で国立大学法人横浜国立大学理事(総務担当)・副学長[1]。
1985年朝日学術奨励賞受賞。2012年から歴史学研究会編集長。小平市市史編さん委員会副委員長、歴史学研究会研究部長、政治経済学・経済史学会理事等も歴任[2]。九条の会賛同者。
著書
単著
- 『明治・大正の農村』(岩波書店[岩波ブックレット]、1992年)
- 『近代日本と農村社会―農民世界の変容と国家』(日本経済評論社、1994年)
- 『民衆の教育経験 ―農村と都市の子ども』(青木書店、2000年/増補版・岩波現代文庫、2019年)
- 『歴史への問い/現在への問い』(校倉書房、2008年)
- 『日本の歴史15 一九三〇年代から一九五五年 戦争と戦後を生きる』(小学館、2009年)
- 『語る歴史、聞く歴史―オーラル・ヒストリーの現場から』(岩波新書、2017年)
- 『日常世界に足場をおく歴史学 新自由主義時代のなかで』(本の泉社、2019年)
共著
編著
- 『昭和史論争を問う―歴史を叙述することの可能性』(日本経済評論社、2006年)
- 『新生活運動と日本の戦後:敗戦から1970年代』(日本経済評論社、2012年)
共編著
- (森武麿)『地域における戦時と戦後 庄内地方の農村・都市・社会運動』(日本経済評論社、1996年)
- (小野沢あかね)『展望日本歴史(21)民衆世界への問いかけ』(東京堂出版、2001年)
- (安田常雄・天野正子)『戦後経験を生きる―近現代日本社会の歴史』(吉川弘文館、2003年)
- (安田常雄・天野正子)『近代社会を生きる―近現代日本社会の歴史』(吉川弘文館、2003年)
- (大槻奈巳・岡田知弘・佐藤隆・進藤兵・高岡裕之・柳沢遊)『高度成長の時代1 復興と離陸』(大月書店、2010年)
- (大槻奈巳・岡田知弘・佐藤隆・進藤兵・高岡裕之・柳沢遊)『高度成長の時代2 過熱と揺らぎ』(大月書店、2010年)
- (大槻奈巳・岡田知弘・佐藤隆・進藤兵・高岡裕之・柳沢遊)『高度成長の時代3 成長と冷戦への問い』(大月書店、2011年)
- (岡田知弘・河西英通・川内淳史・高岡裕之)『「生存」の東北史:歴史から問う3・11』(大月書店、2013年)
脚注
- ^ [1]横浜国立大学
- ^ 「研究者詳細」横浜国立大学