コサギ
コサギ(小鷺、Egretta garzetta)は、鳥綱ペリカン目サギ科コサギ属に分類される鳥。 形態全長60センチメートル。チュウサギよりもさらに小さいので、この名で呼ばれる。雌雄同色で、全身の羽毛が白色で、いわゆる白鷺と呼ばれる鳥の一種。脚、首、くちばしは長いが、ダイサギほど長くはない。足の指が黄色いことと、夏羽では頭に2本の長い冠羽が現れること、背の飾り羽は先が巻き上がることで、ダイサギやチュウサギと区別できる(ダイサギとチュウサギは巻き上がらない)。くちばしと脚は黒色。虹彩は淡黄色で眼の周りには水色の縁取りがある。 足の指などに婚姻色が見られる種で、つがいの形成期から繁殖期の前半期にかけて足の指の色も桃色に変化する[1]。 アフリカ東部とマダガスカルには暗灰色をした暗色型がいるが、北半球ではあまり見られず、日本ではわずかに記録があり、例えば2013年9月18日頃神奈川県川崎市多摩区の多摩川で暗色型が確認され、山階鳥類研究所の茂田良光によればその20年前にも同じく多摩川で見られた[2]。
分布アフリカ、アジアの熱帯・温帯に広く分布するが、温帯のものは冬になると暖かい地方へ移動する。繁殖はサギ科の仲間同士で寄り集まって、集団繁殖地の「サギ山」を作る習性がある。 早朝にサギ山から飛び立ち、隊列を組んで採食しに行く。[3] 生態水田や川辺、海岸、干潟、池、湖沼、湿原などで首を縮めて立っている姿がよく見られる。魚類、カエル、ザリガニなどを捕食する。浅瀬を歩きながら獲物を捕らえる際に、前へ進める足を小刻みに前後に震わせ、獲物が物かげから飛び出したところをすかさず捕らえることがある。 採食縄張りに侵入する同種とよく争いをする。このとき「ギャウ」「ガァー」「ガォ」と大きな声で威嚇する。チュウサギは「ゴァー」、ダイサギは「ガァァァ」、アマサギは「カウ アウ」、クロサギは「ガッ」と鳴くので、他の白いサギと区別できる。 [3] 脚注関連項目
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