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レニエル・ピント

レニエル・ピント
Renyel Pinto
2007年、マーリンズ時代
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 ミランダ州ペドログアル市クピラ
生年月日 (1982-07-08) 1982年7月8日(42歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
280 lb =約127 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 1999年 アマチュアFA
初出場 MLB / 2006年5月18日
NPB / 2012年4月5日
最終出場 MLB / 2010年6月16日
NPB / 2012年4月11日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

レニエル・エリヒオ・ピント・ガルシアRenyel Eligio Pinto Garcia , 1982年7月8日 - )は、ベネズエラミランダ州ペドログアル市出身のプロ野球選手投手)。現在は、フリーエージェント(FA)。

経歴

プロ入りとカブス傘下時代

1999年1月にアマチュア・フリーエージェントでシカゴ・カブスと契約[1]

マーリンズ時代

2005年12月7日にフアン・ピエールとの1対3のトレードで、セルジオ・ミトレリッキー・ノラスコとともにフロリダ・マーリンズへ移籍[2]

2006年5月18日の対アトランタ・ブレーブス戦でメジャーデビューを果たした。

その後はマーリンズ左の中継ぎ陣の一角を担い、2007年は57試合、2008年は67試合、2009年は73試合に登板した。

2010年も20試合に登板して防御率2.70の成績を残していたが、6月17日にDFAとなり[3]、23日にFAとなった[3]

カージナルス傘下時代

2010年7月2日にセントルイス・カージナルスとマイナー契約を結んだ[3]。AAA級メンフィス・レッドバーズで18試合に登板したが、メジャー昇格の機会はなく、8月21日にFAとなった[1]

2011年は所属球団は無かったが、個人トレーナーの指導で肉体改造し、コントロール重視の投球スタイルへと変更[4]。オフに参加したベネズエラウィンターリーグでは13試合の先発で6勝1敗、防御率2.55、WHIP1.12、与四球率3.71の成績を残した。

ソフトバンク時代

2012年1月11日、福岡ソフトバンクホークスが獲得を表明した[5]。先発6番手として4月5日の楽天戦に来日初先発し、5回110球4被安打5四死球と乱調だったものの2失点にまとめ、味方打線の援護とリリーフ陣の助けもあり、2009年のジャスティン・ジャマーノ以来となる来日初登板初先発初勝利を飾った[6]。しかし4月11日に先発した日本ハム戦では2回1/3で5被安打3四球6失点で敗戦投手となり、翌12日に登録抹消された。その後は一軍登板はなく、シーズン終了後の10月25日に退団が発表され[7]、11月1日付で自由契約となった[8]

ソフトバンク退団後

2013年は所属球団が無かった。

2014年4月19日にメキシカンリーグメキシコシティ・レッドデビルズと契約したが[3]、3試合の登板に終わり、5月6日に自由契約となった[3][9]。オフはベネズエラのウィンターリーグに参加した。

最後にプロリーグに所属した2014年から8年後の2022年に、メキシカンリーグのカンペチェ・パイレーツの春季キャンプに招待選手として参加[10]。競争に勝ち残り、4月20日に正式契約を結んだ[3][11]。開幕から5試合にリリーフ登板したが、防御率7.94に終わり、5月9日に自由契約となった[3]

選手としての特徴

平均球速90mph(約145km/h)、最速95mph(約153km/h)の速球チェンジアップスライダーを投げ分ける[12][13]。メジャー通算の与四球率5.92と荒れ球で暴投が多い[14][15]

マウンド度胸が良く、右打者の胸元を速球で攻めてチェンジアップで仕留めるスタイルと粘り強さを持味とする[16][17]。一塁寄りに大きく踏み出すようにして投げるため速球やチェンジアップはシュートする軌道を描き、メジャー通算の対右被打率.205と左投手ながら右打者に強い[18]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2006 FLA 27 0 0 0 0 0 0 1 3 ---- 135 29.2 20 3 27 0 1 36 4 0 12 10 3.03 1.58
2007 57 0 0 0 0 2 4 1 16 .333 242 58.2 45 7 32 2 3 56 2 0 25 24 3.68 1.31
2008 67 0 0 0 0 2 5 0 17 .286 284 64.2 52 9 39 2 4 56 8 0 33 32 4.45 1.41
2009 73 0 0 0 0 4 1 0 13 .800 275 61.1 53 4 45 2 2 58 4 0 25 22 3.23 1.60
2010 20 0 0 0 0 0 0 0 4 ---- 77 16.2 16 1 9 0 4 16 2 0 5 5 2.70 1.50
2012 ソフトバンク 2 2 0 0 0 1 1 0 0 .500 39 7.1 9 1 7 0 1 6 1 1 8 6 7.36 2.25
MLB:5年 244 0 0 0 0 8 10 2 53 .444 1013 231.0 186 24 152 6 14 222 20 0 100 93 3.62 1.46
NPB:1年 2 2 0 0 0 1 1 0 0 .500 39 7.1 9 1 7 0 1 6 1 1 8 6 7.36 2.25

記録

NPB

背番号

  • 37 (2006年 - 2010年)
  • 63 (2012年)

脚注

  1. ^ a b Renyel Pinto Stats Scouting Report”. Baseball America. 2022年5月30日閲覧。
  2. ^ Cubs acquire Pierre for three pitchers”. ESPN.com (2005年12月7日). 2022年5月30日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g MLB公式プロフィール参照。2022年5月30日閲覧。
  4. ^ 【ソフトB】中継ぎ左腕ピント獲得を発表”. nikkansports.com (2012年1月11日). 2012年1月12日閲覧。
  5. ^ レニエル・ピント選手の入団について”. 福岡ソフトバンクホークス・オフィシャルサイト (2012年1月11日). 2012年1月12日閲覧。
  6. ^ ジャマーノ以来 ピント来日初登板初先発初勝利”. sponichi.co.jp (2012年4月6日). 2012年4月6日閲覧。
  7. ^ 退団のお知らせ”. 福岡ソフトバンクホークス (2012年10月25日). 2012年11月3日閲覧。
  8. ^ 2012年度 自由契約選手”. 日本野球機構オフィシャルサイト (2012年11月1日). 2012年11月3日閲覧。
  9. ^ Rentel Pinto status”. Baseball refference (2020年10月8日). 2020年10月9日閲覧。
  10. ^ LOS INVITADOS PARA LA PRETEMPORADA 2022”. Piratas de Campeche (2022年3月11日). 2022年5月30日閲覧。(スペイン語)
  11. ^ Renyel Pinto returns to life in Mexico with the Pirates”. Líder en deportes (2022年5月5日). 2022年5月30日閲覧。
  12. ^ Renyel Pinto PithcFxFanGraphs
  13. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2007』廣済堂出版、2007年、292頁頁。ISBN 978-4-331-51213-5 
  14. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2009』廣済堂出版、2009年、287頁頁。ISBN 978-4-331-51370-5 
  15. ^ 『月刊スラッガー』2007年2月号、日本スポーツ企画出版社、雑誌15509-2、77頁。
  16. ^ 『月刊スラッガー』2009年4月号、日本スポーツ企画出版社、雑誌15509-4、89頁。
  17. ^ 『月刊スラッガー』2010年4月号、日本スポーツ企画出版社、雑誌15509-4、45頁。
  18. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2010』廣済堂出版、2010年、271頁頁。ISBN 978-4-331-51439-9 

関連項目

外部リンク

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