『ドラゴンボールZ2』(ドラゴンボールゼットツー、DRAGON BALL Z2)は2004年2月7日に、ディンプス開発バンダイから発売されたPlayStation 2用の対戦格闘ゲームである。『ドラゴンボールZ』のPlayStation 2作品第2弾。
概要
新たに起用された「ドラゴンシェーディング」(トゥーンレンダリング)によりグラフィックは原作に近い雰囲気となった。前作では登場しなかった魔人ブウ編のキャラクターを始め、多くのキャラクター達が参戦した。この頃からまたフュージョンやポタラ、吸収と戦闘中の形態変化が多彩となった。
ドラゴンシェーディングを起用した理由として、プロデューサーの内山大輔は「よりDBらしくする方法を探していて、辿り着いたのがトゥーンでした」「当時は海外でも情報が少なく、厳密にはキャラクター3体分のモデルを重ねて表現しているため、通常の3倍の手間とコストがかかったが、誰が見てもこの方が絶対かっこいいので、これ以外の選択肢はありませんでしたね」と話している[2]。
全世界での累計販売本数は2005年4月時点で274万本を記録[3]。
システム
ほとんどのシステムは前作と同一である。
ここでは変更点のみ記述するため、詳しくはドラゴンボールZ#基本操作とシステムを参照のこと。
特殊スキル
- 必殺技(ボタン入力)
- 攻撃側・防御側双方のボタン入力によって、攻撃の成功・失敗が決定。攻撃側が防御側と違うボタンを押すことができれば追加ダメージを与えることができる。
- 必殺技(絶対入力)
- 攻撃側の左、右スティック入力量によるもの。ゲージをフルにできたら追加攻撃を行うことができる
- 究極技(ボタン入力量)
- 攻撃側が表示されたコマンドを入力。失敗すると技が発動しなかったり、自分がダメージを受けたりしてしまう。
- 究極技(絶対入力量)
- 攻撃側の左、右スティック入力量によるゲージの量によって、攻撃力が変化する。
- 究極技(相対入力量)
- 攻撃側と防御側双方の左、右スティック入力量によるゲージの量によって、攻撃力が変化する。
- フュージョン
- 画面下に表示されたコマンドを入力することにより発動。フュージョンの発動中は気力ゲージが時間ゲージに変わり、フュージョン中は気功波やスキル技の制限がなくなり、使い放題になる。時間ゲージが0になった時ダウンすると変身が解ける(再度フュージョンは可能)。フュージョンの入力を失敗すると弱いキャラに変身してしまう。
- ポタラ
- 攻撃側と防御側が違ったボタンを押すことができれば発動。バトル中一回のみであり、成功すればバトル終了までポタラで合体したキャラクターで戦うことができる。攻撃側と防御側のボタンが同じだった場合はポタラを破壊され、二度と合体できなくなる。
- 吸収
- 魔人ブウ(悪)のみの攻撃技。発動すると魔人ブウがランダムでキャラクターを発見し、自分の肉片でを相手を吸収し、その相手のキャラクターの能力を自分のものとする。キャラクターによっては能力がダウンするときもある。
ゲーム内容
- ドラゴンワールド
- Z戦士達でドラゴンボールの世界をボードゲーム感覚で楽しむモード。
- 対戦
-
- 1P VS Com
- 1P VS 2P
- Com VS 2P
- Com VS Com
- 天下一武道会
- 「初級」「中級」「上級」に分かれる。優勝すると特殊スキルや優勝賞金が手に入る。
- 練習
- 技などの練習できる。Z2からはキャラクター同士で指導する「修行」が登場。
- スキル編集
- スキルを買ったり、セットしたりできるモード。シリーズによって登場するキャラが違う。
- オプション
- 難易度、コントローラ配置等の設定ができる。
- バビディの宇宙船
- 特殊な条件で勝負するモード。キリを溜めると、特殊スキルがゲットできる。
使用キャラクター
条件を満たすと登場するキャラクター
- ゴテンクス(声優:野沢雅子&草尾毅) ※悟天とトランクスがフュージョンで融合をした姿。
- ベジット(声優:野沢雅子&堀川りょう) ※悟空とベジータがポタラで合体をした姿。
- ゴタン(声優:野沢雅子&郷里大輔) ※悟空とミスター・サタンがポタラで合体をした姿。
- キビト神(声優:三ツ矢雄二) ※界王神とキビトがポタラで合体をした姿。
- ヤム飯(声優:古谷徹&鈴置洋孝) ※ヤムチャと天津飯がフュージョンで融合をした姿で、本作のオリジナルキャラクター。
- クリーザ(声優:中尾隆聖) ※フリーザの息子で、『ネコマジン』からのゲスト登場。音声はフリーザの流用で、クレジットはなし。
CPU専用キャラクター
- 栽培マン(声:沼田祐介)
- セルジュニア(声:鈴置洋孝)
その他のキャラクター
主題歌
- くすぶるheartに火をつけろ!!
- 作詞: 森由里子、作曲: 山本健司、歌: 影山ヒロノブ
- 内山によるとオープニングアニメに関しては、「『DBZ』の世界さながらに、地球を破壊するほどのエネルギーを込めました」と話している[4]。
予約特典
「ミニチュアスカウターアクセサリー」
ドラゴンボールZ2V
『Vジャンプ』2004年3月号、4月号、5月号(合計3回)の企画で抽選で2000名に配布された本作の特別版。最初から全スキルが揃っている、セーブとロード機能が廃止されてメモリーカードは必要としていない、通常版ではCPU専用だった洗脳フリーザと洗脳セルが使用可能、天下一武道会ステージにVジャンプオリジナルの特設リングが追加、そして特別版のみのキャラクターであるクウラ(ただし、音声と技はフリーザの流用)が登場するという通常版とは相違点がある。
関連商品
- 攻略本
- DRAGON BALLZ2 全開ぶっちぎりの超(スーパー)パワー!!!
- 関連CD
脚注
- ^ 超史集 2016, pp. 216, 「DRAGON BALL スーパーデータ DRAGON BALL VIDEO GAME DATA」
- ^ Vジャンプ編集部編「VIDEOGAME SELECTION【03】『ドラゴンボールZ』シリーズ シリーズプロデューサー 内山大輔」『30th Anniversary ドラゴンボール超史集 -SUPER HISTORY BOOK-』186頁。
- ^ 「プレスリリース バンダイ株式会社」バンダイ、2005年4月18日。
- ^ a b Vジャンプ 2004年3月号綴込付録「DRAGON BALL Z2 WARM UP VERSION」
参考文献
関連項目
外部リンク