カルカロドントサウルス科
カルカロドントサウルス科(カルカロドントサウルスか、学名 Carcharodontosauridae)は、肉食恐竜の中の主要なグループの一つ。史上最大級の肉食恐竜であるカルカロドントサウルス、ギガノトサウルスが属する科であり、又アクロカントサウルスをこの科に含める声もある。分類上アロサウルス科に近縁である。 捕食-被食関係カルカロドントサウルス科の祖先筋たるアロサウルスや、それに類似したメガロサウルス類などは、出現当初から大型の竜脚類を仕留められるような適応を遂げていた[3]。その細かな戦略はそれぞれ異なり、例えばアロサウルスは短めの歯と強靭な頸部を使って獲物を攻撃していた可能性がある[4]。 そしてカルカロドントサウルス科は、アロサウルス以上に鋭く長い歯を発達させていた[注 1]。これは白亜紀に繁栄した史上最重量級の竜脚類であるティタノサウルス科(例→アルゼンチノサウルス)を餌食にするためだった可能性があり、白亜紀セノマニアンおよびチューロニアンまで、両者は互いに影響し合いながら繁栄することになった。だが白亜紀中期(後期序盤)に起きた気候変動により、こうした巨大恐竜はK-Pg境界を待たずして絶滅することになる[5]。 なおティタノサウルス科とカルカロドントサウルス科の関係を示す証拠は決して多くないが、パラリティタンのタイプ標本にカルカロドントサウルスが漁ったとみられる痕跡や、アクロカントサウルスがサウロポセイドンを追跡したとみられる足跡化石が報告されている。余談だが、数少ない歯型の例として、ネオヴェナトルが鳥脚類マンテリサウルスに残したものが報告されている[6]。 筋力しばしばティラノサウルスよりも咬合力(噛む力)が弱いとされているが、それはカルカロドントサウルス科が非力だった事を示すわけではない。実際には全長10メートル以上、体重3トンを超える種類(例→カルカロドントサウルス)では、全長8メートル弱、体重850キロもの大きな獲物を顎だけで咥え上げる事が出来た[7]。 クラドグラム以下はノバスらによる2013年のカルカロドントサウルス類のクラドグラム[2]。
脚注注釈
出典
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