上豊田駅(かみとよたえき)は愛知県豊田市上原町にある、名古屋鉄道豊田線の駅である。駅番号はTT01。
歴史
計画時の仮称は上原駅だったが、駅位置が上原町と大清水町の境界付近だったこともあって上豊田駅に変更された[1]。
駅構造
相対式2面2線ホームの地上駅である。傾斜地にあり、駅舎の下にホームがあるがホームの一部は地上にある。ホームはカーブしており、豊田市行きの場合は中間車両でドア扱いをすることがある。
現在の駅舎は1996年(平成8年)の駅員配置時に改築されたものである(建設費6300万円)[5]。なお、現在は駅集中管理システム(管理元は豊田市駅)導入に伴い無人化されている。改札口は1箇所で、付近に自動券売機(新規manaca通勤定期乗車券及び継続manaca定期乗車券の購入も可能ではあるが、7:00~22:00以外の時間帯は名鉄ミューズカードでの決済が不可能である[6])と自動精算機(ICカードの積増等も可能)を備えている。エレベーター、エスカレーターは設置されていない。
配線図
上豊田駅 構内配線略図
← 赤池方面 |
|
→ 豊田市方面 |
凡例
出典:[8] |
利用状況
- 『移動等円滑化取組報告書』によると、2020年度の1日平均乗降人員は2,454人である[9]。
- 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は3,230人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中134位、 豊田線(8駅)中7位であった[10]。
- 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は2,223人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中163位、 豊田線(8駅)中8位であった[11]。
『愛知県統計年鑑』『豊田市統計書』各号によると、一日平均乗車人員および一日平均乗降人員の推移は以下の通りである。
一日平均乗車・乗降人員の推移
年 | 乗車人員 | 乗降人員 | 備考 |
---|
総数 | 定期 | 総数 | 定期 |
---|
1979(昭和54)年度 | 197 | 122 | 261 | 161 | [12][13] |
1980(昭和55)年度 | 208 | 164 | 467 | 328 | [14][13] |
1981(昭和56)年度 | 226 | 187 | 483 | 374 | [15][16] |
1982(昭和57)年度 | 261 | 219 | 562 | 444 | [17][16] |
1983(昭和58)年度 | 474 | 375 | 995 | 750 | [18][19] |
1984(昭和59)年度 | 676 | 574 | 1395 | 1148 | [20][19] |
1985(昭和60)年度 | 853 | 790 | 1757 | 1600 | [21][19] |
1986(昭和61)年度 | 950 | 879 | 2000 | 1814 | [22][19] |
1987(昭和62)年度 | 943 | 872 | 1993 | 1802 | [23][19] |
1988(昭和63)年度 | 941 | 866 | 1926 | 1732 | [24][25] |
1989(平成元)年度 | 997 | 916 | 2047 | 1832 | [26][25] |
1990(平成02)年度 | 1030 | 960 | 2106 | 1920 | [27][25] |
1991(平成03)年度 | 1115 | 1044 | 2287 | 2088 | [28][25] |
1992(平成04)年度 | 1084 | 1010 | 2223 | 2020 | [29][25] |
1993(平成05)年度 | 1158 | 1015 | 2379 | 2030 | [30][31] |
1994(平成06)年度 | 1190 | 1010 | 2410 | 2020 | [32][31] |
1995(平成07)年度 | 1275 | 1058 | 2577 | 2116 | [33][31] |
1996(平成08)年度 | 1516 | 1089 | 3043 | 2178 | [34][31] |
1997(平成09)年度 | 1477 | 1059 | 2966 | 2118 | [35][31] |
1998(平成10)年度 | 1492 | 1065 | 3134 | 2252 | [36][37] |
1999(平成11)年度 | 1461 | 1032 | 2924 | 2064 | [38][37] |
2000(平成12)年度 | 1467 | 1031 | 3012 | 2128 | [39][37] |
2001(平成13)年度 | 1490 | 1029 | 2982 | 2058 | [40][37] |
2002(平成14)年度 | 1465 | 997 | 2935 | 1994 | [41][37] |
2003(平成15)年度 | 1439 | 952 | 2884 | 1904 | [42][43] |
2004(平成16)年度 | 1466 | 951 | 2921 | 1902 | [44][45] |
2005(平成17)年度 | 1518 | 986 | 3029 | 1972 | [46][45] |
2006(平成18)年度 | 1554 | 1001 | 3108 | 2002 | [47][45] |
2007(平成19)年度 | 1603 | 1013 | 3200 | 2026 | [48][45] |
2008(平成20)年度 | 1631 | 1029 | 3256 | 2058 | [45] |
2009(平成21)年度 | 1572 | 1021 | 3134 | 2042 | [49] |
2010(平成22)年度 | 1551 | 1028 | 3091 | 2056 | [49] |
2011(平成23)年度 | | | 3037 | 1988 | [49] |
2012(平成24)年度 | | | 3123 | 2080 | [49] |
2013(平成25)年度 | | | 3230 | 2200 | [49] |
2014(平成26)年度 | | | 3141 | 2134 | [50] |
2015(平成27)年度 | | | 3175 | 2176 | [50] |
2016(平成28)年度 | | | 3186 | 2198 | [50] |
2017(平成29)年度 | | | 3268 | 2260 | [50] |
2018(平成30)年度 | | | 3252 | 2232 | [50] |
2019(令和元)年度 | | | 3164 | 2162 | [51] |
2020(令和02)年度 | | | 2454 | 1838 | [9] |
長らく豊田線で最も利用者の少ない駅であったが、黒笹駅の利用者減少に伴い、2012年度から2017年度までの利用者は同駅より多くなっていた。しかし、2020年度の1日あたりの利用客数の統計を見ると、黒笹駅の方が90人ほど多くなっている。
駅周辺
主な施設
バス路線
- 上豊田駅南(徒歩3~4分)
隣の駅
- 名古屋鉄道
- TT 豊田線
- 浄水駅(TT02) - 上豊田駅(TT01) - 梅坪駅(MY08)
脚注
- ^ a b 清水武『名古屋鉄道各駅停車』洋泉社、2016年、111頁。ISBN 978-4-8003-0800-9。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、871頁。
- ^ “名鉄が上豊田駅 駅舎改良に着手”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1995年11月15日)
- ^ 寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年、256頁。ISBN 978-4777013364。
- ^ “1日から有人化に 名鉄豊田線上豊田駅 改装工事が終わる”、中日新聞、1996年2月28日朝刊〔西三河版〕
- ^ “名古屋鉄道”. 名古屋鉄道. 2024年11月17日閲覧。
- ^ a b “上豊田(TT01)(かみとよた) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
- ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
- ^ a b “令和2年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
- ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。
- ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和56年刊』、愛知県、1981年、228頁
- ^ a b 豊田市総務部庶務課(編)『豊田市統計書 昭和57年版』、豊田市、1983年、210-211頁
- ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和57年刊』、愛知県、1982年、240頁
- ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和58年刊』、愛知県、1983年、224頁
- ^ a b 豊田市総務部庶務課(編)『豊田市統計書 昭和60年版』、豊田市、1986年、218-219頁
- ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和59年刊』、愛知県、1984年、224頁
- ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和60年刊』、愛知県、1985年、242頁
- ^ a b c d e 豊田市総務部庶務課(編)『豊田市統計書 昭和62年版』、豊田市、1988年、208-209頁
- ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和61年刊』、愛知県、1986年、236頁
- ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和62年刊』、愛知県、1987年、224頁
- ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和63年刊』、愛知県、1988年、224頁
- ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成元年刊』、愛知県、1989年、226頁
- ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成2年刊』、愛知県、1990年、224頁
- ^ a b c d e 豊田市総務部庶務課(編)『豊田市統計書 平成4年版』、豊田市、1993年、208-209頁
- ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成3年刊』、愛知県、1991年、226頁
- ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成4年刊』、愛知県、1992年、230頁
- ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成5年刊』、愛知県、1993年、222頁
- ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成6年度刊』、愛知県、1995年、222頁
- ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成7年度刊』、愛知県、1996年、第10章 運輸・通信
- ^ a b c d e 豊田市総務部庶務課(編)『豊田市統計書 平成9年版』、豊田市、1998年、203-204頁
- ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成8年度刊』、愛知県、1997年、第10章 運輸・通信
- ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成9年度刊』、愛知県、1998年、第10章 運輸・通信
- ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成10年度刊』、愛知県、1999年、第10章 運輸・通信
- ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成11年度刊』、愛知県、2000年、第10章 運輸・通信
- ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成12年度刊』、愛知県、2001年、第10章 運輸・通信
- ^ a b c d e 豊田市総務部庶務課(編)『豊田市統計書 平成14年版』、豊田市、2003年、218-219頁
- ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成13年度刊』、愛知県、2002年、第10章 運輸・通信
- ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成14年度刊』、愛知県、2003年、第10章 運輸・通信
- ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成15年度刊』、愛知県、2004年、第10章 運輸・通信
- ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成16年度刊』、愛知県、2005年、第10章 運輸・通信
- ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成17年度刊』、愛知県、2006年、第10章 運輸・通信
- ^ 豊田市総務部庶務課(編)『豊田市統計書 平成18年版』、豊田市、2008年、292頁
- ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成18年度刊』、愛知県、2007年、第10章 運輸・通信
- ^ a b c d e 豊田市総務部庶務課(編)『豊田市統計書 平成20年版』、豊田市、2010年、260-261頁
- ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成19年度刊』、愛知県、2008年、第10章 運輸・通信
- ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成20年度刊』、愛知県、2009年、第10章 運輸・通信
- ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成21年度刊』、愛知県、2010年、第10章 運輸・通信
- ^ a b c d e 豊田市総務部庶務課(編)『豊田市統計書 平成25年版』、豊田市、2015年、256-257頁
- ^ a b c d e 豊田市総務部庶務課(編)『豊田市統計書 平成30年版』、豊田市、2020年、258-259頁
- ^ 豊田市総務部庶務課(編)『豊田市統計書 令和元年版』、豊田市、2021年、258-259頁
関連項目
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外部リンク