邦高 忠二(くにたか ちゅうじ、1926年 - 2015年)は、日本のアメリカ文学者、翻訳家。明治大学名誉教授。
略歴
広島県生まれ。東京大学文学部卒業、専修大学助教授から、のち明治大学商学部教授を務め、定年後名誉教授。
現代アメリカ文学の翻訳を行うほか、大江健三郎などに関する評論も書いた。
特にアイザック・バシェヴィス・シンガーを始めとするイディッシュ文学を翻訳、評論した。
翻訳
- 『魔法の樽』(バーナード・マラマッド、荒地出版社) 1968
- 『ダッチマン奴隷』(リロイ・ジョーンズ、晶文社) 1969
- 『ハノイで考えたこと』(スーザン・ソンタグ、晶文社) 1969
- 『なぜぼくらはヴェトナムへ行くのか?』(ノーマン・メイラー、早川書房、ノーマン・メイラー選集) 1970
- 『緑色革命』(チャールズ・A・ライク、早川書房) 1971、のち文庫
- 『短かい金曜日』(アイザック・B・シンガー、晶文社) 1971
- 『選ばれしもの』(ハイム・ポトク、早川書房) 1971
- 『詩人ユースティス・チザムの仲間』(ジェイムズ・パーディ、新潮社) 1972
- 『戦争の嵐』(ハーマン・ウォーク、早川書房) 1974、のち文庫
- 『“緑色革命"前後』(チャールズ・A・ライク、早川書房) 1977
- 『ラグタイム』(E・L・ドクトロウ、早川書房) 1977、のち文庫
- 『口に出せない習慣、奇妙な行為』(ドナルド・バーセルミ、山崎勉共訳、サンリオSF文庫) 1979
- 『愛のイエントル』(アイザック・B・シンガー、晶文社) 1984
- 『野うさぎ』(R・バーコヴィチ、岩波書店、岩波現代選書) 1984
- 『戦争の絵物語』(ドナルド・バーセルミ、集英社、集英社ギャラリー、世界の文学) 1989
- 『アメリカ合衆国とユダヤ人の出会い』(リー・J・レヴィンジャー、稲田武彦共訳、創樹社、ユダヤ・イディッシュ基本叢書) 1997
- 『カバラー 今日の世界のための序説と解明』(チャールス・ポンセ、創樹社、ユダヤ・イディッシュ基本叢書) 2001