中央市(ちゅうおうし)は、山梨県の国中地方、甲府盆地の南部にある市。
概要
地名の由来
中央市の「中央」は、甲府盆地の中央・山梨県の中央・日本の中央の意味がある。
住みよさランキング
中央市は東洋経済新報社が行なう、住みよさランキングで近年、県内1位をキープしている。2位の笛吹市とは2017年時点で268位差の全国32位で、県内で最も住みやすい街である[1]。2014年には、甲信越・北陸・中部ブロックで20位にランクインした[2]。
地理
位置
地形
河川
- 主な川
人口
中央市の人口は、2020年10月1日現在、31,216人[3]。
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中央市と全国の年齢別人口分布(2005年)
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中央市の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 中央市 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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中央市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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11,747人
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1975年(昭和50年)
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13,699人
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1980年(昭和55年)
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16,812人
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1985年(昭和60年)
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21,984人
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1990年(平成2年)
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25,868人
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1995年(平成7年)
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28,543人
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2000年(平成12年)
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30,769人
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2005年(平成17年)
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31,650人
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2010年(平成22年)
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31,322人
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2015年(平成27年)
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31,124人
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2020年(令和2年)
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31,216人
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総務省統計局 国勢調査より
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隣接自治体
- 山梨県
歴史
沿革
- 平成
行政
市長
- 歴代市長
- 市長職務執行者(初代市長就任まで):河西敏郎(旧玉穂町長)
役所
- 中央市役所
- 田富庁舎:山梨県中央市臼井阿原301-1
- 玉穂庁舎:山梨県中央市成島2266
- 豊富庁舎:山梨県中央市大鳥居3866
- 中央市役所庁舎整備
中央市役所は田富庁舎、玉穂庁舎、豊富庁舎の3つの庁舎に合併時から分かれており、分庁方式の状態である。中央市の市民提言委員会は田富庁舎を本庁舎、玉穂庁舎と豊富庁舎を支所にする庁舎統合の提言書を中央市長へ出した[5]。中央市は平成26年度に田富庁舎を統合庁舎(本庁舎)にすることを決定した[6]。
本庁舎となった田富庁舎の増築工事が進められて、工期は平成31年2月末までとされた。令和元年5月7日、業務を開始した[7]。
市町村合併
- 合併までの歩み
- 山梨県および甲府盆地の中央に位置することから「中央市」と命名された。また、日本列島のほぼ中央に位置するという意味も込められている。
なお、当初は玉穂町・田富町・昭和町の枠組みだったものの、住民意向調査の結果が反対多数であった昭和町が合併協議会を離脱[8]。残った玉穂町・田富町に、豊富村が加わり合併することになった。
議会
市議会
- 定数:18人
- 任期:2023年2月20日 - 2027年2月19日
- 議長:井口貢(フォーラム中央)
- 副議長:田中輝美(公明党)[9]
県議会
- 選挙区:中央市選挙区
- 定数:1人
- 任期:2019年4月30日 - 2023年4月29日
- 投票日:2019年4月7日
候補者名 |
当落 |
年齢 |
所属党派 |
新旧別 |
得票数
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河西敏郎 |
当 |
69 |
自由民主党 |
現 |
無投票
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衆議院
施設
警察
- 警察署
- 交番・駐在所
- 田富地区
- 花輪連絡所(警察官不在、警察直通電話が設置されている)
- 玉穂地区
- 豊富地区
- 中央市外
消防
- 本部
- 消防署
- 南消防署(甲府市伊勢3-8-23)
- 玉穂出張所(中央市成島2384-1)
- 田富出張所(中央市臼井阿原275-3)
医療
- 主な病院
郵便局
- 主な郵便局
- 田富郵便局
- 田富花輪郵便局
- 田富流通団地郵便局
- 玉穂下河東簡易郵便局
- 豊富郵便局
図書館
- 主な図書館
文化施設
- 児童館
- 田富すみれ児童館
- 田富ひばり児童館
- 田富中央児童館
- 田富わんぱく児童館
- 田富ひまわり児童館
- 田富杉の子児童館
- 田富つくし児童館
- 玉穂中央児童館
- 玉穂北部児童館
- 玉穂西部児童館
- 豊富児童館
経済
第一次産業
農業
第二次産業
工業
- 主な工業団地
第三次産業
商業
- 主な商業施設
物流
- 協同組合
教育
大学
- 国立
中学校
- 市立
小学校
- 市立
幼稚園
- 私立
- 井口学園わかば幼稚園
- みかさこども園(田富みかさ幼稚園)
保育園
- 市立
- 田富第一保育園
- 田富第二保育園
- 田富第三保育園
- 田富北保育園
- 玉穂保育園
- 豊富保育園
- 私立
認定こども園
- 幼保連携型認定こども園[12]
- みかさこども園(田富みかさ保育園・幼稚園)
- わかばナーサリー
交通
鉄道
中心となる駅:東花輪駅
新幹線
リニア中央新幹線が中央市北部の新山梨環状道路と並行して通る予定。田富北小学校がルートと重なり移転した。2023年7月23日新校舎竣工 [13]。市内に駅は建設されない。
鉄道路線
- 東海旅客鉄道(JR東海)
- 身延線:- 東花輪駅 - 小井川駅 -
- 東花輪駅には駅員がおり(業務委託駅)、JR全線きっぷうりば・自動券売機がある。また特急列車も停車する。小井川駅は無人駅で各駅停車の列車しか停車しない。
バス
路線バス
高速バス
- 中央高速バス
- 中央市・南アルプス市線:(バスタ新宿~中央市・南アルプス市)
道路
高速道路
国道
県道
- 主要地方道
道の駅
観光
名所・旧跡
- 主な城郭
- 主な寺院
- 妙泉寺 - 市指定無形文化財「粘土節」の歌い手であった「おたかやん」の墓所がある。(田富)
- 永源寺 - 木造聖観音立像(国の重要文化財)がある。(玉穂)
- 歓盛院 - 木造薬師如来坐像(国の重要文化財)がある。(玉穂)
- 明暗寺跡 - 甲州唯一の虚無僧寺。1871年(明治4年)に取り壊され、現在は跡地に石碑が立てられている。(玉穂)
- 正行寺
- 大福寺
- 主な神社
- 主な遺跡
- 主な史跡
- 旧田富郵便局舎 - 旧小井川郵便局舎。国の登録有形文化財。
- 「身延みち」の道しるべ - 田富布施地区内にある。
- 立川飛行機甲府製造所跡 - 現在は造成され区画として残るのみ。
観光スポット
- 「た・から」(田富地区内の農産物を直売したり、特産物を展示販売している)
- シルクの里公園 - 中央市豊富地区大鳥居にある公園。入園は無料。
- 中央市豊富郷土資料館 - 中央市豊富地区大鳥居にある郷土資料館。シルクの里公園の向かいにある。入館料は大人260円、子供110円[14]
- シルクふれんどりぃ - 中央市豊富地区大鳥居にある複合施設。宿泊、入浴、食事ができる。シルクの里公園が向かい側に、豊富郷土資料館が隣にある。中央市コミュニティバスの発着場所でもある。
- 「山の神千本桜」(大鳥居にある桜の名所)
- たいら山 - 市の最高峰(934m)。2つの遊歩道コースからは、峰越しに日本三名峰の富士山、北岳、間ノ岳を見ることができる[15]。
文化・名物
祭事・催事
- 田富地区
- 稲穂まつり
- 毎年11月3日に行われるもので、各地区の子供クラブによる御輿の練り歩き、田富地区内3つの小学校がそれぞれ行う発表、地区内の市立保育園によるマーチングバンド、粘土節保存会による「粘土節」の披露、地元企業やJAの物品販売など様々な催しがある。合併前の田富町で11月の2日から3日までの日程で行われていた「文化祭」[注釈 1]にあわせて開催されるようになった。かつては、ロードレースなどの催しも行われていた。平成27年の祭りを最後に祭りを中央市ふるさとまつりへ統合することになった。
- 玉穂地区
- れんげまつり
- 毎年4月29日に玉穂ふるさとふれあい広場で行われていた中央市三大祭りのひとつ。合併前の玉穂町において、地域活性化を図るため、地元の農家に協力を依頼し休耕期の水田でれんげ草を栽培してもらっていた。一面にれんげが広がる様は美しく、一時期は県外からの観光ツアーのルートに組み込まれるなど賑わいを見せていたこともあったが、合併に伴い報奨制度などが見直されるとともに、れんげ草を栽培する農家も減少していき、近年ではほとんどれんげは見られなくなっていた。平成27年を最後に祭りを中央市ふるさとまつりへ統合することとなった。
- 中央市ふるさとまつり
- 2016年(平成28年)11月3日から新たに開祭。2015年(平成27年)を最後に中央市三大祭をひとつに統合した祭り。会場は玉穂ふるさとふれあい広場。
- 豊富地区
- 与一公まつり
- 毎年8月14日に中央市豊富農村広場で行われていた中央市三大祭りのひとつ。甲斐源氏の一族で市域の浅利郷を本拠とし、遠矢の名手として知られる浅利与一義成にちなみ開催されていた夏祭り。毎年お盆の夜に開催されていた。盆踊りのほか、地元小学生による「甲斐与一太鼓」など、各種ステージイベントが行われていた。また、祭りのフィナーレに行われる花火大会は、会場に近いところで比較的低空で打ち上げられるため、とても迫力があり密かに人気があった。平成27年を最後に祭りを中央市ふるさとまつりに統合することとなった。
名産・特産
スポーツ
サッカー
出身関連著名人
脚注
注釈
- ^ 合併後の「中央市文化祭」は稲穂祭りと別日程で開催されている。
出典
関連項目
外部リンク
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