ジェファーソン郡 (ミズーリ州)
ジェファーソン郡(英: Jefferson County)は、アメリカ合衆国ミズーリ州の東部に位置する郡である。人口は22万6739人(2020年)[1]。郡庁所在地はヒルズボロであり、同郡で人口最大の都市はアーノルドである。ジェファーソン郡は1818年に組織化され、郡名は代3代アメリカ合衆国大統領トーマス・ジェファーソンに因んで名付けられた。 ジェファーソン郡はセントルイス都市圏に属しており、セントルイス市南の郊外地域を構成している。2000年10月16日、郡内ゴールドマン近くでの飛行機墜落事故で当時のミズーリ州知事メル・カーナハンが死亡した。 地理アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は664.09平方マイル (1,720.0 km2)であり、このうち陸地656.80平方マイル (1,701.1 km2)、水域は7.29平方マイル (18.9 km2)で水域率は1.10%である[2]。 主要高規格道路隣接する郡
国立保護地域
人口動態
以下は2000年の国勢調査による人口統計データである。
2008年時点の登録有権者数は146,316人である[3]。 教育郡内の高等教育機関としては、アーノルド市にITT工業大学[4]、ヒルズボロ市に2年制コミュニティカレッジのジェファーソン・カレッジ[5]がある。 都市と町
政治地方ジェファーソン郡の地方レベルでは民主党が大半の政治を支配しており、郡の選挙で選ばれる役職は2人を除いて独占している。 国政
都市郊外部にある郡として、大統領選挙のレベルではかなり独立色が強いが、やや民主党支持の傾向がある。大統領選挙は常に接戦である。2004年の大統領選挙では、ジョージ・W・ブッシュが600票足らず、支持率では50%を僅かに切るという僅差でジェファーソン郡を制した。2000年はアル・ゴア、2008年はバラク・オバマがやはり僅差で郡を制した。1992年と1996年はビル・クリントンが10ポイント以上の差を付けてジェファーソン郡を制した。 ジェファーソン郡は国内の都市郊外部にある郡と同様、社会的には中道だが経済的にはリベラルな傾向がある。2004年の州民投票では、結婚を男と女の結合として定義する州憲法改正案をジェファーソン郡は72.56%という圧倒的多数で賛成した。州全体でも71%の賛成で可決し、ミズーリ州は同性結婚を禁止する最初の州になった。2006年の州民投票では、胚性幹細胞の研究を予算化し、合法化する憲法改正案が掛けられたが、ジェファーソン郡では51.85%が賛成した。州全体では51%の賛成と辛うじて改正が成立し、胚性幹細胞の研究を最初に認めた州の1つになった。郡民は伝統的に社会問題に保守的であるが、最低賃金の増加のような人民主義的施策は支持する傾向にある。やはり2006年の州民投票で最低賃金を時間あたり6.50ドルに増やす命題については、ジェファーソン郡では79.90%が支持した。この命題は州内のどの郡でも支持され、75.94%が賛成した。 2008年大統領予備選挙2008年の大統領予備選挙で、ジェファーソン郡は共和党のジョン・マケインと民主党のヒラリー・クリントンを選んだ。民主党の予備選挙ではヒラリー・クリントンが1位となり、さらに共和党予備選挙で投じられた総票数よりも多かった。 共和党 ジョン・マケイン上院議員(アリゾナ州)が得票率33.54%で1位、ミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事が30.45%で第2位、マイク・ハッカビー元アーカンソー州知事が30.19%で第3位と大接戦を演じた。最終的に州全体ではマケインが1位、ハッカビーが2位となった。 民主党 ヒラリー・クリントン元上院議員(ニューヨーク州)が61.32%を獲得し、バラク・オバマに2対1に近い差をつけて圧勝した。クリントンに対するジェファーソン郡の支持は国内の郊外部郡の中でも最大級のものだった。最終的に州全体ではオバマが1位、クリントンが2位となった。 脚注
外部リンク
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