黄金夢想曲
『黄金夢想曲』(おうごんむそうきょく)とは、同人サークルである07th Expansionが製作した同人ゲーム。 2010年12月31日のコミックマーケット79において販売された、『うみねこのなく頃に』のキャラクターが登場する2D対戦格闘ゲームである。タイトルは『黄金夢想曲』と、「夢」を赤文字で表記する。 概要07th Expansionで公式に発表された同人ゲームで、対戦格闘ゲームである。同サークルが制作したサウンドノベル『うみねこのなく頃に』のキャラクターが、D4サイズのドット絵で描かれている。ネットワーク経由での対戦も可能となっている。キャラクターはアニメと同じ声優を起用したフルボイス対応。 基本的にストーリーは存在しないが、アーケードモードで特定の組み合わせのタッグを選ぶと専用の会話・演出のあるシナリオが始まる。原作を再現するようなシナリオや、コミカルなIFシナリオなど多種多様。 2011年10月6日にアルケミストよりXbox 360版『黄金夢想曲X』が発売。同年のコミックマーケット81で『黄金夢想曲』のアペンドディスクである『黄金夢想曲†CROSS』が販売された。 『CROSS』には『X』での追加要素が含まれているが、逆に『X』では『CROSS』のみの要素は追加されていない。 2017年12月9日にMangaGamerより『黄金夢想曲†CROSS』のSteam版が配信された。 2021年1月28日にエンターグラムより発売されたPlayStation 4/Nintendo Switchソフト『うみねこのなく頃に咲 ~猫箱と夢想の交響曲~』には、購入特典として初のコンシューマー移植版となる『黄金夢想曲†CROSS』のダウンロードコードが同梱された[1]。 ゲームシステム攻撃は「弱」「中」「強」の3ボタンで、他に「タッチ」(交代)、体力回復効果のある「アピール」、「スタート」の合計6ボタンと方向キーを使用する。また攻撃ボタンの同時押しによって行う 「投げ」「SP必殺技」「メタ宣言」 があり、同時押しの操作は1つのボタンに割り当てる事ができる。 使用するキャラクターを2人選出するタッグバトル形式になっている。体力は共通で、バトル中にパートナーと交代しながら戦いを繰り広げていく。攻撃中に交代する「アタックタッチ」、交代可能状態を示すタッチゲージを消費する「ダッシュキャンセル」、後述の「メタ宣言」と、攻撃技をキャンセルするシステムが豊富にある。ガードキャンセルやバースト等、格闘ゲームに見られる防御システムは、パートナーとの交代行動である各種「タッチ」が役割を担っていることが特徴。 チェーンコンボに類するシステムがあり、地上では目押しなしでコンボが繋がる。2段ジャンプ・空中ダッシュ・空中投げは一部キャラクターのみ使用可能。 本作独自のシステムとして「メタ宣言」「メタ反論」が存在する。宣言には「SPゲージ」を1消費する。メタ宣言をした瞬間、直前の行動がキャンセル・暗転され、専用のカットインが入る。宣言が通った場合、「メタ世界」が展開され背景が変化する。自チームのメタ世界展開中は強力なメタ必殺技を発動することが可能になる。メタ宣言の暗転演出中にされた側がメタ宣言ボタンを押すと、SPゲージを2消費し「メタ反論」を行うことができる。反論が成功すればメタ世界の展開を阻止し、宣言側よりも演出終了後に早く行動できる。また反論された際に宣言側がボタンを押すことでさらにゲージを消費し「反論返し」を行える。これが成功した場合はメタ世界は展開でき、反論側より演出終了後に早く動ける。互いにゲージがある限り反論合戦を続けることができ、ゲージを温存するか、消費してメタ世界展開を通すか防ぐか、の判断がプレイヤーに委ねられる。 「SP必殺技」や「メタ宣言」等に使用するSPゲージはバトルしていないパートナーが増えていくシステムになっており、パートナーと交代しない限りフィールド上にいる自キャラのSPゲージが増えない。メタ展開をした直後、及び攻撃中以外での交代「ノーマルタッチ」をした直後にはキャラクター毎に異なる効果が設定された「アビリティ」が一定時間付与され、キャラクターが強化される。 『黄金夢想曲✝CROSS』では前作のシステムが改良され、それに伴ったキャラクターのバランス調整が行われている。追加されたシステムは、体力ゲージの本数・制限時間・ラウンド数の選択、空中ガード、空中コンボ、ダウン追撃、ダメージ回復可能領域、などがある。 登場人物→「うみねこのなく頃にの登場人物」も参照
メインキャラクター
『X』で追加『CROSS』で追加
サブキャラクター
主題歌
コミカライズ両角潤香作で『月刊コンプエース』にて連載された。単行本は2012年5月26日に発売された。ISBN 978-4041202487 脚注
外部リンク |