グレーター・ブルー・マウンテンズ地域
グレーター・ブルー・マウンテンズ地域(グレーター・ブルー・マウンテンズちいき、英語: Greater Blue Mountains Area)はブルー・マウンテンズ国立公園とその周辺の公園の総称で2000年、ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録。 概要総面積が103万ヘクタールのグレーター・ブルー・マウンテンズ地域は、壮大な砂岩の台地、断崖、そして91種ものユーカリが自生する原生の硬葉樹林がある貴重な地域で、オーストラリア大陸がゴンドワナ大陸から分離した後の地理的隔離によるユーカリの進化的適応と種の多様化の過程を示す重要な場所である。また、生きている化石のウォレミマツやPherosphaera fitzgeraldiiなどの希少種の樹種や150種のフトモモ科(ユーカリ属以外にアンゴフォラ属、コリンビア属)、149種のマメ科(主にアカシア属)、77種のヤマモガシ科(ロマティア属など)およびツツジ科ドラコフィラム属、クノニア科の1属1種のAcrophyllum australe、マキ科マキ属、オオバヤドリギ科の1属1種のAtkinsonia ligustrinaなどの植物が生えている。動物相も豊富で、52種の哺乳類、63種の爬虫類、30種以上のカエル、265種の鳥類、120種のチョウ、4,000種のガおよび豊富な洞窟性の無脊椎動物が生息しており、特徴的な種はカモノハシとハリモグラである[1]。 「ブルー・マウンテンズ」という名前は気温が上昇するとユーカリに含まれる油が気化し空気中に広がり、景観から反射する光の青のスペクトラムを相対的に良く通し、青く見えることに由来する[2]。 登録基準この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
登録された国立公園
脚注
外部リンク |