ジョー・ヒル(Joe Hill、1972年6月4日 - )、本名 Joseph Hillstrom King はアメリカ合衆国の小説家、漫画原作者。父親は著名な小説家スティーヴン・キング。
略歴
ジョー・ヒルはスティーヴン・キングとタビサ・キングの第二子として生まれる。メイン州バンゴールで育つ。弟オーウェン・キングも作家であり、ヒル自身は三人の息子を持つ。
1997年、スティーヴン・キングの息子であるということを隠し、自分の力で成功を勝ち取るため、本名 Joseph Hillstrom King を簡略化し、処刑された労働運動家 Joe Hill にも因んだ「ジョー・ヒル」をペンネームに選択する。幾つかの成功を経て、バラエティ紙による暴露記事の後、2007年に自身の素性を認める[1]。
2007年2月第一長編『ハートシェイプト・ボックス』を発表。3月には限定版も併せて刊行され、出版に先んじて数ヶ月も前に売り切れ、4月1日にはニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストに名を連ねた。
2022年、短編『黒電話』が、監督・スコット・デリクソン、主演・イーサン・ホークで『ブラック・フォン』として映画化された。
作品リスト
- 20世紀の幽霊たち (20th Century Ghosts , 2005) - 短編集。2006年ブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞、国際ホラー作家協会賞受賞(それぞれ短編集部門)
- ハートシェイプト・ボックス (Heart-Shaped Box , 2007) - 2008年ブラム・ストーカー賞、ローカス賞受賞(それぞれ第一長編部門)
- ポップ・アート (Pop Art , 2007) - 小冊子
- ロック&キー (Locke & Key , 2008) - ガブリエル・ロドリゲス 絵による漫画
- ホーンズ 角 (Horns , 2010) [2][3][4]
- NOS4A2-ノスフェラトゥ- (NOS4A2 , 2013)
- ファイアマン(The Fireman , 2016)
- 怪奇日和(Strange Weather , 2017) - 中編集
- 怪奇疾走(Full Throttle , 2019) - 短編集
短編
- The Lady Rests (1997)
- The Collaborators (1998)
- うちよりここのほうが (Better Than Home , 1999) - 短編集『20世紀の幽霊たち』に収録
- 救われし者 (The Saved , 2001) - 同上
- ポップ・アート (Pop Art , 2001) - 同上
- 二十世紀の幽霊 (20th Century Ghost , 2002) - 同上
- 寡婦の朝食 (The Widow's Breakfast , 2002) - 同上
- 蝗の歌をきくがよい (You Will Hear the Locust Sing , 2004) - 同上
- アブラハムの息子たち (Abraham's Boys , 2004) - 同上
- 黒電話 (The Black Phone , 2004) - 同上
- 死樹 (Dead-Wood , 2005) - 同上
- 末期の吐息 (Last Breath , 2005) - 同上
- 年間ホラー傑作選 (Best New Horror , 2005) - 同上。2006年ブラム・ストーカー賞長編部門、英国幻想文学大賞短編部門受賞。
- 自発的入院 (Voluntary Committal , 2005) - 同上。2006年世界幻想文学大賞ノヴェラ部門受賞。
- 挟殺 (In the Rundown , 2005) - 同上
- シェヘラザードのタイプライター (Scheherazade's Typewriter , 2005) - 同上。「謝辞」の中に含まれる。
- マント (The Cape , 2005) - 同上
- おとうさんの仮面 (My Father's Mask , 2005) - 同上
- ボビー・コンロイ、死者の国より帰る (Bobby Conroy Comes Back from the Dead , 2005) - 同上
- Thumbprint (2007)
- Jude Confronts Global Warming (2007)
- Gunpowder (2008)
- Throttle (2009) - スティーヴン・キングと共作
- The Devil on the Staircase (2009)
脚注
- ^ Harkavy, Jerry (2007年3月17日). “Secret of Horror Writer's Lineage Broken” (英語). USATODAY.com. 2009年6月20日閲覧。
- ^ “Indie Edge”. Previews (Timonium, Maryland: Diamond Comic Distribution, Inc.) volume XVIII, issue 12 (whole issue 243): FS-3. (12 2008). オリジナルの2009年1月18日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/5dv30A281?url=http://previewsworld.com/public/default.asp?t=1. Archived from original on 2009-01-18. Retrieved on 2009-01-18. "He [Joe Hill] is currently at work on a new novel, Horns."
- ^ Serwin, Andy (3 2009). “Up Close:Joe Hill (interview)”. Wizard:The Magazine of Comics, Entertainment and Pop Culture (Danbury, CT: Gareb Shamus Entertainment, Inc., D.B.A. Wizard Entertainment) volume one, issue Two Hundred Nine (209): 22. ISSN 1065-6499. "I will say that the title of the new novel is Horns and it concerns various types of deviltry"
- ^ Hill, Joe (2008年9月28日). “Old Projects (And New Ones)”. Joe Hill Fiction. 2009年1月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年1月18日閲覧。 “[…] the current working title of the new novel is HORNS. I think that’ll be the final title too, but I wouldn’t swear to it until the book is in stores.”
外部リンク
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