株式会社ディスコ(英: DISCO CORPORATION[3])は、シリコンウェハー加工機器メーカー。半導体製造装置世界最大手である。時価総額6兆1200億円(国内9位)。平均年収は1512万円(2023年)。
概要
1937年5月に工業用砥石メーカーの「第一製砥所」として創業する。1968年12月にダイヤモンドを練り込んだ超極薄切断砥石「ミクロンカット」を発表。当時の切断機器では砥石の破断が相次いだため、自社で切断装置を開発することになる。その経緯は「電子立国日本の自叙伝」で詳しく取り上げられた。ディスコとは、旧社名(Dai-Ichi Seitosho CO, Ltd.)の英文略称が由来[4]。
沿革
主な取り扱い製品
精密加工装置
- ダイシングソー
- 半導体に使用されるシリコンウェーハなどのチップ分割を行う切断装置。
- レーザソー
- 半導体や電子部品製造において従来は砥石を使用したブレードダイシングが主流であったが、近年加工素材の多様化に伴い新たな加工方法としてレーザによるチップ分割を行う装置。
- グラインダー
- シリコンウェーハや化合物半導体などさまざまな素材の薄化研削を行う装置。
- ポリッシャー
- グラインディングにより発生する微細なウェーハ裏面の加工歪みを研磨することで除去し、ウェーハの抗折強度を向上させる装置。
- ドライエッチャ
- ポリッシャと同様の目的で使用される、プラズマを使用したウェーハ研磨装置。
精密加工ツール
- ダイシングブレード
- ダイシングソーに装着し、シリコンウェーハをはじめ、さまざまな被加工物の切断・溝入れなど切断加工を行うツール。
- グラインディングホイール
- グラインダに装着し、シリコンウェーハや化合物半導体ウェーハなどを薄く平坦にする研削加工を行うツール。
- ドライポリッシングホイール
- ポリッシャに装着し、裏面研削後の微細な研削痕を除去する(ストレスリリーフ)、研磨加工を行うツール。
主な関連会社
- 日本
- 株式会社ダイイチコンポーネンツ(HP)
- 北米
- DISCO HI-TEC AMERICA, INC.
- アジア
- DISCO HI-TEC (SINGAPORE) PTE LTD
- DISCO HI-TEC (MALAYSIA) SDN. BHD.
- DISCO HI-TEC (THAILAND) CO., LTD.
- DISCO HI-TEC (VIETNAM) CO., LTD.
- DISCO HI-TEC CHINA CO., LTD.
- DISCO HI-TEC TAIWAN CO., LTD.
- DISCO HI-TEC KOREA Corporation
- DISCO HI-TEC PHILIPPINES, INC.
- ヨーロッパ
- DISCO HI-TEC EUROPE GmbH
- DISCO HI-TEC FRANCE SARL
- DISCO HI-TEC U.K. LTD.
- アフリカ
- DISCO HI-TEC MOROCCO SARL
ギャラリー
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本社ビルの敷地入り口
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ディスコ桑畑工場(広島県呉市)
テレビ番組
脚注
注釈
- ^ 当時呉海軍工廠が置かれ高度な技術を持つ先行業者がひしめき合う呉では官需の受注ができず、民需を求めての東京進出であった[5]。
出典
外部リンク