ニューやまとは、阪九フェリーが運航していたフェリー。
概要
神田造船所川尻工場で建造され、1983年10月16日に泉大津航路に就航した。本船の就航により、従来、泉佐野航路に就航していた第三十二阪九は神戸航路へ転配され、神戸航路に就航していた第十六阪九が引退した。
1996年2月21日、泉大津航路の減便により引退した。
その後、フィリピンのスルピシオラインズ(英語版)へ売却され、PRINCESS OF THE UNIVERSEとして就航した。
2011年、スクラップとしてインドへ売却され、回航の後、解体された。
航路
阪九フェリー
設計
7000総トン級だった前船から、11,000総トン級と大型化した。船型は長距離フェリーでは初の船尾双胴型とし[2]、船体は4層構造で上部から操舵室および2層の旅客区画、その下に2層の車両甲板となっていた[3]。
車両甲板の側面は大型の開口部が並んでおり、その後の新造船にも継承された。
船内
船室
船室タイプの一覧[3]
クラス
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部屋数
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定員
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設備
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貴賓室
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2名×1室
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2名
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特等室
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2名×2室
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4名
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一等和室
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3名×8室
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24名
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一等洋室
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4名×18室 2名×8室
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88名
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二等和室
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166名×1区画 180名×1区画
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345名
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二等洋室
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8名×15室
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120名
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ドライバー室
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128名
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設備
- A甲板[3]
- B甲板[3]
- 一等室
- 二等室
- エントランス
- ラウンジ
- ゲームコーナー
- レストラン
- バー
- 麻雀ルーム
- 大浴場
- ドライバーズルーム
- ドライバー浴室
- 車両甲板[3]
- C甲板:トラック・乗用車兼用(8.5mトラック×36台・乗用車133台)
- D甲板:トラック専用区域(8.5mトラック×100台)
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w 船の科学(1984年1月号,p16)
- ^ a b 阪九フェリー 泉大津⇔北九州(小倉)に船尾双胴型ニューやまと就航 阪神~北九州航路開設十五周年迎え - 内航近海海運1983年12月号
- ^ a b c d e 船の科学(1984年1月号,p54-63)
参考文献