TO熊カードTO熊カード(ツーユーカード)は、かつて熊本市交通局の路面電車(熊本市電)、九州産交バス・産交バス、熊本電鉄バス、熊本バス、熊本都市バスの各バス路線で相互に利用できたプリペイドカードである。 それまで発売されていた県内共通回数券の代替として1998年(平成10年)3月30日に導入された。愛称名は一般公募により決められたものである。 発売券種一般用
通学用
各会社によってデザインが異なっていた。一例として産交バスが発売していたカードはくまモンデザインであった。 熊本都市バスに関しては、独自のカードを発行せず、年度ごとに1社ずつ、出資している他の3社が発行するカードを販売していた。
使用できた交通機関
乗り継ぎ割引60分以内に乗り継ぎをした場合、偶数番目に乗り継いだほうの運賃が大人20円・小児10円が割り引かれた。奇数番目の乗り継ぎについては割引対象外。バスと路面電車間の乗り継ぎでも割引適用。降車してから次の乗車まで(降車時に運賃箱の端末を通してから次の乗車時に端末を通すまで)60分を超えた場合、乗り継ぎ割引はリセットされるものの、バス乗車時間が60分を超えても乗り継ぎが60分以内であれば割引は適用された。 残金が不足した場合は、新しいカードを使えば引き続き割引を利用できた。奇数番目の降車にてカード残高がちょうど0円になった際は、そのカードを回収箱に入れずに持って降りて、次の乗車時に使用すると乗り継ぎ割引が適用された。降車の際に残高0円のカードを通した後、不足分を新しいカードまたは現金で支払う。もしくは、ちょうど0円になった際に、すでに新しいカードを所持・購入していれば、運転手に申し出て、そのカードに乗り継ぎマークを印字してもらうことも可能であった。 発売箇所バスや路面電車の車内、各バス事業者営業窓口のほか、一部のコンビニエンスストア、スーパーマーケット、熊本市役所内地下売店および熊本交通センター各ホーム・熊本市役所1階ロビー・通町筋(びぷれす広場内)・水道町バス停(国道3号線沿い、ヴィラージュビル1階)・交通局前バス停(熊本市総合保健福祉センター1階正面玄関)などに設置の自動券売機でも購入可能であった。なお一般用の10,000円分については、熊本交通センター及び本渡バスセンター、産交バス熊本・木山・山鹿(山鹿バスセンター)・大津・松橋・玉名・高森・三角の各営業所窓口で購入できた。 払い戻しは、各発行事業者の窓口で、自社局のカードのみ取り扱い。例えば九州産交が発行したカードは九州産交の窓口のみの取り扱いであった。なお、熊本都市バスに関しては、販売された年度内に限り、同年度に取り扱っている会社のカードのみ対応していたが、窓口は本山営業所のみ。 廃止熊本県内の主要バス会社5社は、2009年からICカードの導入に向けて協議を開始し、国や熊本県・熊本市などから導入に対しての補助金を活用し、2015年4月1日にICカード乗車券「熊本地域振興ICカード(くまモンのIC CARD)」を路線バス・熊本電鉄電車に導入した[1]。運賃支払いに限らず、小売店などでも使える電子マネー機能も搭載する。 一方、熊本市交通局は公募による入札を行い、nimocaを主事業者として契約し、「でんでんnimoca」を2014年3月28日から運用開始した。全国相互利用型10社ICカード乗車券の相互利用にも対応する[2][3]。なお、くまモンのIC CARDは2015年8月7日より熊本市電で利用可能になった[4]。2016年3月より両ICカードの相互利用が開始された。 「くまモンのIC CARD」「でんでんnimoca」の導入に伴い、TO熊カードは2015年(平成27年)8月31日に販売を終了し、2016年(平成28年)3月31日に利用を終了した[5]。2021年(令和3年)3月31日まで窓口での払い戻しを行った。 脚注
外部リンク
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