HUMANITY
『HUMANITY』(ヒューマニティ)は、日本のバンドTHE MAD CAPSULE MARKET'Sのファーストアルバム。 1990年10月1日にインディーズレーベルであるINSECT NOISEよりリリースされた。 背景1985年、ボーカルのKYONOとギターの室姫深を中心に、前身となるバンド「BERRIE」(ベリー)が結成され、後にベースとして紅麗剛市(上田剛士)が加入する。 1989年にはデモテープ『毒的革命 BERRIE'S REVOLUTION』をリリース、1990年にはレッド・ホット・チリ・ペッパーズの来日公演の前座を務めるなど、活動は順調に見えたが、3月にドラムスの亜気が脱退する。メンバーはオーディションを実施し、新たなドラムスとしてMOTOKATSUが加入し、4月にはバンド名を「THE MAD CAPSULE MARKET'S」に改名する。 メンバーチェンジと改名から間もない5月より、本作品のレコーディングが開始された。 録音レコーディングは1990年の5月より山中湖スタジオで収録された。 メンバーによると、レコーディング期間はおよそ3週間程度であるという[1]。バンド再編後にすぐに曲作りが始まり、山中湖で合宿の形で1か月間ほどで全曲が制作され、その後レコーディングが開始された[1]。メンバーは山名湖付近で遊びながら楽しんでレコーディングをしていたという[1]。当時のレコーディング風景はプライベートビデオに収録されており、ドラムスのMOTOKATSUは何故か上半身裸でレコーディングしているため、後にメンバーは爆笑しながらビデオを閲覧したという[1]。 この時同時にシングル「GOVERNMENT WALL」も収録している[1]。 音楽性アルバムには特にコンセプトなどはなく、演奏したい曲だけを演奏し、それをただ収録しているという[1]。上田はこの時のことを「勢いが一番っていう感じだった」と語っている[1]。 また、本作が発売された時の心境として、上田は「自分らの作品が自分らの演奏で初めてカタチになって聴けるっていう、それがすごい新鮮だったし嬉しいし、驚いたし。それだけですげえ楽しかった」と語っている[1]。 音楽情報サイト『CDジャーナル』では、「ADKを喚起させるハード・パンク」と記している[2]。 音楽情報サイト『ローチケHMV』では、「ハードで男らしいパンクサウンド」と記している[3]。 リリースインディーズ盤の初回盤には「摩怒新聞(マッド新聞)」という新聞が特典として付属されていた。12トラック目に20秒間のシークレットトラックが収録されているが、この新聞には、そのシークレットトラックの歌詞が記載されている。 1996年12月18日にビクターエンタテインメントのInvitationレーベルから再リリースされた。その際、1曲目の「三秒間の自殺」のタイトルが「三秒間の■■」と一部伏字にされ、さらに過激と思われる歌詞の一部が修正されている。また、再発版は、歌詞カードが付属しておらず、ジャケットの中身は写真と曲目、スタッフ名が載っているだけのものになっている。 収録曲
曲解説
スタッフ・クレジット参加ミュージシャンスタッフ
リリース履歴
脚注
外部リンク |