オペレーションサンダーボルト
『オペレーションサンダーボルト』 (OPERATION THUNDER BOLT) は、1988年にタイトーから稼働されたアーケード用ガンシューティングゲームである。 キャッチコピーは『不可能を可能にする鉛の男達』。 欧州では1989年にAmiga、1990年にAmstrad CPC、Atari ST、コモドール64、ZX Spectrumに移植された。北米では1994年にSNESに移植された。 アーケード版は、北米および欧州ではPlayStation 2、Xbox、Windows用ソフト『Taito Legends』(2005年)に収録された他、日本ではPlayStation 2用ソフト『タイトーメモリーズII 上巻』(2007年)に収録された。 概要1987年に同社より発売されて人気を博した、『オペレーションウルフ』の続編である。前作は1人プレイ専用だったが、本作では2人同時プレイが可能となった(2人同時プレイが可能なガンシューティングは、アーケードでは本作が初である)。前作同様こちらも世界中でヒットし、本作のシステムは『リーサルエンフォーサーズ』(コナミデジタルエンタテインメント)の登場まで、同ジャンルのデファクトスタンダードとして定着した。 専用筐体に取り付けられたモデルガン(イングラム MAC10をモデルにしている[1])を操作し、通常武器のマシンガン(トリガー)と特殊攻撃のロケット弾(銃口左側ボタン)を駆使してステージを進める。どちらも弾数に制限があるが、ステージ中に登場するアイテムを取ることで補給できる。弾薬の他にも、体力回復ドリンクや照準を表示させるレーザーサイトなど、様々なアイテムが出現する。 全8ステージ。前方スクロールステージ(拠点移動)と左方向横スクロールステージ(拠点攻略)が交互に繰り返される(最終ミッション8は旅客機機内を後方から前方に進んでいく)。各ステージの突き当りまで到着するか、そこに待ち受けるボスキャラを倒すとステージクリア。前作と違いステージ選択はできない。 なお、最終面でプレイヤーが死亡すると強制ゲームオーバーとなり、コンティニューできないが二人同時プレイの場合はコンティニュー可。また、パイロットが死亡した場合はバッドエンドとなる。 ストーリー[2]アメリカで乗客を乗せた飛行機がハイジャックされた。テロリストグループは当局に対し、24時間以内にテロリストの囚人が解放されなければ人質を殺害すると通告した。ハイジャックされた飛行機はアフリカのカルビア空港に着陸し、人質はいくつかの異なる場所に隠された。 CIA長官は、1年前に南米で「オペレーションウルフ」を実行したロイ・アダムスに人質の救出を要請した。ロイは、グリーンベレー時代の仲間であるハーディ・ジョーンズと共に、再び任務に就くのだった。 キャラクター
パイロットを誤射してしまうとバッドエンドとなる。 アイテムアイテムは画面上方から投下されるアイテムボックスや、敵・動物、戦闘機の落とした爆弾等を撃つと放出される。 自弾で撃つ事で回収できる。道に落ちているアイテムの上を通過しても回収できない点に注意。
移植版
SNES版 - 国内未発売。BGMとデモ画面はSNES版オリジナル。ステージ内容はほぼアーケード版と同じだが、ステージ1〜3の攻略順序を任意に選択できたり、プレイヤーキャラを6人の中から選択できるといった新要素がある。2人同時プレイやマウス操作に対応している。 スタッフ
反響評価
ゲーム誌『ゲーメスト』誌上で行われていた「第3回ゲーメスト大賞」(1989年度)において、年間ヒットゲームで24位を獲得した[17] 。
ゲーム誌『Crash』では読者投票によりベストグラフィック賞を受賞している[18]。
ゲーム誌『GamePro』では、ゲームプレイの反復性と照準レチクルの遅さについて否定的な評価を下しているが、カラフルで詳細に描かれたグラフィックと強い音響効果を称賛し肯定的な評価を下した[19]。 映像の表現問題1989年8月15日付の北海道新聞『「戦争はゲームで」興奮、やるかやられるか』の題名にて写真の戦争ゲームの一例として本作が取り扱われ、「ゲームとは言え戦争をする光景は許されないような気がする」などの戦中派が批判した記事が掲載された[要ページ番号]。この新聞記事は1989年11月号の『ゲーメスト』の読者ページにて取り扱われ[要ページ番号]、後に1990年1月号の読者ページにて投稿者からこの新聞記事の意見交換が行われた[要ページ番号]。これにより、ゲーム作品における暴力・残酷描写問題に一石が投じられることとなった。 シリーズ作品脚注
参考文献
外部リンク |