オーケアニス

オーケアニス（古希: Ὠκεανίς, Ōkeanis）とは、ギリシア神話に登場する海や泉、地下水の女神である。

オーケアニスは単数形で、複数形はオーケアニデス（古希: Ὠκεανίδες, Ōkeanides）。日本語では長母音を省略してオケアニス、オケアニデスとも表記される。

ヘーシオドスの『神統記』によれば、オーケアニスはオーケアノスとテーテュースの娘で、全部で3000人いるという。長姉はステュクス。その他、イーアペトスの妻でプロメーテウスらの母のクリュメネーや、カリロエーなどもその一人である。また彼女たちはオーケアノスとテーテュースの息子たちである河の神と兄弟であるという^[1][2]。

以下は41人のオーケアニスの名前を挙げている、ヘーシオドスの『神統記』349行-361行をもとにした文献別リストである（He. :ヘーシオドス、h. C. :『ホメーロス風讃歌』第2歌「デーメーテール讃歌」418行-423行、Ap. :アポロドーロス、1巻2・2、Hy. :ヒュギーヌス、序文）。

• アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫（1953年）
• ヒュギーヌス『ギリシア神話集』松田治・青山照男訳、講談社学術文庫（2005年）
• ヘシオドス『神統記』廣川洋一訳、岩波文庫（1984年）
• ホメーロス『ホメーロスの諸神讃歌』沓掛良彦訳、ちくま学芸文庫（2004年）
• 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店（1960年）

ウィキメディア・コモンズには、オーケアニスに関連するカテゴリがあります。

• ネーレーイス
• ナーイアス