サッカーバーレーン代表
サッカーバーレーン代表(サッカーバーレーンだいひょう、アラビア語: منتخب البحرين لكرة القدم)は、バーレーンサッカー協会(BFA)によって構成されるバーレーンのサッカーのナショナルチームである。ホームスタジアムは、リファーにあるバーレーン・ナショナル・スタジアム。 概要2000年代前半から力をつけ始めたチームで、FIFAワールドカップ本大会出場はまだ果たしていないものの、2006年ドイツ大会予選[1]、2010年南アフリカ大会予選[2]と連続での大陸間プレーオフ進出(相手はそれぞれトリニダード・トバゴ、ニュージーランド)と、予選突破の目前まで迫っていた。 AFCアジアカップには過去7回出場しており、2004年中国大会でベスト4に輝いている。 日本とは何かと縁があるチームであり、特に岡田武史が日本代表監督を務めていた2008年1月から2010年6月の約2年半では6度も対戦があった。通算対戦成績はバーレーンの2勝10敗(2024年10月時点)[3][4]。
歴史バーレーン代表の誕生バーレーン代表は1959年に結成されたが、最初の公式戦は1966年の国際親善試合・クウェート戦で、4-4のドローであった。1957年に設立されたバーレーンサッカー協会の元、国内でのサッカー発展を目指していたが中東ではサウジアラビア、カタール、UAEなどに劣る弱小国であった。 1988年、同年のアジア杯カタール大会・予選を勝ち抜き、初めてAFCアジアカップへの出場権を手にした。 本大会では2分2敗、最下位でのグループリーグ敗退だった。 アジアでの台頭2000年アジア杯レバノン大会は惜しくも予選敗退となったが、2002年W杯日韓大会・アジア予選では1次予選を突破し初めて最終予選に進出した。いずれも本大会出場権獲得には至らなかったが、イランに対しアジアカップ予選では1-0で、W杯予選では3-1で共に勝利している[6]。 AFCアジアカップ20042回目の出場となったAFCアジアカップ2004(中国開催)で大躍進を遂げた。グループステージは開催国中国、隣国カタール、インドネシアが入る組み合わせとなり、中国とカタールにはそれぞれ2-2、1-1での引き分け、インドネシアには3-1で勝利した。その結果1勝2分のグループ2位となり初めて決勝トーナメントに進出した[7]。 決勝Tでは準々決勝でウズベキスタンをPK戦の末下す[8]と、準決勝では前回大会優勝の日本をアラ・フバイルの2得点などで追い詰めたが3-4で敗北した[9]。3位決定戦でもイランに2-4で敗れたが2回目の出場にして4位という成績を収めた[10]。 2006 W杯2006年W杯ドイツ大会・アジア最終予選・グループBを4カ国中3位で終え、グループA3位のウズベキスタンとの5位決定戦に出場することになった。ホーム・アンド・アウェー方式で合計スコアは1-1であったが、アウェーゴール方式によりこれに勝利。CONCACAF代表のトリニダード・トバゴとの大陸間プレーオフに進んだ。しかし、敵地での第1戦を1-1のドローで終えると、勝てば突破となるホームでの第2戦を0-1で落としたため合計スコア1-2で本大会初出場を逃した。
AFCアジアカップ20072007年アジア杯東南アジア大会では、インドネシア、韓国、サウジアラビアが入るグループDに振り分けられた。初戦で前回大会勝利していた格下のインドネシアに番狂わせを起こされ[11]、2戦目で韓国相手に逆転勝利を果たすも[12]最終戦のサウジアラビア戦に敗北し、1勝2敗のグループ最下位での敗退となった。 2010 W杯2010年W杯・アジア予選は3次予選から参加。3次予選は日本、オマーン、タイが入るグループBとなりホームで日本に勝利する[13]などグループ2位で最終予選進出を決めた。 最終予選は5カ国中3位となり前回大会予選と同様にAFCプレーオフに出場することになった。AFCプレーオフでは、サウジアラビアと対戦。2戦合計は2-2だったものの、アウェーゴールで上回り勝利した(詳細は後述)。 勝てば本大会(南アフリカ開催)出場となる大陸間プレーオフでは、OFC代表のニュージーランドと対戦。 ホームの第1戦をスコアレスドローで終え、敵地ウェリントンでの第2戦に臨んだ。前半、コーナーキックからニュージーランドが先制。対して、バーレーンも後半にペナルティーキックを獲得した。決めれば同点となり、そのまま試合終了となればまたもやアウェーゴール数の差でバーレーンがW杯初出場を決めるはずであった。ところが、これをゴールキーパーに止められ、そのまま試合終了。前回大会予選に続き、2大会連続で大陸間プレーオフ敗退となった。
W杯南アフリカ大会以降その後2014年W杯ブラジル大会アジア予選では3次予選で敗退し[14]、1998年フランス大会予選以来4大会ぶりに最終予選を待たずに本大会出場の可能性が潰えた。2018年ロシア大会予選でも組み合わせ抽選の際はポット2に属していたが、ウズベキスタン、北朝鮮、フィリピンの後塵を拝し2次予選敗退に終わるなど2010年以降低迷が続いた。しかし、2019年に西アジアサッカー選手権2019[15]とガルフカップ[16]で立て続けに初優勝を飾り復活をアピールした。 2023年アジアカップ6大会連続7回目の出場となったAFCアジアカップ2023では、グループリーグの初戦で韓国に敗れるもヨルダンとマレーシアに連勝し、最終節でマレーシアと引き分けに終わった韓国を上回って首位で決勝トーナメントに進出[17]。ラウンドオブ16では日本と対戦するも1-3で敗れ、2004年中国大会の雪辱は果たせなかった[18]。 2026年 W杯2026年W杯北中米大会のアジア予選では4大会ぶりに最終予選に進出した[19]。その最終予選では、初戦で過去5戦5敗であったオーストラリアからアウェーながら大金星を挙げた[20][21][22]。バーレーンにとっては2009年6月17日の対ウズベキスタン戦(リファー)以来5559日ぶりとなるW杯アジア最終予選での白星であった[23]。 リヤドの奇跡→「2010 FIFAワールドカップ・アジア5次予選」も参照
ミラン・マチャラに率いられたバーレーン代表は2010 FIFAワールドカップ・アジア予選で、前回に続いてアジア5位決定戦に進出し、サウジアラビアと対戦した。バーレーンのホームの第1戦をスコアレスドローで終えた[24]後、敵地リヤドでの第2戦は1-1のまま、ロスタイム(3分の表示)に突入した。このままのスコアならば、アウェーゴール数の差でバーレーンがアジア5位となる状況だったが、ロスタイム残り1分でサウジアラビアが勝ち越しゴール。時間は残り1分を切りバーレーンは予選敗退の危機だったが、コーナーキックからヘディングシュートを決め、再び同点。直後に試合終了となるこの劇的な同点ゴールにより、バーレーンはアウェーゴール数の差でアジア5位を決めた[25]。 成績FIFAワールドカップ
AFCアジアカップ
ガルフカップ
FIFAアラブカップ
西アジアサッカー選手権
歴代監督
歴代選手→詳細は「Category:サッカーバーレーン代表選手」を参照
脚注
関連項目外部リンク |