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コインシデンタル・ミュージック

『コインシデンタル・ミュージック』
細野晴臣スタジオ・アルバム
リリース
録音 テイチク杉並スタジオ
セディック・スタジオ[注 1]
LDKスタジオ etc...
レーベル テイチク(モナドレーベル
プロデュース 細野晴臣
チャート最高順位
細野晴臣 アルバム 年表
S・F・X
1984年
コインシデンタル・ミュージック
1985年
マーキュリック・ダンス
1985年
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コインシデンタル・ミュージック』(Coincidental Music)は、日本ミュージシャン細野晴臣オリジナルアルバム

概要

細野は1984年にテイチクへ移籍し、「ノン・スタンダードレーベル」・「モナドレーベル」の二つのレーベルを立ち上げ、本作はモナドレーベルの第一弾作品として発売された。

収録曲はすべてCMのために制作された曲であり、コンタック600西武セゾンカード日本生命ロングランなどのCM使用曲が収録されている。

当時の細野は「感じたことを『即座に』音楽として発する」という即興性を志向しており、本作でも全曲、限られた時間での作曲やプログラミングによって作られている。

1996年のCD化を最後に長らく廃盤となっていたが、2008年タワーレコード限定で紙ジャケットとして再発売された。

本作と『マーキュリック・ダンス』・『パラダイス・ビュー』・『エンドレス・トーキング』の4作を細野は「観光音楽」と呼んでいる。

収録曲 (カッコ内は使用CM)

  • 全作曲・編曲:細野晴臣

A面

  1. リキテンシュタイン西武セゾンカード
    30秒ほどの曲。
    1984年10月11日、セディックスタジオにてレコーディングされた。
    音楽はモニターテレビを見ながら制作された[2]
  2. ピエトロ・ジェルミコンタック600
    1983年7月7日、タムコスタジオにてレコーディングされた。
    CMには細野晴臣が出演した。
    当初この曲のタイトルは「ロベルト・ロッセリーニ」だったが、いつのまにか「ピエトロ・ジェルミ」になっていたという。
    アルバム用に新録音したロングヴァージョン[2]。新録前のCMバージョンはCMのナレーションを大貫妙子が担当した関係で、2011年発売の『CM&TVテーマ集 TAEKO ONUKI WORKS 1983-2011 CM / TV Music Collection』に大貫のナレーション、細野のセリフを含むテレビ音源で収録されている。
  3. ノルマンディア日本生命ロングラン
    1984年7月11日サウンド・シティ・スタジオにてレコーディングされた。
    タイトルはCMのロケ地「ノルマンディー」から[2]
    クライアントからの強い要望で「坂本龍一戦場のメリークリスマス風で」と言う注文で作られた作品。後に坂本がカヴァー。
  4. 中国の人(日本生命ロングラン)
    1985年4月24日、フリーダムスタジオにてレコーディングされた。
    本作の中では一番新しいCM曲である。
    1991年に、HISの『日本の人』で「日本の人」というタイトルで歌詞が付けられるなどリメイクされ、歌は忌野清志郎が歌った[2]。後半部は坂本冬美が歌う。
  5. サヨコスカッティ資生堂「リバイタル」)
    1982年5月8日、細野のプライベート・スタジオ、LDKスタジオにてレコーディングされた。日本人モデルのパイオニア山口小夜子をイメージして制作された。
  6. マジンガー・H旺文社「戦略戦術シリーズ」)
    1984年5月10日、LDKスタジオにてレコーディングされた。

B面

  1. ザ・プラン無印良品
    1985年6月20日、テイチク杉並スタジオにてレコーディングされた。
    本作に収録されているのは店内用の予告用として作られた別ヴァージョン[2]
  2. 銀河鉄道の夜〜ピアノ・ヴァージョン
    1984年12月22日アルファレコード芝浦Aスタジオにてレコーディングされた。
    グループ・タック制作のアニメーション映画『銀河鉄道の夜』のために作られた最初のイメージ音楽であり、同サウンドトラックとは違うピアノヴァージョン。CMとして使用されたわけではない。
    この曲はスタジオ内で即興的に作られた[2]
  3. ジョルジュ・ドンパルコ
    1984年5月7日、セディックスタジオにてレコーディングされた。
    ジョルジュ・ドンの来日中にあわただしく制作された[2]
  4. バイオ・フィロソフィーヤクルト
    1984年5月8日、セディックスタジオにてレコーディングされた[2]
    CMには細野が出演した。
  5. メンフィス・ミラノ(西武ヴァリエ)
    1982年8月10日、LDKスタジオにてレコーディングされた。
    ヨハン・ブルグミュラーの「25の練習曲」の1つである、「狩猟」をモチーフとしている[2]

関連項目

注釈

  1. ^ 1983年、株式会社セディックが、六本木にセディックスタジオの創設を計画し設計から運営までを株式会社SCIに委託。1996年7月、株式会社セディックよりセディックスタジオの営業権の譲渡を受け、株式会社SCI事業部として営業。1999年7月、東京都の六本木六丁目地区再開発事業により、セディックスタジオの 建物取り壊しが決定、スタジオの営業を終了。会社概要|株式会社SCI|ライブ&スタジオ録音・レコーディング

出典

  1. ^ 『オリコン・チャートブック LP編 昭和45年 - 平成1年』オリジナル・コンフィデンス、1990年、270頁。ISBN 4871310256
  2. ^ a b c d e f g h i ライナーより

外部リンク

COINCIDENTAL MUSIC | hosonoharuomi.jp | 細野晴臣公式サイト

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