Sexy Zone (曲)
「Sexy Zone」(セクシー・ゾーン)は、Sexy Zoneのデビューシングル。2011年11月16日にポニーキャニオンから発売された。 概要本作のリリースは、2011年9月29日に帝国劇場で開催された『Kis-My-Ft2 with ジャニーズJr.』で発表された[3][4]。 初回限定盤A・B・C・Dと通常盤の5形態で発売されたが[5]、通常盤には初回プレス仕様と通常プレス仕様が存在する。 初回限定盤A・B・C(CD+DVD)の収録曲は同一の2曲。特典DVDと初回限定盤D(CD+写真集)と通常盤(CDのみ)は、それぞれ異なるカップリング曲を前述2曲に加えた計3曲を収録している。また、通常盤は収録曲のインストゥルメンタルと特典があり、初回プレス仕様がピクチャーレーベルとプロフィールカード(全5種のうち1種封入)、通常プレス仕様がチェンジングジャケット1種である。 また、2011年11月2日には本作の初回盤、通常盤に収録されている全楽曲の着うたがドワンゴから配信された[6]。 チャート成績発売前日付の2011年11月15日付オリコンシングルデイリーランキングで、発売初日(11月15日付)の推定売上枚数は5万7888枚で、同じ日に発売のNot yet「ペラペラペラオ」の7万669枚に次ぐ2位となった[7]。初回出荷枚数は33万枚を記録した[8]。最終的に週間ランキングではNot yetをわずか1098枚差で振り切り、グループの平均年齢が14.4歳でのデビュー初登場首位獲得によるグループ平均年齢最年少記録を2年4ヶ月ぶりに更新した(それまでの記録は中山優馬 w/B.I.Shadowの14.6歳で曲名が「悪魔な恋/NYC」・2009年7月27日付)[9]。売上枚数は17.3万枚だった。 2011年11月28日付のビルボードチャートでは、Billboard JAPAN HOT 100、Billboard Hot Singles Sales、Billboard Hot Top Airplayでそれぞれ首位を獲得した。また、2011年11月度には日本レコード協会からプラチナに認定された。 批評CDジャーナルのミニ・レビューでは本楽曲について「小学生から高校生まで、メンバー全員が10代という若さが生み出す、パワーみなぎる応援ソングになっている。」と評されており、歌詞については「グローバルでダイナミックな歌詞」と言及されている[10]。 発売初週の突発的な握手会開催本作の発売前日である2011年11月15日の夜、Sexy Zoneはデビューを記念してラゾーナ川崎(神奈川県)でイベントを開催した[11][12]。イベントではCD即売会が行われた[12]ほか、終わりに握手会が急遽開催された[11]。この日のイベントには想定されていた人数よりはるかに多い12000人のファンが集まり[12]、そのためCD即売会が中止されたほか多くのファンが握手会に参加できなかった[13]。 その後11月19日にこのイベントのアンコールとして「アンコール握手会」がベルサール汐留(東京都)で開催された。Sexy Zoneの公式サイトではアンコール握手会について、前述したようなCD即売会の中止や握手会に参加できなかったファンがいた事実を受けて開催を決定したという旨が説明されており、開催決定の告知は実施の前日に行われた[13]。なお、アンコール握手会に参加するには本シングルを当日のイベント会場で購入する必要があった[13](すなわち握手会参加者は事前に本シングルを購入していても、当日もう一度買わなければならない)。また事前の告知はなかったが、握手会に参加したファンによると、途中からA.B.C-Zの河合郁人、戸塚祥太、橋本良亮の3人が急遽ゲストとして登場した[14]。 さらに翌20日にも同様に「アンコール握手会 in お台場」がパレットタウン(東京都)で開催された。こちらの握手会の開催背景については公式サイトに説明はなく、開催告知は同じく前日であった[15]。参加のために本シングルを当日のイベント会場で購入しなければならない[15]のは19日の握手会と同様であり、またゲストとしてKis-My-Ft2の北山宏光、藤ヶ谷太輔、玉森裕太の3人とA.B.C-Zのメンバー全員、さらにジャニーズJr.が登場することが事前から告知されていた[14][15]。 握手会におけるCD販売などへの批判的論評一部のメディアは19日と20日の突発的な握手会について、本シングルのオリコン週間チャートなどの各種ランキングにおける1位獲得を目的としたものだとみている。サイゾーの記事では、オリコンデイリーチャートの集計初日(11月15日付)にNot yet「ペラペラペラオ」に敗れて2位となったことに触れた上で「この結果を受け、Sexy Zoneは18日に公式サイトで緊急握手会の開催を発表」と記しているほか、「ここで売上枚数を大量に稼ぎ、週間ランキングで1位にさせるという目論見だ」と付け加えている[7]。サイゾーウーマンの記事ではこの握手会のほか、19日と20日にのみ全国のCDショップで行われた非売品のパーカーが当たる抽選会に触れた上で「とにもかくにも、集計締切である日曜までに力技で数字を稼ぐ戦法を打ち出したのだ」(引用文中の日曜は11月20日を指す)と記している[14]。また、J-CASTニュースの記事でも「このままだと負けてしまうSexy Zoneは、15日のデビューイベントに続き、19日と20日に急遽『アンコール握手会』を都内で開催する」と記し、同様の見方を示している[16]。ビルボードのデイリーニュースにおいても、握手会の目的について「強敵Not yetに勝るべくセールスを伸ばすため」と記されている(こちらはオリコンチャートではなくビルボードのチャートであるJAPAN Hot 100について言及している)[17]。 サイゾーとJ-CASTニュースはこうした見解を記した上で、握手会の開催や会場におけるCDの販売方法を批判している。特に、握手会に他のグループを巻き込むやり方について、「先輩や後輩まで投入するというなりふり構わぬこうした手法は、まさしく前代未聞といえよう」(サイゾーウーマン)[14]、「Sexy Zoneだけでなく他のジャニーズ新人グループもイベントに投入されたといい、もはやなりふり構わない売り方だ」(J-CASTニュース)[16]としている。J-CASTニュースによると、「握手会の現場にあったとされる『もう一度CDを購入すればまだ握手会参加できます』という立て看板の写真」がネット上にアップロードされており、同サイトはこのこともあわせて批判している[16]。また、握手会によって売上を伸ばすという販売手段は、Not yetの母体であるAKB48が展開している「AKB商法」と呼ばれる批判の多い手段であり、ジャニーズ事務所のアーティストがそうした手段を用いたことについてある音楽業界関係者は「CD不況と同時にジャニーズブランドの没落を感じさせます」と述べている[7]。 なお、オリコンデイリーチャートでは11月18日付までの段階で本シングルが「ペラペラペラオ」に計約3万枚の差をつけられていたが、握手会の行われた19日・20日付で本シングルがその差を埋めて逆転し[14]、週間チャートでは本シングルが1位を獲得している。ビルボードのJAPAN Hot 100においても同様に本作が1位を獲得しており、ビルボードはこれについて「力技で稼いだセールスポイントに加え、エアプレイのポイントも後押しし、見事1位に輝いた」と記し、1位獲得に握手会が関わっていることを述べている[17]。 収録曲CD通常盤
初回盤A/B/C/D
DVD初回盤A
初回盤B
初回盤C
脚注
外部リンク
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