墨田区内循環バス墨田区内循環バス(すみだくないじゅんかんバス)は、東京都墨田区が運行するコミュニティバスである。愛称は「すみだ百景 すみまるくん・すみりんちゃん」。 2012年(平成24年)3月20日運行開始[1]。押上駅を起終点とする循環路線3ルートが運行されており、運行開始時より全ルートで京成バス奥戸営業所に運行を委託している。 概要2006年(平成18年)12月に策定された「墨田区基本計画」の中で、墨田区の観光戦略として、区内の観光施設や公共施設を回る巡回バスの導入についてうたわれた。また、2008年(平成20年)3月に策定された「墨田区都市計画マスタープラン」においても、循環ミニバスの検討が盛り込まれた。 これらをふまえて、墨田区は2008年に「区内循環バス導入に向けた調査」を実施し、どのようなコミュニティバスを導入すべきか検討した。その中で、以下のような方向性がまとめられた。
2009年(平成21年)11月には、区内循環バスの運行ルート案等をまとめ、パブリックコメントの募集及び区民説明会(計3回)を実施した[2]。同年12月21日には、道路運送法に基づく地域公共交通会議として「区内循環バス運行検討会」を設置し[3]、構成員となる墨田区・地域住民及び区内バス事業者などにより[3]、具体的なコンセプトや運行ルートなどが議論されてきた[3]。 2011年(平成23年)には、運行検討会で示された運行案等を元にした運行事業者の選定が行われ、同年7月に京成バスが運行事業者として選定された。また運行事業者決定と前後して、区内循環バスの愛称の募集が実施された[4][5]。 沿革
運行内容運賃・乗車券類
現行路線全3ルートとも、押上駅を起終点とする片方向循環路線である。いずれも一周の走行距離は比較的短い。区内の公共施設や鉄道駅のほか、東京スカイツリーや江戸東京博物館、国技館、水上バス「東京水辺ライン」両国発着場、そのほか下町の寺社など観光施設を経由する。 2019年12月時点の路線は以下のとおり[21]。停留所は主要なもののみ記載。 北西部ルート北東部ルート南部ルート
車両車両は5種類のラッピング装飾が施された日野・ポンチョが導入された。うち1台は電気バスである。電気バスは東京都羽村市のコミュニティバス「はむらん」と同型同年式の車両を導入していたが、後述参照により、2021年3月9日に運行を終了した。また2024年3月25日には、再び電気バスが2台導入された(後述参照)。先代の電気バスについての詳細は、日野・ポンチョ#電気バス、日野・ポンチョ電気バスを参照。2代目電気バスについての詳細は、BYD・J6 2.0を参照。 ディーゼルバスには「すみまるくん」、電気バスには「すみりんちゃん」の愛称が付され、祭り装束を身に着け、青色の法被を着てねじり鉢巻を締めた男の子「すみまるくん」と、ピンク色の法被を着て星の髪飾りを付けた女の子「すみりんちゃん」のキャラクターが、それぞれ描かれている。また電気バス「すみりんちゃん」を除いて天窓を装備する。また、車両はルートごとに色分けされている。 2021年(令和3年)3月9日、京成バスは「車両メーカー(日野自動車)からの申し出により、電気バス「すみりんちゃん」の運行を終了した」と発表した[16]。今後の電気バス導入については未定としていたが、2024年3月25日に電気バス「すみりんちゃん」(後述参照)が再び導入された[16]。なお「はむらん」でも同時に電気バスが運用離脱したが、羽村市は「車両の老朽化」が理由と説明している[22]。 2024年(令和6年)3月25日、中国・BYD製の電気バス「J6 2.0」が2台導入された[23]。 脚注
関連項目外部リンク
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