Ppm
ppm(パーツ・パー・ミリオン)や百万分率(ひゃくまんぶんりつ)は、100万分のいくらであるかという割合を示すparts-per表記による単位。「parts per million」の頭文字をとったもので、100万分の1の意。1ppm = 0.0001% であり 10,000ppm = 1% である。 用途主に濃度を表すために用いられるが、不良品発生率などの確率を表すこともある。 二酸化窒素などの大気汚染物質をはじめとする公害分野や、食品添加物や農薬などの濃度、岩石中の微量元素の組成、半導体中の不純物量を示す目的などでよく用いられる。 気体中の気体については体積比を用い、液体・固体中の液体・固体では重量比を用いるのが一般的である。なお、水溶液中の濃度については、「1 kg = 1 L」と近似して「mg/L = ppm」とし、不純物等の濃度の単位として用いられる。ちなみに、日本国内では一般的な水道水の遊離残留塩素濃度は約0.4ppm、浄水器を使った場合は約0.1ppmである。 長さを表す例として、線膨張係数の表記にも使用される。(例)線膨張係数が8.8 ppm/℃と表記されている場合、これは、8.8µm/℃/m(メートル)のことである。 また、原子(分子)の数量の比率か重量の比率かを区別するためにppma (parts per million atomic) もしくはppmw (parts per million weight)の 表記が用いられることもある。そのほかに二酸化炭素の濃度を区別するためppmvも用いられる[1]。 他の割合を示す単位→詳細は「parts-per表記」を参照
同様の単位に、ppc(パーセント、parts per cent、100分の1、百分率)、ppb(パーツ・パー・ビリオン、parts per billion、10億分の1、十億分率)、ppt(パーツ・パー・トリリオン、parts per trillion、1兆分の1、一兆分率)などがある。ただし稀にpptが千分率(パーツ・パー・サウザンド、parts per thousand)を意味することもあるので注意が必要。
正確には「何割」や「何%」といった「比率」を表す数値である。 符号位置
Unicodeには、ppmを表す上記の文字が収録されている。これはCJK互換用文字であり、既存の文字コードに対する後方互換性のために収録されているものであるので、使用は推奨されない[2][3]。 出典
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