Till Dawn Music
『Till Dawn Music』(ティル・ドーン・ミュージック)とは、2015年3月31日(30日深夜)から2018年3月30日(29日深夜)までMBSラジオで毎週火曜日 - 木曜日の深夜に放送された音楽専門番組。放送曜日・時期によって放送時間が異なる(詳細後述)。 なお、MBSラジオのサービスエリアの一部でワイドFMの本放送を開始した2016年4月からは、同局におけるワイドFMの周波数(90.6MHZ)にちなんだ「MMZ(MBS-FM MUSIC ZONE)906!」(同年9月まで)→「+MUSIC 906!」(同年10月から、いずれも深夜に編成する音楽系の番組レーベル)内の番組として扱われていた。 概要放送開始までの経緯MBSラジオでは、2015年4月に大規模な番組改編を実施。火曜 - 土曜の未明から早朝(月 - 金曜の深夜)までの時間帯で、2:00 - 4:55に編成していた複数の番組放送枠を統合したうえで、当番組の放送を開始した。 番組内容「ハマればまさにカタルシス!お耳に合わなければ阿鼻叫喚。。」というキャッチフレーズの下で、洋楽・邦楽や新譜・旧譜の区別に関係なく、楽曲のアーティスト・ジャンル・共通点などに着目した「マニアックな選曲テーマ」を日替わりで設定。そのテーマに関連する楽曲を、CMを一切挟まずに、放送終了時間まで可能な限り流した。ちなみに、番組タイトルは、英語で「夜明けまでの音楽」を意味する。 個別のリクエストを一切受け付けず、放送中のトークや楽曲紹介を極力抑える[1]一方で、「プレイリスト」(放送予定の楽曲)を公式サイトで公表。Twitter・Facebook上の公式アカウントでは、選曲に携わったスタッフやアナウンサーからのコメントを公開している。当番組の開始前から『MBSサンデー(マンデー)スペシャル』内で放送されてきた音楽関連のシリーズ企画(「僕らが大好きだったテレビ主題歌」「みんなのフォーク」など)や、数日 - 数ヶ月前に訃報が伝えられた著名アーティストの追悼特集を当番組へ組み込むこともあった。 公式サイトでは、テーマや再放送などに関するリクエストを随時受付。Twitterで「いいね!」の数が多かったテーマの放送回については、本放送後の終了後も、再放送を随時実施していた[1]。また、radikoで「タイムフリー」(放送済み番組の音源を放送後1週間限定で配信するサービス)の試験配信を始めた2016年10月11日(月曜日)以降の放送では、「タイムフリー」によるSNSでの音源シェアを勧めるコメントをエンディングで流していた。 2017年9月29日で、金曜深夜(土曜未明)分の放送を終了。翌週(10月6日)からは、『おわらナイト』(毎日放送出身のフリーアナウンサー・伊東正治がナビゲーターを務める生放送番組)が放送枠を引き継いでいる。さらに、ROTTENGRAFFTYを特集した2018年3月29日(木曜日)深夜(30日未明)放送分で、残りの曜日の放送も終了。翌週(4月3日深夜)からは、月曜深夜分の放送枠の大半を『マルセイユの朝まで生まんげき』、火 - 木曜深夜分の放送枠を『あどりぶラヂオ』(いずれも自社制作番組)が引き継ぐ。 出演者オープニングとエンディングでは、事前収録による加藤康裕などのアナウンス音源を放送。加藤は放送開始時点で毎日放送のアナウンサー(アナウンサーセンター長)であったが、事業局へ異動した2017年7月以降の放送でも、加藤によるアナウンス音源を引き続き使用してきた(加藤は2018年7月のアナウンス室復帰を経て2019年3月31日付で早期定年退職)。ただし、同年12月の「MBSラジオ スペシャルウィーク」期間中には高井美紀、番組最終週には古川圭子(いずれも加藤の部下であった現職のアナウンサー)が告知のアナウンスを担当している。 本編では、選曲のテーマに応じて、加藤以外の人物がジングル内の告知やテーマ紹介を担った。基本として毎日放送の現職アナウンサーが事前収録で交互に担当していたが、MBSラジオの他番組でパーソナリティを務めるアナウンサー以外の人物(伊東や鳥居睦子など)、当日のテーマで扱うアーティストや音楽ユニットのメンバーが務めることもあった。 曜日別企画・特別企画木曜(水曜深夜)放送分「ティルドーンアニメ」木曜(水曜深夜)放送分では、「ティルドーンアニメ」と称して[2]、選曲の対象を新旧のアニメ作品関連の楽曲に特化。アニメに詳しく、MBSテレビで放送するアニメ作品のPRにも携わる鈴木健太が「ナビゲーター」を務める[3]。鈴木は2017年6月までアナウンサーとして出演していたが、同年7月に東京支社のPR部へ異動してからも、アニメ番組の宣伝業務を担う関係で随時登場していた。2018年3月28日深夜(29日未明)の放送分で終了。
金曜(木曜深夜)放送分金曜(木曜深夜)放送分では、MBSテレビが当番組の直前で『MBS SONG TOWN』の放送を開始した2015年4月24日(23日深夜)から6月下旬まで、基本としてオープニングの直後に同番組との連動企画を実施していた[4]。この期間中には、『MBS SONG TOWN』のMC・福島暢啓(毎日放送アナウンサー)が、当番組オープニングの告知・紹介アナウンスも担当。2015年6月8日には、上記の企画から派生した特別番組を、「MBSマンデースペシャル」(月曜日20:00 - 21:00)の中で放送した。 →「MBS SONG TOWN § 概要」も参照
なお、上記の企画が終了した後は、水曜以外の放送分に準じた企画を放送。福島にとって造詣が深い昭和歌謡関連の企画を実施することもあった。 特別企画2015年10月中旬には、「+music」(毎日放送が音楽を主体に展開するテレビ・ラジオ・イベント連動型キャンペーン)の一環として、「+musicスペシャル」という特別企画を連日放送。MBSラジオ制作の平日生ワイド番組でパーソナリティを務める人物が、以下のテーマに沿って、選曲・告知・テーマ紹介を交互に担当した。
2015年12月の「MBSラジオ スペシャルウィーク」期間中には、「Till Dawn Music ミュージックフリーク」と称して、MBSラジオと関連の深い人物による以下の特別企画を連日放送した。
また、2016年6月以降の「MBSラジオ スペシャルウィーク」期間中には、通常放送しない日曜日の26:00 - 28:55に(月曜日未明2:00 - 4:55)に生放送の特別番組『Till Dawn Music番外編』を編成。『U.K. BEAT FLYER』(MBSラジオの音楽番組)のレギュラー出演者であるライブハウス店長・岸本優二(U.G.)を進行役として、関西地方を拠点に活動する複数の若手バンドによるアコースティックライブや、U.G.との音楽談議などを放送することがあった。その一方で、MBSラジオ番組パーソナリティの選曲による上記の企画は、「ティルドーンアニメ」関連分を除いて、2017年11月から『おわらナイト』で随時実施している。 放送時間
放送終了後2017年3月24日未明放送分の「言葉の旅人~作詞家・松本隆の風街物語」は、神戸市(MBSラジオの放送対象地域)内在住の松本に対するインタビューを交えた特別企画で、放送終了後もリスナーから多くの反響が寄せられた。MBSラジオでは、当番組の終了から2年後の2020年6月8日(月曜日)未明(1:30 - 4:54=本来は放送を休止する時間帯)に、同企画の再編集版を放送。松本がこの年に作詞家生活50年を迎えていたことから、放送に際しては松本へのインタビューや、松本からリスナーへのメッセージを新たに収録(音源をオープニングとエンディングで放送)した。 関連項目
脚注
外部リンク
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