北緯60度線(ほくい60どせん)は、地球の赤道面より北に地理緯度にして60度の角度を成す緯線。ヨーロッパ、アジア、太平洋、北アメリカ、大西洋を通過する。なお全長は赤道のおよそ半分になる。
この緯度の下では、夏至点時の可照時間は18時間52分で、冬至点時は5時間52分である。[1]
通過する地域一覧
北緯60度線は、本初子午線から東に向かって以下の場所を通っている。
カナダ
カナダでは、北緯60度線は北部カナダ(英語版)(ユーコン準州、ノースウエスト準州、ヌナブト準州)と西部カナダ(英語版)(ブリティッシュコロンビア州、アルバータ州、サスカチュワン州、マニトバ州)の陸上の境界になっている。
ハドソン湾やジェームズ湾にあるヌナブト準州の島嶼が北緯60度以南にあり、ケベック州やニューファンドランド・ラブラドール州の一部が北緯60度以北にあるにもかかわらず、"north of 60"(60度の北)という表現は北部カナダ3準州を表すのによく用いられる。1990年代に放送されたノースウエスト準州の生活を取り上げたCBCの番組は"North of 60(英語版)"というタイトルだった。
北緯60度線と西経102度線が交差する地点はノースウエスト準州・ヌナブト準州・サスカチュワン州・マニトバ州の境界が集まる場所で、フォー・コーナーズと呼ばれる。しかし、実際にはサスカチュワン州とマニトバ州の境界が西経102度線より400mほど西を通っているため、フォー・コーナーズは正確には四重境界(英語版)ではない。
脚注
関連項目