20ポンドアームストロング砲(Armstrong Breech Loading 20 pounder gunまたはRBL 20 pounder)は1859年から配備された口径3.75インチの後装式施条砲。
開発史
20ポンドアームストロング砲は12ポンドアームストロング砲の拡大版である。野砲と艦砲バージョンが製造された[4]。
20ポンド13 cwtおよび15 cwt艦砲
艦砲用20ポンドアームストロング砲は1859年から配備された。陸上用よりは2.5フィート短く、砲身長は54インチ(14.43口径長)にすぎないため、ずんぐりした外観をしている。この短砲身のため、初速は1000フィート/秒に過ぎなかった。
15 cwt[5](760 kg)砲は、ベントピース(鎖栓)用スロット前方のコイルが厚くなっており、スループの舷側砲用として開発された。より軽量の13 cwt(660 kg)砲はピンネース砲として知られ、砲艦用である[6]。
20ポンド16 cwt野砲
1860年から配備開始。砲身長84インチ(22.36口径長)であり、典型的な野砲の外観をしている。
現存する20ポンドアームストロング砲
脚注
- ^ 412門は1877年に現役にあった数。内訳は、16 cwt野砲が89門、15 cwt艦砲が31門、 13 cwt艦砲が292門である(Treatise on Manufacture of Ordnance 1877, page 150)。1863年時点では、合計257門で、内訳はElswick製造分が野砲9門・艦砲1門、王立銃砲工廠製造分が野砲16門・艦砲231門である( Holley 1865, page 13)。
- ^ a b c Text Book of Gunnery, 1887
- ^ 1130 ft/sは、21ポンド13オンス砲弾を、R.L.G.2装薬2ポンド8オンスで発射した場合のもの(Text Book of Gunnery, 1887)
- ^ Treatise on Manufacture of Service Ordnance, 1877
- ^ Centum Weight、1 cwtは112ポンドに相当
- ^ Owen 1873, page 53
参考資料
- Treatise on the construction and manufacture of ordnance in the British service. War Office, UK, 1877
- Text Book of Gunnery, 1887. LONDON : PRINTED FOR HIS MAJESTY'S STATIONERY OFFICE, BY HARRISON AND SONS, ST. MARTIN'S LANE
- Alexander Lyman Holley, "A treatise on Ordnance and Armor" published by D Van Nostrand, New York, 1865
- Lieutenant-Colonel C H Owen R.A., "The principles and practice of modern artillery". published by John Murray, London, 1873
関連項目