株式会社ベルシステム24(ベルシステムにじゅうよん、英: BELLSYSTEM24, INC.)は、東京都港区に本社をおくコールセンター業大手の企業である。
親会社で持株会社の株式会社ベルシステム24ホールディングスが東京証券取引所プライム市場に上場している。
概要
1982年、電話転送機による24時間電話業務代行サービスを開始し創業。
2020年2月末現在、全国に37箇所の拠点を持ち、17,538名のコミュニケーターと8,436名の社員を擁している。
沿革
- 1982年:株式会社ベルシステム24を設立(創業)、「24時間電話代行サービス」を開始、「夜間・休日におけるクレジット申し込み電話受付業務」を開始
- 1983年:「テレフォン・リサーチ業務」を開始、「テレビショッピング注文受付業務」を開始
- 1984年:「英語による電話受付業務及び通訳業務」を開始
- 1986年:「通信販売会社のための電話受付代行サービス」を開始
- 1988年:東京本社に業界初のモニタールームを設置
- 1991年:「オートコールでのコレクション業務」を開始
- 1992年:株式会社ベルシステム24(初代)に商号変更
- 1993年:「選挙関係世論調査サービス」を開始、「移動通信事業者向けサービス」を開始
- 同年よりサッカーJリーグの鹿島アントラーズのホームゲームのチケット発券業務を請負う(1993-1998)。当時のJリーグでは唯一のチケット購入→発券→郵送によるサービスでもあった[1]。
- 1994年:One to Oneマーケティング概念の提唱。日本証券業協会に店頭登録銘柄として登録
- 1997年:東京証券取引所第二部に上場
- 1999年:東京証券取引所第一部に指定替え。
- 2000年:コミュニケーションスキルの診断ツール『BCA(Bell-Communication-Analysis)』の開発
- 2001年:医療関連サービス事業本部でISO9001認証を取得
- 2002年:テキストマイニングサービス開始
- 2004年:日興プリンシパル・インベストメンツ(現・シティグループ・キャピタル・パートナーズ)の傘下となり[2]、同年BBコール株式会社を子会社化
- 2005年:上場廃止
- 2006年:株式会社BELL24・Cell Productsを設立、関西に続き北海道でもSMO事業を本格展開
- 2007年:プライバシーマークの認証取得
- 2009年:コンテンツ事業を独立させ、新会社株式会社ポッケを設立[3][4]。本社を東京渋谷区に移転
- 2010年2月1日:株式会社BCJ-4の完全子会社となる[2]
- 2010年6月1日:株式会社BCJ-4が株式会社ベルシステム24(初代)を吸収合併し、株式会社ベルシステム24(2代)に商号変更[2]
- 2011年:特例子会社 株式会社ベル・ソレイユを設立、プライベートクラウドによる次世代プラットフォーム「BellCloudR」本格稼働開始、在宅コールセンターサービス「Bell@Home」を開始、ソーシャルメディアを使ったCRMサービス「Bell Social CRM」を開始
- 2012年3月1日:医薬・医療関連事業を分社化し、株式会社ベル・メディカルソリューションズを設立
- 2013年:本社を東京都中央区晴海に移転、成果報酬型セールス専門センター稼働開始
- 2014年:持株会社体制に移行。株式会社ベルシステム24(3代)は株式会社ベルシステム24ホールディングス(初代)に商号変更。事業会社として新設分割で株式会社ベルシステム24(4代)を設立[5]
- 2014年10月7日:ベインキャピタルが間接保有する株式を伊藤忠商事へ一部譲渡[6]
- 2015年3月1日:親会社の株式会社BCJ-7の親会社である株式会社BCJ-16が、株式会社BCJ-7と株式会社ベルシステム24ホールディングス(初代)を吸収合併し、株式会社ベルシステム24ホールディングス(2代)に商号変更[7]
- 2015年9月1日:[8]。株式会社ベルシステム24(4代)がBBコール株式会社を吸収合併[9]
- 2015年11月20日:株式会社ベルシステム24ホールディングス(3代)が東京証券取引所第一部に上場。株式売出しにより、ベインキャピタル系の会社が親会社でなくなり、伊藤忠商事が筆頭株主となる。
- 2016年:CTCと協業を強化、CTCより「eBellCloud」販売を開始
- 2017年:当社初の企業内保育所「ベルキッズとよさき保育園」を開設、CTCファーストコンタクト(株)へ出資し、CTCとBPO事業の連携強化、ベトナムHoa Sao社への出資を完了、同国での事業を開始
- 2019年:株式会社ビーアイメディカルを吸収合併
- 2020年:台湾支店開設
特徴
- 企業理念は「イノベーションとコミュニケーションで社会の豊かさを支える」。
- 受託業務を実施しているコールセンターの「応対品質・生産性・業務改善」などを総称した「現場力」を強みとしている。
- 全国約3万人超のオペレーターを雇用しており、業界内において最大規模である。オペレーターの採用は『スタボ』と呼ばれる全国の採用拠点やコールセンター求人サイト『Webスタボ』を通して実施している。
サービス領域
主な取引業界と業務事例
- 金融(カード:利用促進アウトバウンド、損害保険:事務センター運営、生命保険:フォローコール、証券:未稼働顧客活性化アウトバウンド、銀行:支店代表電話集約)
- 情報通信(インターネット関連事業:解約阻止/受付、通信インフラ:テクニカルサポート)
- 製造(食品/飲料:キャンペーンツールの店頭設置促進、製造全般:リコール緊急対応)
- 流通(小売:お客様の声分析、通販:注文受付)
- サービス(宿泊レジャー:予約受付、情報サービス:広告掲載獲得営業)
- ライフライン(航空:格安航空会社の予約/問い合わせ受付)
- 公共(納税催告、統計調査の問い合わせ受付)
グループ会社
- CTCファーストコンタクト株式会社 - ITをベースとしたBPOサービス、マニュアル作成 / 教育・研修サービスなど
- 株式会社TBネクストコミュニケーションズ - 凸版印刷とベルシステム24のリソースを融合させたバックオフィスとコンタクトセンターのアウトソーシングビジネス
- 株式会社ベルソレイユ - 障がいを持つ方の雇用促進を目的とする特例子会社
- [ベトナム] BELLSYSTEM24 HOASAO - CRMソリューションに関する、アウトソーシングサービス / コンサルティングサービス、および日本向けのオフショアサービス
- [タイ] True Touch - コンタクトセンター運用、ハードウェア・設備の調達及びセットアップ、ファシリティーレンタル、教育・研修、モバイル通話録音サービス
関連書籍
オペレーターが業務の中で体験した、感動や成長を綴った体験エッセイ
- 『対話の達人』 出版社:プレジデント社、発売日:2003年5月
- 『対話の達人Ⅱ』 出版社:出版文化社、発売日:2012年12月25日
- 『対話の達人Ⅲ』 出版社:出版文化社、発売日:2016年5月26日
関連項目
脚注
外部リンク