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ドリアン・ロロブリジーダ

ドリアン・ロロブリジーダ
本名 大竹正輝
別名義 マサキ[1]
生年月日 (1984-12-24) 1984年12月24日(39歳)
出身地 東京都
身長 181cm
血液型 A型
職業 ドラァグクイーン、歌手、俳優
活動期間 2006年12月 -
活動内容 イベント、ライブ、舞台、映画、CM、モデル、MC、バラエティ番組
配偶者 KILA(2024年 - )
公式サイト 公式ウェブサイト
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ドリアン・ロロブリジーダ1984年12月24日[1] - )は、日本ドラァグクイーン東京都出身[1]早稲田大学法学部中退。

2006年12月、ドラァグクイーンデビュー。新宿二丁目発のディーヴァユニット「八方不美人」、“好きな歌を好きな場所でただただ歌う”というコンセプトの二人組歌謡ユニット「ふたりのビッグショー」のメンバーとして活動[2]

2024年4月1日から、NHKラジオ第1放送まんまる』月曜レギュラー出演中。

来歴

大学在学中の2006年12月に開催された「若手女装グランプリ」初出場にして優勝、ドラァグクイーンデビューを飾る[2]。一般企業での会社員生活を経て、現在はエンターテインメントの仕事を本業としている。その活動は数々のイベント、アーティストのコンサート、PV、ファッションショー、CMなど多岐にわたる[1]。ドラァグクイーン姿でない男性シンガー「マサキ」としても、定期的にライブ活動を行っている[1]

生い立ち

父親は会社員、母は専業主婦という一般的な家庭の三男として誕生[3][4]江東区木場で3歳まで育ち、父の仕事の都合で調布市に引っ越す[4]。小学生時分におネエ言葉や女っぽいしぐさをしていたことでオカマとからかわれたが気にも留めなかった。ただ、自分のせいで兄が「オカマの兄貴」と友人に揶揄されていると母親から聞き、「兄貴は気の毒だった」と述懐している[2]。小学生の3年間を香港で過ごした帰国子女である。

中高一貫校桐光学園に進学。部活動は中高とも吹奏楽部に所属し、テナーサックスを担当。また、学生指揮者も務めた[5]

14歳の時に、家にパソコンが来てインターネットにアクセスできるようになった。興味本位で「ゲイ」等の言葉を検索し、ゲイコミュニティの掲示板にアクセスするようになり、知識や経験を得た[4]。その時点ではサブカルチャーの一環として同級生が知らないアングラな大人の世界を知った位の気持ちあった[4]

高校3年生の時に、掲示板で知り合った近くに住むゲイのグループと懇意になった[3]。毎週ファミレスでおしゃべりしているうちに、グループ内の5歳上の男性に恋心を抱き、自分の性的指向が男性であると気づく[4]。これまでに女性と交際したこともあったが、性的な欲求は全く湧かなかった。

大学受験では、志望校ほぼすべてに合格[3]。偏差値が高い有名大学を卒業したほうが「潰しが利く」と将来のことを考え、早稲田の法学部に入学。在学中に日本有数のゲイ・タウンである新宿二丁目のゲイバーで働き始める。2006年にドラァグクイーンとしてデビュー。仕事も楽しく、また、恋愛や女装にのめり込んだことで学業が疎かになり卒業所要単位が足りず留年、5年目に中退した[3][4]。しかし、新卒扱いで一般企業の化粧品メーカーに就職したが、終業後や休日にドラァグクイーンとして舞台に立つことも継続した[2]

入社から4年間営業職を経験した後、広報部に配属される[2]。その後、世界的有名なブランド(SABONリーボック)へ転職、広報部でキャリアを積んだ[4][2]。営業での度胸と広報でのマーケティングやプレゼンの経験が、ドラァグクイーンとして舞台に立つ際に大いに役立っているという。

ドラァグクイーンへの道のり

高校3年生の年末、懇意にしているゲイのグループで「女装カラオケ大会」を行った[3]。グループ内にドラァグクイーン経験者がおり、ドラァグクイーン特有のメイクをして登場した[2]。ドリアンはそのメイクの格好良さに衝撃を受け、それ以来LGBTパレードなどに参加する際に女装をするようになった[3][2]

2006年12月に新宿二丁目の「渦巻」というイベントで「若手女装グランプリhossy杯」が開催された[2]。以前からの友人だったリル・グランビッチに誘われてドリアンも参加し、初出場でいきなり優勝した[2]。これを機にドラァグクイーンとして本格的に活動を開始した[2]。24歳から4年余り交際した男性が女装嫌いだったため、2年ほどドラァグクイーンを休んでいた時期があるが、それ以外はサラリーマンを続けながらドラァグクイーンとして舞台に立ち続けた。しかし兼業不可能なほど忙しくなってきたため、2020年2月末に会社を退職し、以降ドラァグクイーンに専念。

181cmの長身にプラットフォームが厚く、ヒールが20cmにもなるハイヒールやブーツを履き、大きなヘッドドレスを装着する姿が定番[1]

座右の銘は「The Show Must Go On(ザ・ショー・マスト・ゴー・オン)」。直訳は「ショーは(何があっても)続けなければならない」。人生を長いステージと捉えて「どんなにしんどくても、へこんでいても必ず幕は上がります。幕が上がったら板(ステージ)に乗らないといけません。ショーを見に来てくださるお客さま、そして自分と関わる全ての人を楽しませたい、喜ばせ続けたいという使命感を持っています。」と述べている[6]

名前の由来

2006年12月に開催された「若手女装グランプリ」に出場するため、急遽ドラァグクイーン名が必要になった。一緒に出場するリル・グランビッチと名前を考え、まずはドリアンが元々好きだったイタリアの大女優「ジーナ・ロロブリジーダ」から「呪文みたいで素敵」という理由で「ロロブリジーダ」を拝借した。その後、リルの「ドリアンなんて良いんじゃない?」の一言で「ドリアン・ロロブリジーダ」という名前が決まった。

当時のドラァグクイーンには和名が多かったため洋風な名前にしたかったこと、見た目にインパクトのある「・」(中黒)の入った長い名前にしたかったこと、当時は果物の名前を付けたドラァグクイーンがあまりいなかったためあえて果物の名前にしたこと、などが理由として挙げられている。また、果物の「ドリアン」は“くさいが一度食べたら癖になる”とも言われ、自身の考える方向性と一致している。また、ドラァグクイーンなのに果物の王様と言われるドリアンの名を持つ、という錯綜した概念も「人を混乱させたい」という信条と一致している。これらも名前の由来として述べられている。

人物

性自認は男性、性的指向も男性[4]。好きなタイプは「背が低い方で、ある程度ほっといてくれる方」と述べている[7]。 恋愛遍歴は、18歳の時に16歳年上の34歳の男性と交際。24歳から28歳にかけて4年間交際し、同棲もしていたパートナーがいた[3]。しかし彼は女装嫌いでドリアンがドラァグクイーンをすることに大反対していたため、ドリアンは2年ほどドラァグクイーンの活動を休んだ[3]。 2024年2月28日、トランスジェンダーを公表するネイリストのKILA(キラ)と入籍[8]

メディア出演

テレビ出演

テレビドラマ

ラジオ

映画

  • エゴイスト(2023年2月10日、東京テアトル) - 浩輔の友人 役
  • ショートフィルム「ストレンジ」(2023年5月25日、フォトシンス・エンターテイメント) - クマさん(熊田) 役
  • シティーハンター(2024年4月25日、Netflix
  • まぜこぜ一座殺人事件〜まつりのあとのあとのまつり〜(2024年10月18日、Get in touch)[11]

ミュージックビデオ

CM・広告

  • ラフォーレ原宿「グランバザール」(2019年1月24日) - 初日イベント
  • Schick(2019年3月) - キャンペーンムービー
  • 新宿サブナード2017年春(2017年2月 - 5月) - 広告
  • Zoffサングラスコレクション」(2018年4月 - ) - 広告
  • OCNgooポイント」(2021年1月)
  • 新宿伊勢丹キャンペーン「ワタシノランウェイ」(2021年3月)
  • ビューティーギア「mous.PLUMINUS」(2021年3月) - キャンペーンムービー
  • Panasonicリニアシェーバー「ラムダッシュ」(2021年4月)
  • パチンコスロット HardRock 仙台一番町店(2021年12月)
  • ROCKET株式会社「wiDthlast」(2023年4月) - 広告
  • 伊勢丹新宿店 新宿出店90周年 特別企画「新宿90スナップ」(2023年9月20日 - 10月17日) - 広告
  • ナイトウェルネスブランドBARTH「#ただいま泥眠中 寝顔写真募集キャンペーン」(2023年10月) - 広告
  • 新宿アルタビジョン 新年特別企画 オリジナル動画「2024年 新年メッセージ」(2024年1月1日 - 14日)

配信

舞台

  • まぜこぜ一座公演「月夜のからくりハウス」(2021年3月22日、渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール)
    • 「月夜のからくりハウス 渋谷の巻」(2021年11月17日、渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール)
    • 「月夜のからくりハウス2023『歌雪姫と七人のこびとーず』」(2023年3月5日、渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール)
  • リプシンカ 〜ヒールをはいた男!?たち〜(2022年6月17日 - 19日、COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール / 6月22日 - 26日、博品館劇場) - レディ・スプラッシュ 役[12]
  • DRAG QUEEN×パフォーマンス朗毒劇「QUEEN's HOUSE 『〜あなたの知らないもうひとつの話〜』」(2022年7月8日・9日:大阪 HEP HALL、2023年1月13日・14日:TOKYO FMホール
  • おかやまアーツフェスティバル2024「劇場で出会う文学」〜小川洋子×朗読×音楽〜(2024年10月30日、岡山芸術創造劇場 ハレノワ)

ランウェイ

イベント出演

LGBTQイベント・パレード

  • 東京レインボープライド
    • 2016(2016年5月7日・8日)
    • 2017(2017年5月7日)
    • 2018(2018年5月5日 - 7日)
    • 2019(2019年4月29日・30日)
    • 2022(2022年4月23日・24日)
    • 2024(2024年4月20日 - 21日)
  • さっぽろレインボープライド
    • 2016(2016年10月7日)
    • 2019(2019年9月15日)
    • 2022(2022年9月17日)
    • 2023(2013年9月17日)
    • 2024(2024年9月15日)
  • ドラァグクイーン×新宿伊勢丹「新宿まちフェス」2017“PINK FOR ALL!ファッションパレード”(2016年10月14日)
  • ピンクドット沖縄 2022(2022年11月20日、パレットくもじ前交通広場)
  • QUEEN AND QUEEN

音楽イベント

その他

  • 日本航空「JAL LGBT ALLYチャーター便」スペシャルアテンダント(2019年8月31日) - ピンクドット沖縄2019開催に合わせて運航された特別便に搭乗[13]

ライブ · ショー

参加ユニット

八方不美人

エスムラルダ、ちあきホイみ、ドリアンのドラァグクイーン3人組によるディーヴァ・ユニット。作詞家及川眠子作曲家中崎英也が全面プロデュースを担っている。

ディスコグラフィ

シングル(配信)
  • 地べたの天使たち(2020年5月29日)
  • その日を摘め(2021年4月10日)
  • 沼(2021年8月14日)
  • そこどいて(2024年4月21日)
  • 夜明けの詩(2024年4月21日)
  • 野良の拳(2024年4月21日)
  • ジーザス!(2024年11月14日)

ミニアルバム

  • 八方不美人(2018年12月)
  • 二枚目(2019年7月)
  • 三途(2022年6月22日)

ライブ

ふたりのビッグショー

MASAKI名義で参加。2014年にTADASHIと結成した歌謡ユニット。 昭和歌謡、J-POP、最新曲までジャンルを問わず好きな歌を好きな場所で歌うというコンセプトのもとに活動中。

ライブ

脚注

  1. ^ a b c d e f ドリアン・ロロブリジーダ | パーソナリティ一覧”. 2023年4月15日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k 「どんな呼び名で呼ばれても、私たちって素晴らしいし」 〜ドリアン・ロロブリジーダの場合〜”. DRESS [ドレス]. 2022年12月28日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h 素顔のときは好青年、女装のときは毒舌!ドリアン・ロロブリジーダの正体”. 週刊女性PRIME. 2023年12月21日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h 写真家 伊島薫によるインタビュー 0023_21_12_02_大竹正輝_OTAKE MASAKI”. ウェブマガジン『Mikkusu Magazin』. 2023年8月18日閲覧。
  5. ^ フリーマガジン ぴあクラシック「ドリアン・ロロブリジーダの I LOVE 吹奏楽♪」”. 2023年8月18日閲覧。
  6. ^ No. 005 INTERVIEW - IDENTIFY - 私の存在証明 ドリアン・ロロブリジーダ「普通なんて存在しない。選択を積み重ねた先で知ること」”. Vermillion. 2023年12月21日閲覧。
  7. ^ 『オネエ図鑑』株式会社主婦の友社、2022年4月30日 第1刷発行、74頁。 
  8. ^ 同性婚認められない日本…ドリアン・ロロブリジーダ結婚「僕たちは入籍という選択をしました」パートナーが経緯説明【全文】”. ORICON NEWS. oricon ME (2024年2月28日). 2024年11月10日閲覧。
  9. ^ 上柳昌彦 あさぼらけ [@ue1242] (2024年11月11日). "明日は、5時台に八方不美人のドリアン・ロロブリジーダさんが登場!素のお顔はイケメンで長身(181cm)しかし舞台では・・・(チラシの一番右の方)". X(旧Twitter)より2024年11月11日閲覧
  10. ^ TOKYO MORNING RADIO [@jtmr813] (2024年11月12日). "MORNING INSIGHT 新宿2丁目発の本格派ディーヴァ・ユニット「八方不美人」からドリアン・ロロブリジーダ さんをお迎え!人生のターニングポイントや八方不美人での活動、映画、新曲「ジーザス!」についてなどお伺いしました!". X(旧Twitter)より2024年11月12日閲覧
  11. ^ 東ちづる×マメ山田×ドリアン・ロロブリジーダ×エスムラルダ マイノリティが本音で語る「不条理」「もやもや」「生きづらさ」”. 婦人公論.jp. 中央公論新社 (2024年11月8日). 2024年11月11日閲覧。
  12. ^ "ドラァグクイーンを一般公募?舞台「リプシンカ」に室龍太・彦摩呂・高汐巴・下村青ら". ステージナタリー. ナターシャ. 22 April 2022. 2022年4月22日閲覧
  13. ^ JALが日本初のLGBTチャーター便を運航しました”. PRIDE JAPAN. アウト・ジャパン (2019年9月2日). 2024年11月11日閲覧。

外部リンク

ドリアン・ロロブリジータ/マサキ
八方不美人
ふたりのビッグショー
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