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ニューはりまは、阪九フェリーが運航していたフェリー。
概要
神田造船所川尻工場で建造され、1984年3月18日に小倉 - 神戸航路に就航した。
2003年3月27日、やまとの就航により引退した。
その後、フィリピンのスーパーフェリー(英語版)へ売却され、SUPERFERRY 17として就航した。
2007年5月、韓国のHuadong Ferryに売却され、Huadong Pearl IIIとして黄海で運航された。
2008年5月、スペインのイスコマー(英語版)に売却され、ISABEL DEL MARとして就航した。
2012年6月、同社の経営状況の悪化によりバルセロナで係船された。その後、スクラップとしてトルコに売却され、回航された後、解体された。
設計
全通二層甲板型の自動車渡船兼旅客船である。発電機関は発電機は西芝電機製、原動機はダイハツ製で、1,500kW(2,320PS)および400kW(600PS)を各2セット、バウスラスター1基、スタンスラスター2基を装備する[1]。また日本のフェリーでは初めて衛星放送の受信設備を設けた[2]。
船内
- 船室[2]
クラス
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部屋数
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フロア
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定員
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ロイヤルルーム
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2名×1室
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航海船橋
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2名
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特等洋室
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2名×2室
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4名
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1等和室
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3名×2室 4名×6室
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30名
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1等洋室
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6名×18室
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124名
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特2等洋室
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8名×8室
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64名
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特2等和室
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14名×8室
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A甲板
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112名
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2等和室
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568名
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ドライバー室
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B甲板
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96名
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- 設備[2]
- オープンラウンジ - 特殊照明・音響設備や大型スクリーンを設けた。
- ミーティングルーム - 椅子定員30名、黒板やカラオケ設備を設けた。
- レストラン - カフェテリア方式。
- ビジネスルーム - ファクシミリやコピー機を設けた。
- 展望浴室
- 車両甲板[2]
- 冷凍車用の電源を従来の2倍となる40基備え供給電力も従来の30-50Aから60Aへと強化し、また活魚輸送車専用の分電箱も設けた。
- D甲板:大型トラック・トレーラーシャーシ用
- C甲板:中小型トラック・乗用車用
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 船の科学(1988年7月号,p22)
- ^ a b c d 阪九フェリーが3月18日神戸港六甲アイランドフェリーふ頭で新バースと新造船を同時に披露 一二、五七九D/Wの新機軸いっぱいの大型豪華船 - 内航近海海運1988年4月号
参考文献