カフカスツール
カフカスツール(Capra cylindricornis)は、ウシ科ヤギ属に分類される偶蹄類。別名ヒガシコーカサスツール。 分布アゼルバイジャン、グルジア、ロシアのカフカース山脈東部[1][2][3] 形態体長オス130-150センチメートル[3]、メス120-140センチメートル[1][2]。肩高オス79-98センチメートル[2]、メス65-70センチメートル[1][3]。体重オス65-100キログラム[3]、メス45-55キログラム[1][2]。 基部から外側上方、後方および下方へ向かい、先端が内側上方へ向かう太く丸みを帯びた角がある。[2]。角長オス90-115センチメートル[2][3]。角の断面は三角形[2][3]。角の表面には不規則に横皺が入り、稜や畝のような隆起がない[2][3]。 夏季は毛衣が灰色がかる[2][3]。冬季は毛衣が赤褐色[2][3]。 オスの顎に伸長する体毛は7センチメートル以下と極めて短く、縮れる[1][2][3]。 分類カフカスアイベックスの亜種とする説もあり、分布域が一部重複し種間雑種も形成する[2]。 生態標高800-4,200メートルにある荒地や湿性草原、森林などに生息する[3]。冬季になると標高の低い場所にある草原へ移動する[3]。夜行性[3]。オスの成獣は単独で生活する[3]。500頭に達する大規模な群れを形成することもある[3]。 繁殖形態は胎生。11-翌1月に交尾を行い、妊娠期間は150-160日[3]。5-6月に1回に1頭の幼獣を産む[3]。メスは生後2年で性成熟する[3]。 人間との関係狩猟、家畜との競合などにより生息数は減少している[3]。1960年代後期から1970年代における生息数は20,000-30,000頭、1980年代後期における生息数は18,000-20,000頭と推定されている[3]。 参考文献関連項目外部リンク
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