高圧(こうあつ、英語: high voltage)とは、高い電圧を意味する日本語の語句であり、以下のような基準・定義が設けられている。
- 電気設備に関する技術基準を定める省令(電気設備技術基準)第2条1-二では、直流にあっては750Vを、交流にあっては600V[1]を超え、7kV以下の電圧を高圧と定めている。これを越えるものは特別高圧(とくべつこうあつ)と称する。略称は特高(とっこう)。
- 電波法施行規則第22条においての定義は交流においては電気設備技術基準と異なり、高圧[2]は高周波[3]もしくは交流の300 Vを超える電圧としている。高周波の電気はエネルギーが高いため、防護上、商用交流よりも厳しい規程を設けている。
- 国際電気標準会議 (IEC) による国際規格では、直流1,500 V、交流1,000 V以上を高圧としている。
公称電圧
- 交流 6.6 kV, (3.3 kV)
- 直流 1,500 V, (3,000 V)
脚注
- ^ 電気事業を公益事業と位置づけた明治44年の電気事業法制定の際、公衆災害の防止などを目的として定められた電気工作物規程では、交流は300Vを超えるものが高圧であると定義されていた。しかし、高度成長期にビルや工場などへの400V級配電の導入が進んだことや、その後も400V一般配電線の普及が見込まれることから、海外の事例を含め保安面の課題の検討を行い、昭和40年の省令改正の際に交流は600Vを超えるものを高圧とすることが定められた(電気設備に関する技術基準を定める省令の解説(令和5年12月版) - 経済産業省)
- ^ 条文中では「高圧電気」と表記
- ^ 電波法第100条(高周波利用設備)の規定により10 kHz以上
関連項目