ラッセル商会(ラッセルしょうかい、英:Russell & Co.、中:旗昌洋行)は、19世紀に極東で著名であったアメリカ系の貿易会社である。1824年にサミュエル・ラッセルが開業してから1891年に閉店するまで中国で最大の中米貿易会社だった。主に上海に拠点を置き、横浜にも支店を置いた。主にトルコから中国への阿片の輸出と、東アジアからの生糸と茶の輸入を中心に取引を行なっていた。
来歴
ラッセル商会の著名人
- サミュエル・ワズワース・ラッセル(Samuel Wadsworth Russell、1789年8月25日 – 1862年5月5日) - ラッセル商会設立者。
- ミドルタウン (コネチカット州)で軍人の子として生まれ、早くに地元の商店で奉公したのち、21歳でニューヨークの海運商のスーパーカーゴ(船荷の所有者に雇われる監督人)として小麦のスペイン交易に携わり、23歳で独立して故郷で仲買貿易商を始める[1]。30歳の1819年に、プロビデンスの商人たち(アヘン貿易などで荒稼ぎしていた)とラッセル商会を設立し、1819年に中国に渡った[1]。
- ウィリアム・ハンティントン・ラッセル(William Huntington Russell、1809年8月12日 – 1885年5月19日) - サミュエル・ラッセルのいとこ。イェール大学内スカル・アンド・ボーンズ創設者。
- ウォーレン・デラノ・ジュニア(英語版)(Warren Delano, Jr.) - フランクリン・ルーズベルトの母方の祖父。紅幇と取引があった。
- ロバート・ベネット・フォーブス(Robert Bennet Forbes)
- ジョン・マレー・フォーブス(英語版)(John Murray Forbes) - ジョン・フォーブズ・ケリーの母方の一族。
- アビエル・アボット・ロー(Abiel Abbot Low)
- ウィリアム・ヘンリー・ロー(William Henry Low) - アビエル・アボットのおじ。
- ウィリアム・ヘンリー・ロー(William Henry Low) - アビエル・アボットの兄弟。
- オーガスティン・ハード(Augustine Heard)
- ラッセル・スタージス(Russell Sturgis)
- ジョン・クレーヴ・グリーン(John Cleve Green)
- ゴットフリード・ワグネル
脚注
- ^ a b Global Trade and Visual Arts in Federal New England, Patricia Johnston, Caroline Frank, University of New Hampshire Press, 2014/11/04, p85
関連項目