Fontconfig
Fontconfig(または fontconfig)は、システム全体のフォントの設定(代替フォントの設定、フォント置換の設定、レンダリングの設定、など)に関する情報をアプリケーションに提供するためのライブラリである。fontconfigは、元はキース・パッカードによって作られ、現在は Behdad Esfahbod によってメンテナンスされている。 fontconfigは、permissive free software licence のもとで配布されているフリーソフトウェアである[1]。 fontconfigは、典型的には、Linuxおよび他のUnixライクなシステムのデスクトップ環境で使われており、フォントの扱いにおいて重要な役割を果している。 利用エンドユーザーは、fontconfigを使ってシステムのフォント設定をカスタマイズできる。 アプリケーションは、以下の2つの方法で fontconfig を利用できる:
フォントのマッチングを行なうために、fontconfig はインストールされているすべてのフォントについての情報を保存する。例えば、フォントファミリー、スタイル、太さ、dpi、Unicodeの対応範囲などの情報である。この情報はフォント置換を行うためにも使われる。 設定fontconfigでは、XMLフォーマットを使って設定ファイルを記述する。fontconfigファイル用のDTDは、通常/etc/fonts/fonts.dtdに置かれている。 マスター設定ファイルは通常 /etc/fonts/fonts.conf である。これに加えて、以下に示す他のいくつかの設定ファイルも(存在すれば)参照される。
設定ファイルの簡単な例: <?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
<!-- すべてのフォントに対してアンチエイリアスを有効にする -->
<match target="font">
<edit mode="assign" name="antialias"><bool>true</bool></edit>
</match>
</fontconfig>
詳細については fontconfig マニュアルに記載されている。 ユーティリティfontconfig には、フォント設定を管理する8つのコマンドラインユーティリティが付属している:
Fontconfigは、FreeType(フォントレンダラ)および Expat(XMLパーサライブラリ)という、二つのフリーソフトウェアに依存している。 Fontmatrix は、グラフィカルユーザインタフェイスで fontconfig を使ってシステム上でフォントを表示したり、選択したり、管理するのに役立つ。 バージョン番号の付け方最後の番号が90以上のときはプレリリースバージョンを示す、というバージョンの付け方をしている。 外部リンク脚注
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