ハーランズホリデー (Harlan's Holiday[2]) はアメリカ合衆国の競走馬、種牡馬。主な勝ち鞍は2002年のフロリダダービー、ブルーグラスステークス、2003年のドンハンデキャップ。
戦績
- 特記事項なき場合、本節の出典はEQIBASE[1]
1999年4月6日にオハイオ州で誕生。翌年7月のファシグティプトン・ケンタッキー1歳馬セールで9万7000ドルで取引された[3]。
2001年6月9日、チャーチルダウンズ競馬場でのメイドン競走でデビューし2着に終わるが、2戦目のブラックタイプ競走クリーブランドキンダーガーテンステークスで勝ちあがって、3戦目のブラックタイプ競走フーヴァーステークスと4戦目のリステッド競走クレイドルステークスも勝って3連勝を記録する。重賞初出走となったG2競走ブリーダーズフューチュリティステークス2着を経てイロコイステークス(英語版)で重賞初勝利を挙げ、2歳時を終える。3歳時には初戦ホーリーブルステークス(英語版)、2戦目ファウンテンオブユースステークス(英語版)を連続2着ののち、クラシック戦線の前哨戦であるフロリダダービーとブルーグラスステークスを連勝。ケンタッキーダービーではウォーエンブレムの7着に終わり、二冠目プリークネスステークスもウォーエンブレムの4着に敗れて三冠最終戦のベルモントステークスは回避し、9月のペンシルベニアダービーで復帰戦を飾る。その後のGI戦線ではジョッキークラブゴールドカップステークス3着、ブリーダーズカップ・クラシックでヴォルポニの9着、シガーマイルハンデキャップでも4着と3戦勝てなかった。4歳となり、初戦のアローワンス競走を勝って2戦目のドンハンデキャップで3度目のGI制覇。続くドバイワールドカップでは、勝ち馬のムーンバラッドにこそ5馬身の差をつけられたものの2着に入る。その後は3戦してハリウッドゴールドカップハンデキャップステークス2着が最高着順と勝利に恵まれることなく、同年8月に腱の故障が判明して現役を引退した[3]。
競走成績
以下の内容は、Equibase[1]の情報に基づく。
出走日 |
競馬場 |
競走名 |
格 |
距離 |
着順 |
騎手 |
着差 |
1着(2着)馬
|
2001.06.09 |
チャーチルダウンズ |
メイドン |
|
ダ5f
|
2着 |
A. ダミーコ |
5馬身1/4 |
Wadsworth
|
0000.07.07 |
シスルダウン |
クリーブランドキンダーガーテンステークス |
|
ダ5.5f
|
1着 |
A. ダミーコ |
5馬身1/4 |
(Truth Matters)
|
0000.08.04 |
リバーダウンズ |
フーヴァーステークス |
|
ダ6f
|
1着 |
A. ダミーコ |
4馬身 |
(Highland Rim)
|
0000.09.03 |
リバーダウンズ |
クレイドルステークス |
L |
ダ8.5f
|
1着 |
A. ダミーコ |
クビ |
(Request for Parole)
|
0000.10.06 |
キーンランド |
レーンズエンド・ブリーダーズフューチュリティ |
G2 |
ダ8.5f
|
2着 |
A. ダミーコ |
6馬身 |
Siphonic
|
0000.11.04 |
チャーチルダウンズ |
イロコイステークス |
G3 |
ダ8f
|
1着 |
A. ダミーコ |
2馬身3/4 |
(Request for Parole)
|
2002.01.19 |
ガルフストリームパーク |
ホーリーブルステークス |
G3 |
ダ8.5f
|
2着 |
A. ダミーコ |
3/4馬身 |
Booklet
|
0000.02.16 |
ガルフストリームパーク |
ファウンテンオブユースステークス |
G1 |
ダ8.5f
|
2着 |
A. ダミーコ |
ハナ |
Booklet
|
0000.03.16 |
ガルフストリームパーク |
フロリダダービー |
G1 |
ダ9f
|
1着 |
E. プラード |
3馬身1/2 |
(Blue Burner)
|
0000.04.13 |
キーンランド |
ブルーグラスステークス |
G1 |
ダ9f
|
1着 |
E. プラード |
4馬身1/2 |
(Booklet)
|
0000.05.04 |
チャーチルダウンズ |
ケンタッキーダービー |
G1 |
ダ10f
|
7着 |
E. プラード |
12馬身1/4 |
War Emblem
|
0000.05.18 |
ピムリコ |
プリークネスステークス |
G1 |
ダ9.5f
|
4着 |
E. プラード |
3馬身 |
War Emblem
|
0000.09.02 |
フィラデルフィアパーク |
ペンシルベニアダービー |
G3 |
ダ9f
|
1着 |
E. プラード |
4馬身1/2 |
(Essence of Dubai)
|
0000.09.28 |
ベルモントパーク |
ジョッキークラブゴールドカップ |
G1 |
ダ10f
|
3着 |
J. ヴェラスケス |
3馬身1/2 |
Evening Attire
|
0000.10.26 |
アーリントンパーク |
ブリーダーズカップ・クラシック |
G1 |
ダ10f
|
9着 |
J. ヴェラスケス |
26馬身1/4 |
Volponi
|
0000.11.30 |
アケダクト |
シガーマイルハンデキャップ |
G1 |
ダ8f
|
4着 |
J. ヴェラスケス |
8馬身 |
Congaree
|
2003.02.02 |
ガルフストリームパーク |
アローワンス |
|
ダ8.5f
|
1着 |
J. ヴェラスケス |
1馬身3/4 |
(Bonus Pack)
|
0000.02.22 |
ガルフストリームパーク |
ドンハンデキャップ |
G1 |
ダ9f
|
1着 |
J. ヴェラスケス |
2馬身1/2 |
(Hero's Trubute)
|
0000.03.29 |
ナドアルシバ |
ドバイワールドカップ |
G1 |
ダ2000m
|
2着 |
J. ヴェラスケス |
5馬身 |
Moon Ballad
|
0000.07.13 |
ベルモントパーク |
ブルックリンハンデキャップ |
G2 |
ダ9f
|
5着 |
J. ヴェラスケス |
14馬身1/2 |
Iron Deputy
|
0000.08.12 |
アーリントンパーク |
ハリウッドゴールドカップ |
G1 |
ダ10f
|
2着 |
J. ヴェラスケス |
3馬身 |
Congaree
|
0000.08.16 |
サラトガ |
サラトガブリーダーズカップハンデキャップ |
G2 |
ダ10f
|
8着 |
J.ヴェラスケス |
16馬身3/4 |
Puzzlement
|
種牡馬時代
1999年に10歳で早世した父ハーランの後継種牡馬として2004年からエアドリースタッドで種牡馬入りし、2011年からはウィンスターファームへ移動した[4]。2012年には同年のエクリプス賞最優秀2歳牡馬シャンハイボビーの活躍もあって2歳馬の年間獲得賞金の新記録を樹立するなど成功を収めていたが[5]、2013年11月1日にシャトル先のアルゼンチンで死亡した[3]。
自身の後継種牡馬としては、その筆頭格である良血馬イントゥミスチーフが全米最多の種付け頭数を記録する人気種牡馬となっている[6]。また、シャンハイボビーは2019年より日本のアロースタッドで供用されている[7]。
日本に輸入された産駒からはアルビアーノやエスメラルディーナといった活躍馬が出ている[5]。
主な産駒
- 2005年産
- 2006年産
- 2010年産
- 2011年産
- 2012年産
母の父としての産駒
- 2016年産
- 2018年産
- 2019年産
- チャイタウンレディ(Chi Town Lady):2022年テストステークス(父Verrazano)
- 2020年産
- 2021年産
血統表
脚注
外部リンク