ライラック
ライラック(紫丁香花[注釈 1]、英語: Lilac、学名: Syringa vulgaris)はモクセイ科ハシドイ属の落葉低木。フランス語からリラ (Lilas) とも呼ばれる[3]。標準和名はムラサキハシドイ(紫丁香花[3]・洋丁香[3])。ヨーロッパ南部原産[3]。中国名は歐丁香[1]。街路樹などによく植えられる[3]。 特徴落葉広葉樹の低木[3]。樹皮は淡灰色で縦に裂けて剥がれる[3]。一年枝はやや細く、灰褐色で無毛[3]。 花期は春(日本では4 - 5月)[3]。紫色や白色などの花を咲かせ[3]、香りがよく、香水の原料ともされる。香気成分の中からライラックアルコールという新化合物が発見された[4]。耐寒性が強く花期が長いため、冷涼な地域の代表的な庭園木である[5]。花冠の先は普通4つに裂けているが、まれに5つに裂けているものがあり、これは「ラッキーライラック」と呼ばれ、恋のまじないに使われる[5]。冬でも種子を飛ばした後の果実が残る[3]。 冬芽は卵形で稜があり、紫色で光沢があり、芽鱗6 - 8枚に包まれている[3]。枝先の仮頂芽は大きく、ふつう花芽であることが多く、枝には小さい側芽(葉芽)が対生する[3]。葉痕は小さな三日月形や半円形で、維管束痕が多数並ぶ[3]。 日本には近縁種ハシドイ Syringa reticulata が野生する。開花はライラックより遅く、6-7月に花が咲く。ハシドイは、俗称としてドスナラ(癩楢、材としてはナラより役に立ちにくい意味)とも呼ばれることがある。 ハシドイの名は、木曽方言に由来する[要出典]。属の学名 Syringa は笛の意で、この木の材で笛を作ったことによるという。 象徴ギャラリー
関連項目
脚注注釈出典
参考文献
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